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急傾斜地の家>の模型ができました。
先週土曜日は住まい手との打合せ。
その折、植栽(模型ではカスミソウ)以外は完成していた模型をお見せしたのですが、明けて月曜日の構造事務所との大詰め打合せで、構造壁の最適化や窓形状の変更があり、それを修正して完成!となりました。
いま時分には、スタッフがこれらの模型写真を打合せ方々住まい手宅にお届けしているはず・・・です。
ブログをご愛読いただいている皆さんは、去年12月10日の記事<
急傾斜地>で敷地模型を紹介した時、「でぇぇ、この敷地にどんな家が建つんやろう」と思われた事でしょうけれど、その時に想い描かれた住宅のイメージとこの模型のフォルムはどれほどに違っているでしょうか。
違っていれば違っているほど、ある意味、設計者冥利だったりします。(^^)
でも、決して奇をてらったわけでは、ありません。
不動産屋なら擁壁を建ち上げ、土地の造成を行って平坦地を(ある程度でも)設ける事を考えるのでしょうけれど、なにせ敷地高低差は10m。擁壁を設けるとなると近隣環境に及ぼす影響は多大なものとなりますし、加えてここは急傾斜地崩壊危険区域。地盤に対して多大な負荷を掛ける造成工事を行えば、隣接地も含めた地盤全体の安定性を損ないかねません。
また、そのような造成を行えば、コスト面でも住まい手が用意されている予算を超える事は確実。
そして何よりも、住まい手はこの傾斜面自体を楽しめる考えを持っておられた。
そこで、現時点で安定形状を維持している敷地には可能な限り手を入れず、容積比率でほぼ1/2が地中に埋まったこのフォルムに計画が結実した、というわけです。
必然とちょっとした発想の転換から生まれた建築、とも言えます。
建築物の総重量を、それを埋める事によって取り去られる土の重量(約200ton)にできるだけ一致させる事で、土地改変による地盤への負荷を軽減するような工夫を凝らしたり、ちょっと専門的な用語になりますが、崖地崩壊を誘発する「円弧滑り」が起こらないように建築物の重量や容積のバランスを考えた設計を行ったりもしています。
円弧滑り参考リンク PDFファイル>
横浜国立大学 土木工学教室 土質力学演習資料
4点共 GR DIGITAL 画像設定:軟調(カラー)で撮影後 レタッチにてモノクロ化
DATE ISO100 F5.6 絞り優先AE EV+0.3〜1.0 WB:屋外 機材:デイライトランプ1灯・レフ板・三脚使用
建築基準法上は、地下1階・地上2階建て。
下写真のようにアプローチとなる道路から見れば、小っちゃな平屋建て?という感じで、粋の極み(自画自賛)。
ここが2階にあたり、そこから主階となる1階へと降りてゆくプランです。
で、全体のフォルムは・・・
住まい手に最初にスケッチをお見せした時の声は「おお、船・・・」。(^^)v
エスキースの段階で特にそれをイメージしたわけではありませんが、この姿はまさしく大地を駆け抜けるクルーザー、といった観ではあります。
というわけで命名<Land Cruiser>・・・これじゃ、トヨタか。
あるいは押し寄せる大地の波に乗るサーフボード。
なら、<Surf>・・・おっと、これもトヨタですね。(^^;
まっ、名前なんていいや。←おい、おい(^^)
閑話休題
地中に埋まる地階と1階の1/3は、鉄筋コンクリート造。残りは国産材(吉野材を予定)を使った木造という混構造の住まい。
予算が許せば、一部コンクリート打放し仕上げとなる壁には一般的な塗装合板型枠ではなく、環境負荷の少ない杉板型枠を用いたいとも考えています。
さてさて、このように構造とフォルムはほぼ確定したものの、実施設計全体では、まだ道半ば。
これからも気合いを入れて!の日々が続きます。

おまけ
キャプション通り今回の模型撮影もまたGR君。
マクロ域でのピント精度が向上したというファームウェアVer2.21へのアップデート後の模型撮影は初めてだったのですが、今回はその精度向上を思いっきり実感。
以前は模型撮影の際にはAFなんて当てにならず、マニュアルでのピント合わせに苦労していましたが、今回はAFのまんまで、まったくハズレなし・・・やるなリコー、です。
やっぱり、ええカメラやわぁ
GR!