2008年01月16日

電気蓄熱暖房

0641
とんど昨日は小正月
記事<焼き芋大会>でご紹介した我が家向かいの神社でも夜明け前からとんど(左義長)の火が焚かれていたようで、ボン・バン・ボン・ドカンと焼かれた竹が爆発する音が賑やかに聞こえていました。
左は前日14日に撮ったそのとんど。
で、肝心の燃え盛る写真は・・・子供たちは注連縄などの正月飾りを送りがてらに見に行きましたが、私は寒さと眠気に勝てず、布団の中でその音だけを聞いて小正月の気分を味わっていたのでした。(^^;

それにしても成人の日が1月15日でなくなってから、あまり小正月を祝うという雰囲気もなくなってきましたね。
だいたい、小正月という言葉自体を知らない人が増えてきましたし・・・。

でも、我が家では小正月の朝の定番「小豆粥」を妻が用意してくれていて、暖まった後はいざ仕事へ。

冠雪向かった先は篠山市<高台の家>の現場・・・指定確認検査機関の完了検査立会いです。
昨日は寒い朝でしたが、JR篠山口駅に着くとその寒さはさらに一段上のもので、遠くの山も白く染まっていました。
この写真のみNikon P50 他はGR DIGITAL

ただ空は快晴。
断熱の行き届いた現場の室内は、換気の為にいくつかの窓を開けているにも係わらず、少なくとも陽射しが入る場所、特に床は暖かなもの。

パソコンコーナー
畳の間に書院風に設けたパソコンコーナー 天板:桧集成材UC塗 障子は防虫網を張った引違い網戸障子
但し、この情景は今限定・・・見学会までには窓外に西日除けと防犯を兼ねた木製連格子を施します


電気蓄熱暖房機そんな陽射しだけでも暖かな室内ですが、もちろん暖房設備は不可欠。
この住まいはオール電化住宅ですので、杉床張りの際によく用いている低温水床暖房を施すのは難しく(エコキュートを採用すれば可能ではありますが、コストが合わず)、かといって電気式床暖房は発熱温度が高いため杉床では使えずで、どのような暖房設備を選択すべきかが課題となりましたが、住まい手のご要望もあって、うちの事務所では初めての試み、電気蓄熱暖房機を採用しました。
ちなみにこれもご要望でクーラーなどの冷房設備はありません。

左写真の床にデーンと固定されているのがそれ。奥にも1台見えています。
手前のが1130×245×h650で重量271kg、奥のが780×245×h650で重量169kg、とかなり大きく重い機器。
重いのは中に蓄熱用のレンガが詰まっているからで、深夜電力を利用して最大700℃までレンガを加熱し、その熱で1日の暖房熱量を賄う仕組みの暖房機です。

初めて採用する設備という事で、設計段階でいろいろ調べてみましたが、メーカーや販売会社は何社かあるものの全て製造は海外(ほとんどがヨーロッパ製)・・・という事で「舶来物」となるため、採用するにあたり最も重要視したのがメンテナンスやサポートの充実度。
そんな点から選んだのが、今回採用した<日本スティーベル>のエルサーマットです。
またこのエルサーマットは調べた限りでは唯一、外気温センサーを備え、コンピュータ制御で前夜の蓄熱量を調整してくれる機能を持っていた点も採用に当たっての大きなポイントとなりました。

なにぶん初めての試みですから、電気料金や効果の程は入居されて実際の暮らしがはじまってみないとわかりませんが、そのあたりはまた追々にでもレポートして行ければと思っています。

ちなみに完了検査は、今回もまた「天井高の変化がいいですね」とか「外壁の色がいいですね」とか「いいもの見せてもらいました」とか・・・etc. (^^;
なんの指摘事項や是正項目もなく所要時間わずか15分ほど・・・「そんな早く済むなら検査代安くせんかい」と思うくらいの簡単さで終了したのでした。(^^)v



高台の家 完成見学会
参加者募集中です。
開催日:2008年1月20日(日)
場所:兵庫県篠山市
詳しくは下記リンクをご覧下さい。皆様からのご参加申込みをお待ちしております。
http://blog.kenchikusha.com/archives/50428232.html
  
Posted by masai at 11:29 PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Copyright © 2005-2007 建築設計事務所 正井建築舎

2006年11月27日

明かり障子

0414
今日の北摂周辺は終日、雨が降ったり止んだり。
奥天神の家>では予定通り今日から造園屋さんが入り植栽工事がはじまったものの、この雨で仕事はなかなか捗らす・・・まあ、こればかりは致し方なし、ですね。

でも、内部では木製建具工事が着々進行。明かり障子も次々と立て込まれて行きました。

奥天神の家 建具工事

ここ<奥天神の家>には畳は一畳もありませんが、住まい手のご要望もあって、開口部の視線と光のコントロールに明かり障子を多用しています。
その数、大小合わせて16枚。下写真のように8月5日の記事で紹介したサヴォア窓にも次々と。

奥天神の家 サヴォア窓障子
以上全てGR DIGITAL

開口部に明かり障子を設えるのか、あるいはカーテンやブラインドを設えるのか。
それは単純に和洋の違いというものではなく、その違い自体が住宅全体の空間デザインを決定づけるキーアイテムともなります。
そんな意味で<奥天神の家>は今年竣工した他の2軒、<牧落の家>や<苦楽園の家>とはまた異なった空間を持つ住まい。その空間を、ぜひ完成見学会で体感してみてください。



奥天神の家 完成見学会
参加者募集中です。
日時:2006年12月2日(土)・3日(日) 10:30〜16:00
場所:大阪府高槻市
詳しくは下記リンクをご覧下さい。皆様からのご参加申込みをお待ちしております。
http://blog.kenchikusha.com/archives/50263133.html
  
Posted by masai at 20:56 PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Copyright © 2005-2007 建築設計事務所 正井建築舎

2006年11月10日

薪ストーブと家具

0402
いよいよ明後日に迫った<ひょうご・ネットワーク「木の道」>主催による<森林ツアー2006 北播磨>。
昨日の午後は、最終のスタッフ会議兼配布資料の封筒詰め作業のため、メンバーの一社、兵庫県小野市にあるハリマ興産に行ってきました。
森林ツアーの方は、これで当日を待つばかりとなりましたが、今回は行ったついでなのでハリマ興産&同じ敷地内にある大槻卓家具工房の無料PRをしてあげるという太っ腹な記事。(^^)

ハリマ興産

ハリマ興産は薪ストーブの販売・施工を行う会社。
社屋内の一室は薪ストーブのショールームになっていて、扱っているストーブがズラリと並んでいます。
薪ストーブの販売・施工を行っている会社は関西でも何社かありますが、薪の世話まで行っている会社は、私の知る限り関西ではハリマ興産だけだと思います。
そんなわけで、敷地内には上写真左下のように薪のパレットもたくさん置かれていました。
そんな事ができるのも、元々(いまも扱っていますが)ここは林業機械を販売・メンテナンスを行う会社だから。
林業機械を通じて様々な山や製材所と繋がり持ち、薪用材をいつでも豊富に安く確保できるからこその強みです。
社長の長谷川さんも男惚れするくらいの人柄。なので、薪ストーブの導入をお考えの方は、ぜひハリマ興産へ。
ハリマ興産ウェブサイト>http://www.harima-kousan.co.jp

大槻卓家具工房

前述のように同じ敷地内には、やはり木の道メンバーである大槻卓家具工房があります。
こちらは広葉樹や針葉樹を使った無垢材の家具(主にテーブルや椅子)を造っている家具工房。
この日はちょうどタモ材の収納家具を造っているところで、上写真左下のように矧ぎ板を治具を使って糊付けしている最中でした。
写真右は、いま大槻家具の主力になりつつある囲炉裏テーブルの試作品。
タモの分厚い無垢材を使ったなかなか存在感のあるテーブル。真ん中の炉でお茶を入れたりしたら、さぞ美味しそうな囲炉裏付きテーブルです。
でも、工房とはいっても一人でやっているせいか、なかなか思うようには仕事がこなせないようで、既に来年のゴールデンウィークまで仕事は一杯のよう。
ちなみに私の場合、もう、かれこれ1年半前に事務所に置く寝椅子を頼んだはずなのですが、「いつでも閑な時に造ってくれたらええよ」と言ったのが災い(?)してか、いまだ影も形もありません。(^^)
そんな忙しい大槻さんですが、無垢の椅子やテーブルなら、ぜひ大槻卓家具工房へ。
大槻卓家具工房ウェブサイト>http://www.otsukikagu.com

スタッフ会議を終え、無料PR用の写真を撮っていたりしたら時の流れるのはあっという間で、気がつけば太陽は地平線に。
大槻家具裏に広がる田畑の夕景はとても美しいものでした。

小野の夕陽 小GR DIGITAL
クリックすると大きな画像(810×540)が開きます。

で、遅くなったので、この後晩飯でもという事に。
たらふく食って飲んでハリマ興産さんに奢ってもらい、大槻さんには車で家まで送ってもらいました・・・えっ、それが広告宣伝費だろうって。確かに(^^)  
Posted by masai at 20:42 PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Copyright © 2005-2007 建築設計事務所 正井建築舎

2006年10月04日

防犯対策

0375
完成見学会後の<苦楽園の家>。
先週木曜日には竣工写真撮影第1段(第2段は入居してからの植栽工事後)を終え、土曜日には警備保障会社による警戒も開始されました。
写真は竣工写真撮影時に私が撮ったもの・・・竣工写真は例によって松村芳治さんにお願いしています。

苦楽園の家 書斎

ところで住宅の防犯対策。
なにかと物騒な昨今、設計に当って防犯対策に重きを置きたいという住まい手の方が増えてこられました。
対策としては開口部に格子やシャッターなどの浸入防止設備を施すのも一つの方法ではありますが、格子付きの窓は内部空間が陰鬱となりがちですし、雨戸兼用のシャッターは外観上どう処理しても不細工なもの。
こんな時、近年は素直に警備保障会社との警備契約を結ばれる事をお奨めしています。
で、この<苦楽園の家>をはじめ、<牧落の家>も<奥天神の家>もセコムの警備システムが導入されています。関電や大阪ガスも住宅警備事業に乗り出し選択肢が増えましたが、単純なコスト比較だけでなく警備システムの内容や火災保険の掛金割引制度、警備員待機所からの出動時間などをじっくりと比べると、住宅警備といえばやっぱりセコム、となるようです。

とはいえ、防犯対策は多分に心理的な面が大きいもの。
警備契約を結んでも、浸入されて警備員が駆けつけるまでになにかあったらどうしよう、と思いだすとやっぱり不安にもなります。
そんな時には防犯合わせ複層ガラスを施すのも一つの手。

防犯合せ複層ガラス

数年前まで住宅に使える特殊ガラスといえばコスト面や施工性を考えると、防犯を優先して2枚のガラスに樹脂膜を挟んだ合わせガラスにするか、断熱性能を優先して2枚のガラスの間に乾燥空気層を設けた複層ガラスするか、このどちらかを選ぶしかなったのですが、防犯と省エネ、共に時代の要求から、住宅クラスでも使える程度の価格に下がってきた防犯合わせ+複層ガラスがやっと出回るようになってきました。
写真は<苦楽園の家>で採用したセントラル硝子の防犯合わせガラスのなにやら自慢げに印字されている文字のクローズアップ。
耐打ち破り性能に優れた60milの樹脂膜を挟んだ合わせガラス(ラミレックス)を外部側に使い、さらに空気層を挟んで内側にフロートガラスを設け複層ガラス(ペアレックス)化したガラスです。
セントラル硝子だけでなく、旭硝子日本板硝子など各ガラスメーカーからも同様のものが発売されていて、万が一浸入された場合にお見舞い金が支払われる保険付きのガラスもあったりします。

何事も100%安全なんて事はありませんし、全体工事費の中で防犯対策にいくら割くか(あるいは割けられるか)は住まい手それぞれで、この防犯合わせ複層ガラスもお手軽に使えるようになってきたとはいえ、まだまだ値段的には「ゲッ」って感じですが、少なくとも設計者側からはこのような高性能なガラスが使えるようになってきて、設計の自由度も上がってきた、という今日この頃です。  
Posted by masai at 13:18 PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Copyright © 2005-2007 建築設計事務所 正井建築舎

2006年09月21日

空気を廻す

0370
吹抜のある空間や天井高が3mを超えるような居室では、やはり暖房時の室内温熱環境は悪くなりがちです。
このような欠点を補う設備の一つが、床面の輻射熱で室内を暖める床暖房といえますが、昨日の記事<完了検査>でも触れたように<苦楽園の家>の家族の間の天井高は3.6m。仕切りの無い開口で繋がった3階まで含めると2階の床から3階の天井面までの高さは5m近くになります。
このくらい気積が大きくなってくると、たとえ床暖房であっても暖められた空気は天井近くへと昇り、入れ替わりに冷たい空気が降りてくるので、体感温度は低くなりがちで暖房効率も悪くなります。
そんな時に効果的なシステムが天井面近くの暖かい空気をファンで強制的に床面近くに戻すサーキュレーションシステム。
いままで<小曽根の家>や<加西の家>・<岬町の家>でも採用してきましたが、ここでは<苦楽園の家>の現場写真を使って概略をご紹介しましょう。

サーキュレーションシステム 1

サーキュレーションシステム 2右上:2階と3階を繋ぐスリット状の開口を通して、暖房により暖められた空気は3階天井面まで昇ってきます。
それを2階階段下(左下写真)に設けたシロッコファンにより、収納扉上部に設けたスリットから吸い込みます。

左上:収納内に設けた吸込み口。
吸込み口の右横の四角はシックハウス用の24時間換気扇。余談ですが、夏場はこの換気扇で天井近くの熱気も排熱できるよう、こんな上の方に設けています。

左中上:工事中の収納。今回、ダクトは壁内部に仕込みました。
ダクトの素材はある程度の断熱性能が確保できればなんでもかまわないのですが、今回は外断熱用の断熱材として使った高性能フェノールフォーム板を転用しています。

左中下:壁内ダクトを下って暖かい空気はファンの置かれた階段下へ。

左下:階段下に置いたシロッコファン<三菱電機 BF-12S>。風量258m³/h(静圧0Pa時)の低風量・低騒音ファンです。

右下:ファンで送られた空気は家具巾木部分に設けた吹出し口から家族の間床面へ。
この時、吹出し口からの風が強いと不快感をもよおす事が多いので、開口をダクトの断面積に比べて大きく取り、吹出す空気の風速をできるだけ落す事が一つのポイントになります。

サーキュレーションシステム 3

<苦楽園の家>での効果の程は、まだこれからですが、先の3件での評判はいずれも好評。
このサーキュレーションシステムに掛かる工事費は、施工手間を入れてもせいぜい10万円弱くらいですから、天井が高い空間を望んでおられる方々は、室内温熱環境の快適化だけでなく化石燃料の使用低減にも少しは役立つこんなシステムの応用を、ぜひ、検討してみて下さい。



苦楽園の家 完成見学会
参加者募集中です。
日時:2006年9月23日(土) 10:00〜17:00
場所:兵庫県西宮市
詳しくは下記リンクをご覧下さい。皆様からのご参加申込みをお待ちしております。
http://blog.kenchikusha.com/archives/50240250.html
  
Posted by masai at 12:23 PermalinkComments(2)TrackBack(0)
Copyright © 2005-2007 建築設計事務所 正井建築舎

2006年09月16日

温水床暖房

0366
7月10日の記事<ニョロニョロ>でも触れましたが、<奥天神の家>は<苦楽園の家>に引き続き、富士環境システムの低温水式床暖房<うらら>を施した住まい。

奥天神の家 床暖房工事<ニョロニョロ>では下からの写真でしたが、今回は普通に上から撮った写真。洗面脱衣室の床になる部分です。

炭化コルク(焦茶色のマット状のもの)の断熱材を根太の間に落とし込み、その上に真ん中に銅管の温水パイプが通った銅板パネルを敷いた後、白い断熱材を巻いた銅管でパネルを繋げば出来上がり、という割と単純なものというかローテクなもの・・・その割りに工事費は結構お高めですが(^^;

OMソーラーシステムもまたそうですが、このように原理と施工が共にローテクなものは、内部がブラックボックスになってしまっているハイテクなものより、なんとなく信頼できる気がします。
ハイテクとローテク、どちらが故障が多いかなどといった単純な比較はできないでしょうけれど、万が一なにか不具合が生じた際、ハイテク品は往々にして使われていた部品が製造中止とやらで修理不能、即、新品へ交換などという事態になりがちですが、ローテク品なら技術が残る限り修理できそうですし、そんな点でも優れているかな、と思います。
フルメカニカルのフィルムカメラなら50年前の中古品でもほとんど修理可能なのに、デジカメだと製造中止後5年もたてば修理不能になる、そんな事に似ています。

さてさて、そんな床暖房ですが、次週開催の<苦楽園の家>の完成見学会では、季節的にその温かさを体感してもらうことは無理ですが、<奥天神の家>の完成見学会は12月初めの開催予定。ですので、その低温水式床暖房の良さを感じていただけるのでは、と思っています・・・あっ、「じゃあ<奥天神の家>の見学会まで待とう」ではなく、<苦楽園の家>の見学会もぜひお越し下さいね(^^)



苦楽園の家 完成見学会
参加者募集中です。
日時:2006年9月23日(土) 10:00〜17:00
場所:兵庫県西宮市
詳しくは下記リンクをご覧下さい。皆様からのご参加申込みをお待ちしております。
http://blog.kenchikusha.com/archives/50240250.html
  
Posted by masai at 11:30 PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Copyright © 2005-2007 建築設計事務所 正井建築舎

2006年09月02日

丸環

0358
物干用丸環昨日行った<奥天神の家>の現場にて。
さて、これ、なんでしょう。

正解は軒天井下に取り付けられた物干用の丸環・ステンレスアイナットです。
これに台所用品売り場などで売られている長いS字フックを引っ掛けて物干竿を吊ろうと考えたもの。

住宅設計で洗濯物をどこに干すか、どのような方法で干すのか、は重要でまた悩ましい案件。
住まい手によって考え方も様々ですが、集合住宅で多くの方が慣らされてしまったのか、家族が集う場であり最も大切にしなければならない空間であるはずの家族の間(リビングダイニング)からバーンと見える南面側の空間に洗濯物を干す事に日本人はあまり抵抗がないよう。
大概のプランニングでは、そこが家事動線を考えると一番便利なわけで、狭小住宅の場合などは致し方がない面もあるのですが、でも、これって本来とてもヘンな事。

なので私の場合、プランニングに当っては、可能であれば、できるだけ家事動線に近い場所で物干専用のスペースを設けるようにしているのですが、要望や敷地条件によっては、そうもいかない場合が出てきます。
そんな時はせめて来客時や家族のハレの日だけでも「物干場」を見て暮らすのではなく、スッキリ庭や空を見て過せるよう、屋根や庇で雨除けだけ設けて、物干竿を掛ける金物などはあえて設けず「庭やバルコニーの隅に片付けられる自立移動式の竿掛けにしましょう。その方が雨が確実に降らないであろう日には屋根の前にも出して干せるので、洗濯物もよく乾き便利ですよ」などといままで言ってきました。

でも、この方法、風の強い日には竿掛けが倒れるなどデメリットもあります。
苦楽園の家>の設計の際、この住まいはとても風当たりの良い3階のバルコニーに洗濯物を干すように設計したので、この今までの方法では、住まい手も私もちょっと不便すぎるかな、と感じ、無い知恵絞って考えたのが、この丸環+S字フック+物干竿という方法。
この丸環、写真では大きく写っていますが、直径3cm程度のものなので、これなら普段は物干場でも、ハレの日にはS字フックと竿を片付けるだけでスッキリと庭が見渡せる空間が出来上がります。
で、この<奥天神の家>でもそれを採用。家族の間の南面に取った大開部の大庇下に取り付けた丸環です。
予定では<苦楽園の家>の記事の中で紹介しようと思っていたのですが、<苦楽園の家>は工程の関係でまだ取付用のボルトだけの状態。軒天井が杉板素地仕上げでこの後の工程との取り合いがない<奥天神の家>の方が先に取り付けられていたので、こちらの記事で取り上げてみました。

えーっと、これを読まれた今までの住まい手の中には「あっ、うちもこんなの付けたい」と思われる方が、必ず、いらっしゃると思いますが(^^;、なにぶん洗濯物って干す際は結構重く、風の影響も受けやすいもの。
後付できる似たような金物もありはしますが、荷重を考えるとほとんどの場合下地からの補強を考えないといけないので・・・ご理解のほど御願い奉ります(^^;  
Posted by masai at 12:53 PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Copyright © 2005-2007 建築設計事務所 正井建築舎

2006年07月10日

ニョロニョロ

0330
苦楽園の家>の軒下(正確には2階の床裏)にぶら下がる白いニョロニョロ・・・さて、何でしょう?

苦楽園の家 床暖房工事答えは、断熱材が巻かれた温水床暖房の配管。
濃い茶色の部分は2階床に敷き詰められた炭化コルク断熱材で、この上に床暖房本体のパネルが載っていて、そのパネルとパネルを結ぶ渡り配管が軒天井裏に見えているの図です。

この住まいで採用した床暖房は、富士環境システムの低温水式床暖房<うらら>。
加西の家>以来、久々に採用となった床暖房システムです。
富士環境システムウェブサイト>http://fek.jp/
加西の家・施工中の記事>http://www.kenchikusha.com/news/news030703.html

床暖房の施工中に銅板のパネルが並んだ姿はよく目にするものの、施工途中に下から見たのは私もはじめて・・・不思議でちょっと面白い光景でした。

この低温水床暖房システムは<奥天神の家>でも採用。
他の住まいでも、基本設計段階では必ずと言っていいほどに検討する床暖房システムですが、コストや諸条件が合わず、実際の採用となるとしばらく間が空いていたシステムですが、使うとなると立続け・・・流れというか、なんというか、まあ、世の中、何事もそんなところがあるもんですね。
今度はそろそろ、おもいっきり間が空いているOMソーラーシステム・・・となるかな?(^^)  
Posted by masai at 16:33 PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Copyright © 2005-2007 建築設計事務所 正井建築舎

2006年07月05日

新ブース

0328
このブログで折にふれ紹介してきたJR神戸駅前・HDC神戸3Fに常設している<ひょうご・ネットワーク「木の道」>展示ブースが、7月から装いも新たに少し広い区画に移ってリニューアルオープンする事となり、今日、その工事の監理に行ってきました。

HDC神戸・木の道新ブース写真で奥に見える展示ウォールの図面を描いた都合上、現場にも顔を出して欲しい、との事で行って来たのですが、私が着いた14時には既に工事が終ってしまっていました・・・(^^;
工事を担当したのは、同じくメンバーである東亜林業さん。
本職が家具製造だけに段取りが良いのか、ほとんど午前中だけで仕事を終えたようです。

監理する場面もなく終ったとはいえ、そのまま帰るのもなんだかなぁ、という事で、その後に登場した、やはりメンバーであるハリマ興産さんと北摂ガーデンさんによる薪ストーブなどの飾付けを見守りながら、旧ブースに置いてあった展示品の取りあえずの飾付けなんぞをやって、気持ちを満足させてきました。(^^)
ちなみに写真は帰る間際に撮ったものですが、薪ストーブなどの飾付けはまだ途中の状態。出来上りはもう少し整っているはずです。

これで取りあえず体裁が整ったとはいえ、展示内容の充実は、まだまだこれから。
遅くとも子供たちの夏休みがはじまる7月下旬までにはメンバー各社による展示を完成させる予定・・・なんですが、メンバーの中には、期限なんぞどこ吹く風、という人も少なからずで、全てが整うのは、なんだかんだと催促してやっと盆明けくらい、と個人的には推定しているところ。
これをご覧のメンバーの皆さん、ほんまに展示はお早めに!  
Posted by masai at 22:37 PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Copyright © 2005-2007 建築設計事務所 正井建築舎

2006年04月20日

便器型貯金箱

0291
便器型貯金箱昨日、TOTOの営業の方が来て、「どうぞ」と洋式便器ネオレスト相似の貯金箱を置いていった。
ちゃんと磁器。以外にカワユイ。

便器型貯金箱とATPどこに飾ろうかと思ったが、やっぱり便器だけにトイレットペーパーと並べるのが良いのでは、という事で、去年5月に紹介した、宇宙の誕生から終焉までを綴ったトイレットペーパー<ATP>と並べて置く事にしてみました。(^^)

貯金箱の縮尺は推定1/5。
背後のナショジオの上に並ぶ1/100模型より大きい。
これが1/100なら3・4階建てくらいか(^^)・・・こんなフォルムの建築も面白いかも。  
Posted by masai at 08:56 PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Copyright © 2005-2007 建築設計事務所 正井建築舎