0926
その後もT橋さんの工務店が設計施工された店舗などを見せてもらったりしながらの新潟名建築ツアーは続き、本日のメインディッシュ・豪農の館<北方文化博物館>へ。
以前から新潟に行った際には、ぜひとも観たかった建築。
市の中心部からは車で20分と、少し離れているのですが、おんぶにだっこでT橋さんに案内していただきました。
敷地:29,100m² 建築面積:3,967m² 部屋数65という「住宅」 まあ、詳しくはリンク先をどうぞ→北方文化博物館
母屋から中庭越しに見た大広間 まさに「館」という呼び名にふさわしい佇まい
中庭に面した廊下 軒を支える杉の縁桁は16間半(30m)の1本もの しかも天然絞り丸太でした

左写真は当主・伊藤家が敗戦後の農地解放前に所有していた土地の台帳。
全盛期には田畑1,370余町歩(約1,360ha)を所有していたそうですが、土地台帳の分厚さはその凄さをビジュアルで伝えてくれます。
あっ、念のために書いておくと、一応専門家なので、こういった豪邸見学は物見遊山で行くわけではなく、素材と手間を惜しまずに造られた民家を見ると、建てられた当時に理想と考えられていた木材などの使い方や大工の技が垣間見られるからなのです。
まあ、物見遊山的心がまったくないかと言えば嘘ですが。(^^)
囲炉裏 アウトスケール気味な空間の中にあって、なんとなくほっとできる場 往時も実際そうだったのでは
使用人を含め60人近くにもおよんだ毎食を賄った台所 写真徒然関連写真: 台所
この日の新潟市は朝から曇り空だったのですが、ここに着く前くらいから晴れ間が覗き、写真的にもいい感じの光が。
日ごろは雨男の私もこの時ばかりは運が良く・・・でもその反動か、ここを出てすぐに土砂降りの雨に遭遇します。(^^)
離れの書斎兼茶室 よく観ればおわかりのように平面形は正三角形
三角形が生む不安定な空間に座して精神修養するために、6代目文吉が明治24年(1891年)に建てたそうですが、確かに奇怪ではあるものの、各エレメントはあくまでも日本建築のそれに納まっているところが、また面白いと感じました
前栽にそびえていた松の大木 以上9点ともGR DIGITAL III
という事で、豪農の館を楽しませてもらった後は、新潟空港までの行程をちょっと回り道して、豊栄図書館(設計: 安藤忠雄)やナミックステクノコア(設計: 山本理顕)などをチラッと見ながら帰りましょう、となったのですが、ここで前述の強雨に遭遇。
豊栄図書館まで予想より時間が掛かった事もあって、図書館の周りを車でぐるっと回っただけで空港へ滑り込み。
T橋さんとの別れの挨拶もそこそこに
空の人となったのでした。
建築もさることながら、越後平野の雄大さになんとなく惹かれるものを感じた小旅行。
また機会があれば、今度は季節を替え、再訪したいと強く感じています。
その時は、T橋さん、またよろしくお願いします。(^^)