2011年10月24日

リフレッシュ

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箕面公園
箕面公園  以下9点ともGR DIGITAL III

三家族の家>の現調が終わって一段落という事で、昨日の日曜日は、どれ、ここいらで頭のリフレッシュでもと、もうブログではお馴染みともなった箕面公園まで森林浴に行ってきました。

紅葉具合
みのお大滝近くの木立  写真徒然関連写真:

この時期まだまた紅葉には早く、葉の色は上写真のようななんだか中途半端な色彩でしたが、地面に目を向けると前日の夜遅くまで降り続いた激しい雨によるものか、落葉がそれなりに美しく散っていてなかなか風情もあったりしました。

落葉
大滝を眺める展望台の階段にて

その雨で大滝を流れ落ちる水量も凄く、いままで見た中では、たぶん一番の勢い・・・。

みのお大滝
滝壺の飛沫も凄く、滝壺の前でカメラを構えるとすぐに「壊れるんじゃないか」というくらい水滴だらけに (^^;

ちなみに上写真は、シャッタースピード優先AE 1/8 F9.0 ISO64(手持ちなんでちょっぴりブレてます)で撮ってますが、ここでカメラ初心者の方のためのちょい講座を一つ。
滝や渓流を撮る際は、飛沫を撮るとかといった意図する場合を除いてできるだけシャッタースピードを遅くして撮ると水の流れの雰囲気をより醸し出せます。
下写真左はGR君のプログラムAEで撮ったもので、この時のシャッタースピードは1/100秒。対して右はシャッタースピード優先AEでシャッタースピードをAE連動限界の1/10秒にまで落として撮ったもの・・・その違いがよくわかると思います。

シャッタースピードによる違い
シャッタースピード以外の撮影情報  左: F2.5 ISO64 EV-0.3 右: F9.0 ISO64 EV-0.7  WBはいずれも屋外

お手持ちのカメラに、シャッタースピード優先AEや絞り優先AEといったモードを選べる機能があるなら、ぜひチャレンジしてみて下さい!(^^)

と、こんな事を書きながら、コンパクトカメラのGR君では限界もあります。
三代目GR君の場合、最小絞りはF9.0。
上写真などのように曇っていて被写体が暗い場合は、シャッタースピードをかなり遅く出来ますが、日が射して明るくなると遅いシャッタースピードに設定したくとも絞りをF9.0より小さくできないので露出オーバーになってしまい、下写真のような表現が限界・・・_| ̄|〇

虹
1/80 F9.0 ISO64 EV-0.7 WB:屋外  写真徒然関連写真: 七色

まっ、そんなウダウダ話はともかく、雲の多い天気の中、虹の写真が撮れただけでも満足、としますか。(^^)v

赤ちょうちん
大滝近くの茶店  イロハモミジの緑に提灯の赤色が映えていました

そんなこんなの森林浴(?)でしたが、この日も園内はそこそこの賑わい。
本格的な登山スタイルの山ガールや気楽な恰好の家族連れなど、スタイルは人それぞれですが、秋の休日の一時を皆さん満喫されているようでした。
で、阪急箕面駅前まで戻ってくると名物・もみじの天ぷらを売る土産物屋の前に、なにやらただならぬ人だかりが・・・。

TV取材
おっちゃんに「そんな揚げ方あかん」とつっこまれながら天ぷらを揚げていた若い(たぶん)芸能人

紅葉シーズンを前にした情報番組かなにかのロケだったようです。
回りのおばさんやおねえさんは「誰々さんやん」(よく聞こえず)とか言ってケータイなんかでパシャパシャ写真を撮ってはりましたが、この男子はいったい誰?(^^)・・・最近、以前にも輪をかけてTVというものを見なくなったので、この方面には甚だ弱い私だったのでした。(^^;  

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2011年07月16日

林産地への旅

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ちょっと前の話になりますが、今週の水曜日の事。
6月28日の記事<地産地消>で触れていた構造材の検品&住まいに使う材の故郷を知ろう、といういつもの企画で<ホボヒラヤの家>の製材を担ってもらった丸正木材さん(宍粟市一宮町)と、日林マテリアルさんのプレカット工場(姫路市香寺町)を訪ねてきました。

丸正木材1
丸正木材さんの原木置場  今回は2寸角の垂木材などに加工される小径木が多くを占めてました
以下6点ともGR DIGITAL III


本来は住まい手Sさんもご一緒するはずだったのですが、お子さんの体調が優れないという事で前日に断念。
とはいえ、施工工務店の船越工務店さんにとっては、うちの事務所から紹介してのはじめての取引先となるので、産地との顔合わせは今後のためにも有意義ですし、またスタッフ・猪田にとってもはじめての産地&プレカット工場見学ですから、予定通り南(淡路島)から東(うち)からえっさおっさと兵庫県の西の端へと向かったのでした。

丸正木材2
原木丸太から挽かれたばかりの材木が並ぶストックヤード

<ホボヒラヤの家>に使う材は既にプレカット工場に運ばれて加工がはじまっているので、丸正木材さんへは「産地はこんなもん」くらいの訪問でしたが、忙しくされていて滅多に会えない(とはいえ、とても気さくな)社長さんに久しぶりにお会いできたのは、今回の収穫でした。(^^)v

まあ、そんなこんなで製材所を後は一路、日林マテリアルさんのプレカット工場へ。

プレカット工場
CAD-CAMの加工機械が並ぶ工場内・・・台上の材は唯一の2階、書斎の周りの横架材  写真徒然関連写真: プレカット

既に加工を終えて出荷を待つばかりの材、加工中の材、これから加工される材・・・他所の現場の木材も平行して加工されているとはいえ、いたる所にうちの現場の材が積まれていて、あらためて今回の住宅の規模の大きさを実感!

機械加工
先の写真の加工機械部分のアップ  奥の方で仕口加工などが行われ、手前では丸ノコが所定の長さに材をカット中

前述の記事<記事地消>のプレカット図を見ていただくとわかるように今回は横架材同士が斜めに交わる仕口が多く、また継手も(この工場の機械では)機械加工できない追っ掛け大栓継ぎがほとんどを占めるので、昔ながらの大工職による加工、手刻みも機械加工以上に重要。

前田に手加工で、工場のとある一角に機械加工が終わった材が手刻みの順番待ちで積まれていたのですが、中には左写真のような指示が書かれている材が・・・「前田に手加工」だそうです。(^^)
前田さん、よろしくお願いします m(_ _)m

その前田さんかどうか名前のお聞きするのを忘れましたが (^^;、追っ掛け大栓継ぎの加工中・・・。

手加工
このあと仮組みしてもらいましたが、二つの継手は吸付くようにがっちり嵌る・・・いつもみてもスゴイ、と思う加工精度

という事で、材も良材ばかりで問題なし。
25日の土台材搬入から現場での作業がはじまり、5日間をかけて30日に上棟!という工程も正式に決定。
阪神地域ではほとんど耳にする事は無くなりましたが、田舎では盆月(8月)には棟上げをしない、という昔ながらのしきたりが色濃く残っているので、それに掛かる事もなく、無事、月内に棟上げができそうです。  
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2011年06月28日

地産地消

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今日の午前中は<ホボヒラヤの家>のプレカットについて大詰めの打合せ。遠路遥々、淡路島からは船越工務店さん、姫路の山奥(?)からは日林マテリアルさんにうちの事務所まで来てもらって、質疑内容の検討などを行いました。
そんなプレカット図をチラッとご紹介・・・平屋の小屋梁(フラットルーフ)レベルを描いた図面です。

プレカット図
画像をクリックすると拡大画像が開きます  手書き部分は日林マテリアルからの質疑事項
ちなみにプレカットによる機械加工とはいっても、斜めに交わる部材の仕口加工は全て、プレカット工場に詰める腕の良い大工職たちによる昔ながらの手刻み・・・手刻みの多いプレカットは日林マテリアルさんの得意とするところ


いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ ゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす

そうかぁ「う」止まりか・・・これは母屋のみの図面で、別棟の車庫棟もありますが、それを加えても「ふ」止まり。
いつか「す」まで記録を伸ばしたいもんだ、とか思っていたら、日林さん曰く「戸建て住宅で通りまで行くなんて、まずありません」との事・・・まあ、そりゃそうだわね。(^^)

通り芯の多さもさることながら、木材の材積は構造材だけでも25m³ を超え、羽柄材(下地材)や造作材、仕上げに使う様々な板材なども加えると、軽く40m³ は突破しようかという住宅・・・一般の方はピンと来ないかもしれませんが、業界の方にはこの凄さが伝わると思います。
で、仕上げ用のフローリングなどはさておき、この<ホボヒラヤの家>も構造材から羽柄材・造作材に至るまで、全て国産木材の杉・桧を使う!というのは、いつもの事。
昨年竣工した船越工務店さん施工の<淡路の家>では、事の流れ上(?)徳島県産材を用いましたが、兵庫県内で建てるならやっぱり兵庫県産材を使わなくっちゃ!という事で、今回は見積時点で私の方から日林マテリアルさんと宍粟市の製材所、これまたこのブログではおなじみの丸正木材さんを指定して、めでたく、県産材を使った地産地消の住まいづくり、となったのでした。

さて今、このように兵庫県内で地産地消住宅を建てると、とってもお得な事が・・・。
兵庫県が進める「県産木造住宅10倍増作戦」の一環として今年からはじまった制度で(但し、来年も継続するかは今のところ未定)、産地が明らかな県産木材等を使って民間建築物または住宅を建てた個人・法人に最大40万円の補助金を県から支給してくれる制度。
民間建築物・住宅の補助金制度
以前から県産木材を使う事による住宅ローンの優遇制度はありましたが、返還不要の補助金をポンとくれるのは兵庫県としては初。支給総額の枠が決まっていて、それを使い果たせばお仕舞い!となるようですが、今から兵庫県内で住まいづくりをはじめようかという方でも十分に間に合うと思います・・・この機会をぜひお見逃しなく!

という事で、この<ホボヒラヤの家>では最大額をゲット!
プレカットの打合せと並走して、既に木材は人工乾燥釜に放り込まれて乾燥中。
釜から出されてプレカットの工作に入る頃、船越工務店さんがうちの事務所以外の工事でも兵庫県産材を使ってくれる事に絶大なる期待を込めて、久々に関係者皆で工場&製材所見学へと(半ば強制的に?)向かう予定・・・そんな様子はまたブログにてお伝えするつもりですので、どうぞお楽しみに!です。(^^)v

最後は今(先週末)の現場の様子・・・外周の基礎梁のコンクリート打設が終わって、既に内部基礎のための捨てコンクリート打設が完了しています。

捨てコンクリート
写真は船越工務店・船越氏提供  土のままになっているところは中庭部分

盛土の時点では古墳と評しましたが、今度はまるでどこぞの遺跡のよう (^^)・・・しつこく断っておきますが、これはあくまでも基礎の下地となる捨てコンクリートです。
普通、捨てコンクリートって、適当に基礎下形状をなぞっただけの、なんと言うか、ダラッとしたものですが(必要上はそれで十分)、船越工務店さんのそれはぴったりバッチシ、図面の基礎形状をなぞったもの。
この辺りは、工務店以前に元左官職(社長であるお父さんは、失礼ながら今でも社長というよりは左官職人であるように見受けられますが)という会社沿革がなせる業なんでしょうけれど、他の工務店もぜひとも見習って欲しい(必要十分を超えているとはいえ)美しい仕事です。  
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2011年05月07日

焼杉下見板張

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山は新緑、空は青空・・・。

六甲の山並み
新緑薫る六甲山系  以下3点ともGR DIGITAL III

とはいっても連休を利用しての登山へ、といったような話ではなく、ここは北山貯水池・・・そう、今朝も仕事で<目神山の家>の現場へ、だったのでした。(^^;

目神山の家

現場では、東日本大震災による影響や大工職の段取りの都合などで遅れに遅れていた外壁の焼杉板張が連休返上で行われ、今日の時点で、ようやく正面外壁の一部を残すのみとなりました・・・って、こんな風にシートで覆われていると、さっぱりわかりませんね。(^^;
保護シートの中はこんな風になってます。↓

外壁

張り方は押縁のない下見板張・・・板巾180mm・働き巾150mmの鎧下見です。
焼杉板は、薬品処理のような代物ではなく本焼きの板の炭化層をブラシで落としたもの。相決り板であれば既製品がありましたが、今回は鎧下見という事で実(さね)無しの別注品。造ってくれたのは、広島県の中本造林さんです。

シートや足場が撤去され、外観の全貌がその姿を現すのは来週末の予定・・・今から楽しみです。(^^)v  
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2011年03月18日

出直し

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竣工当時は太陽高度が低く道路向かいの建物の影が終日壁面に掛かって取れないため、内観撮影のみで外観撮影については太陽高度が上がってくるの待ちだった<豊中の家>の竣工写真撮影。
春分の日も近づきそろそろ良いんじゃないという事で、撮影される側、する側、そして天気予報の都合などを調整して本日の決行となりました。

ところが、天気予報上は確かに「晴れ」なのかもしれないけれど、空は雲が多く、雲から時折覗く青空も霞みがちで、スカッとせず。
そんな中でも数カット、空模様を見ながら撮影を試みはしたのですが・・・。

撮影中
おなじみ、撮影中の松村芳治さんと助手のO君を背後から (^^)・・・で、まあ、空はご覧のような空  GR DIGITAL III

・・・結局このカットを撮影後、やっぱり今日はやめて、出直しにしましょうという事になりました。
まあ、こればかりは仕方なし。(^^;
で、来週に延期となったのですが週間予報には今のところ晴れマークが見られず・・・空模様によってはもう少し先送りとなりそうな外観撮影です。

話し変って。
昨日は朝から<目神山の家>の現場へ、だったのですが、そこで現場監督さんから聞いた話では、東北関東大震災により(ある程度は予想していた事ですが)木材を含む建築用材や様々な設備機器の生産&物流が他業界同様、大きく滞っているとの事。
それは東日本だけでなく中国地方に生産施設がある仕入先など、ほぼ全国規模に及んでいるそうです。
幸い<目神山の家>で使う主要な建材・設備は震災前にほとんどの発注を終えていたため、昨日の打合せ中もどんどこ搬入されてはいました。
ただ、床の杉本実板だけは選んでいた180×30の製品が、被災地に優先的に回しなさいというお上からのお達しとやらで、210巾のものに変更を余儀なくはされましたが・・・被災地優先、今はそれが何より大切ですからね。

で、このような状態がいつまで続くのかですが、少なくとも木材・合板類に関しては、去る3月15日、林野庁に関係団体が集まり「東北地方太平洋沖地震災害復旧木材確保連絡対策会議」と題した緊急会議が開かれ、被災地向けは元より、全国規模で対応できる生産力の増強・物流の改善・買占め防止などが話し合われたそうなので、徐々に改善されてゆく事でしょう・・・というか、一日も早い改善に期待しています!  
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2011年02月17日

建方

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立水栓残雪の中、断熱材でグルグル巻きにされた立水栓・・・昨日の朝の<目神山の家>から。
こんなにしていても朝は水道管が凍って仮設トイレの水が流れなかった、とか。

一昨日の記事で書いたように、月曜日の雪で一日順延となっていた<目神山の家>の建方ですが、下界の雪はきれいサッパリ融けていたものの、現場ははたして、と若干心配していたのですが・・・。

空は青空、路面の凍結もさして支障なく、機材や人材も無事現場まで登ってこれて、晴れて建方!と相成ったのでした。

吊
ラフタークレーンで吊られた桁材を誘導する大工職  以下10点とも全てGR DIGITAL III
甲山
甲山を背景に、桁に登梁を叩き込む大工職
施工は<豊中の家>に続いて越智工務店さんですが、掛矢で材を叩き込む際の充木がまたバージョンアップして木ではなく硬質ゴムに(手前の桁に載っている黒い板)・・・監督曰く、木だと跳ねるのでゴムにしてみました、との事


今回も木材は全て兵庫県産の杉・桧、と行きたかったのですが・・・。

土台中2階の土台は、RC面からさらに1.2mほど持ち出すというデザインとしたために、掛かる荷重(せん断力・曲げモーメント)が大きく、桧材では断面寸法が大きくなり過ぎるため、その部分の土台だけは米松集成材に・・・左写真で左右に走っている土台です。

もちろんそれ以外は環境負荷が少なく、森林更新により二酸化炭素吸収量を飛躍的に増やす事が出来る国産木材・・・土台や床下材は桧材、あとは梁・柱から外壁仕上や下地材に至るまで(合板類以外)全て杉材です。
ちなみに集成材はただの米松集成材ではなく、E150-F435と超高ヤング率・超高強度の特殊な集成材・・・こうなると木材とはいえ、厳密に品質管理された工業製品です

さてさて、建方に話を戻して・・・。
昼前には桁組みも全て終わって、登梁組みにも着手・・・この分だと予定通り垂木流しの工程まで終えることができるかな、と思われたのですが、さにあらず。ここからが難関でした。

登梁
登梁を取り付ける大工職  その後ろに見える切妻屋根は、石井修氏設計による本家(?)目神山の家シリーズの一棟

登梁と桁の仕口は全て渡りアゴ、しかも半数の登梁には追掛け大栓継ぎという継手もあって・・・これがキツキツでなかなか嵌らない。

ちなみに追掛け大栓継ぎというのは下写真のような梁や桁を途中で継ぐ際の継手。

追掛け大栓継ぎ
左: 追掛け大栓継ぎの形状  中: 角穴に打ち込む栗材の込栓  右: 角穴に込栓を嵌めてみた様子
今でもボルトなどではなく木栓を使う理由は、鉄と木よりも木同士の方がなじみがよく乾燥収縮による緩みが少ないため


継手には削継ぎのような簡単な継手から金輪継ぎのような複雑な継手まで様々なものがありますが、追掛け大栓継ぎは軸力・せん断力・曲げモーメントと全ての応力に対して高い強度を持つ継手の一つ。
高強度の継手だけに組むのもやっぱり大変。加えて材搬入後に雪が降ったため「湿気で、ちぃーと材が膨らんだんちゃうかぁ」とは大工さんの弁。

上棟まあ、そんなこんなで午後の作業は予定通りにははかどりませんでしたが、それでも15時過ぎには最後の登梁が嵌め込まれ、めでたく上棟。!(^^)/

左の写真はその最後の梁を叩き込んでいるところです。
全景
道路から見た上棟後の全景  写真徒然関連写真: 高所

今日、明日はあいにく雨の予報が出ている現場周辺ですが、土曜日に予定されている上棟式に向けて垂木・野地板と屋根下地工事が急がれる現場です。  
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2010年08月20日

炎天下の建方

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昨日の記事でも書いたように、気合いを入れて向かった<豊中の家>の建方。
でも、私が現場に着いた頃には母屋2本と棟木、それを受ける小屋束などの建込みを残すのみ・・・早い!

建方1
その母屋と棟木の吊り上げ作業中  以下6点ともGR DIGITAL III  写真徒然関連写真:垂線
建方2
当然1階は仮筋交ですでにバッシバシに固まっていました

AMeDAS豊中が記録したこの日の最高気温は37.2℃だったそう・・・体温以上という猛暑日。(^^;
炎天下の作業には慣れているはずの大工職も、一人が軽い熱中症でダウン。私自身もこんなに暑い日の建方は、記憶にある限り事務所開設以来はじめてでした。

建方3さて、この工事をお願いしているのは<四世代の家>と同じ越智工務店さん。
その<四世代の家>の建方の際に起きた「充て木、あてんかい!」事件の反省を踏まえてか、今回は左写真に写っているようなものが導入されていました・・・充て木スライダーとでも呼びましょうか。
ただの充て木と違って、こうしておけば落下事故も防げ現場作業も安全。
なかなか良か、です。

下写真のように使います。
建方4
大工が振るっている大きな木槌を「掛矢」と呼びますが、横架材を柱や束のホゾにはめ込む際、叩き込むのに使います
ところが掛矢で叩かれた方の材はへこんだり、角が欠けたり・・・それを防ぐのが充て木です


そんなこんなで14時過ぎ、全ての横架材が組み上がり、めでたく上棟!
午前中で仕事を切り上げて来られた住まい手のご主人も、折よくこの瞬間に間に合われました。

建方5
真ん中が棟木  右端に写っている手はスタッフ・猪田
・・・初の担当物件という事で、猛暑の中にあっても朝から作業終了まで、勉強方々、建方に立ち会っていました


今回も構造材は兵庫県産の杉・桧・・・このブログではもうお馴染の丸正木材さん製材による宍粟材です。
という事で、これまた恒例!住まい手による製材所・プレカット工場見学も段取りしていたのですが、直前になってお子さんが体調を崩し、残念ながら中止に。まっ、でも、良材で家が建ち、めでたし、めでたし、です。(^^)v

最後はおまけ。建方というと上ばかり見てしまいますが、下も大切という事で・・・。

建方6
桧の土台と床下換気のための樹脂製パッキン  基礎天端もピシッと通っており、合格!  
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2010年05月30日

突板見本帳

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懇意にしている材木屋さんに先日お会いした際、「天然木突板見本帳」なるものを見せてもらいました。
写真や印刷などではなく本物の突板をファイルに綴じたもので、配布を前提としたような量産品ではなく、打合せの際に便利なようにと作られた手作り品。
「うわっ・・・これスゴイですやん。これ、貰えませんか!」
「ダメなんですわぁ。これはアカンのですわ」
「それやったら同じようなものを作ってもらうって、できませんか!」
「ええーっ」
「有償でもいいんで、ほんまに。ぜひ、お願いします」
「うーん・・・まあ、聞いとくだけは聞いときますわ」
という事で、この関西独特の言い回しに、ちょっと期待薄かなと思っていたら、水曜日に宅急便が・・・。

見本帳
1枚1枚、シートに入れられラベルも貼られた見本帳
ご存じない方のために記すと、「突板」とは木材を0.3mmくらいに薄くスライスしたもので、一般的には合板に糊貼りされた上で、家具や内装材として使われます


・・・聞けば無償で結構です、との事。
製作の労力を考えると大変なものでしょうし、お言葉に甘えてはたして良いものかとも思うのですが・・・まあ、でも、無理に押しても角が立つ。ここは素直に心から感謝・感激。
ほんまにほんまに、ありがとうさんでござります!です。m(_ _)m
材木屋さんの名前を記すと、問合せなどでかえってご迷惑をお掛けしそうなので伏せておきます。

で、昨日の土曜日、さっそくに<芦屋の小さな家>の現場で開いた住まい手Sさんご夫妻との打合せで活用させてもらったのですが、お陰さまで家具や内装材の仕上げもすんなり決まり、重ねて感謝!なのでした。

家族の間
昨日の現場から 2階家族の間  打合せで決定した突板は主にこの空間の家具や内装仕上げに使用

ちなみに見本帳に入っている突板の樹種を列記すると・・・。
アユース マガシロ スプルス ホワイトアッシュ ポプラ ハードメープル 橅:ぶな 桐:きり 黄檗:きはだ 栓:せん 楡:にれ 塩地:しおじ 楢:なら レッドオーク 杉:すぎ 樅:もみ 桧:ひのき 米桧 米杉 ラオス松 アガチス 胡桃:くるみ シルバーハート 桜(樺):さくら(かば) ニヤト アメリカンチェリー サペリ マコーレ ブビンガ 花梨:かりん チーク ウォールナット ウエンジー ローズウッド 米松 イエローパイン 欅:けやき 榀:しな バーチ 栃:とち 鉄刀木:たがやさん 栂:とが(つが) マホガニー アンデスローズ オリーブ ヤニ松 白樺:しらかば ホワイトシカモア カーリーメープル サテンシカモア サテンウッド モビンギ ラーチ シルキーオーク 梻:たも バーズアイメープル アフロメシヤ オパンコール ゼブラウッド 以上59種(綴順)。
柾目だけ、板目だけ、柾・板両方、ロータリー(桂剥き)などのカット方法の違いも合わせて全106種類の突板見本帳。
・・・てっ、正直、半分くらいは聞くのも見るのも初めての材、だったんですけどね。(^^;

と、このような中から、家具の天板材としてマコーレ柾目、扉材や内装材として桜(樺)※↓ の柾目を選んだ今回・・・床の樺フローリングと共に仕上がりが楽しみです。

※業界では通例として、材木として見る場合、桜と樺の区別をしませんので、見本帳自体もそういった表記ですが、桜(樺)のような表現としています。加えて「樺」とはいっても、樹種でいうと同じカバノキ科の梓(アズサ)、別名ミズメザクラである場合がほとんど・・・このように木材の名前って掘り下げて行くと樹種と一致せず、結構ややこしかったりするのです。(^^;

尚、一覧中「榀」は業界だけに通じる漢字で、樹でいうと科の木(シナノキ)の事。
さらにちなみに、シナノキは日本にしか生えていない日本固有種で、学名は<Tilia japonica>。同じく日本固有種である杉<Cryptomeria japonica>と並び、日本の建築になくてはならない樹です。


シモツケ
そんな現場の帰り道、芦屋川沿いにあるレストランの店先に咲いていたシモツケ  写真徒然関連写真: 下野
以上3点ともGR DIGITAL III
  
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2009年12月28日

上棟

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設計のみで工事監理はしていない<淡路の家>ですが、住まい手兼工事監理建築士の I さんから、土曜日に上棟!とのご連絡。
で、洲本市の実家に顔出し方々、今朝、ちょっいと寄ってきました。

遠景
海岸沿いを走る国道から・・・ちょっとした高台に建ってます  以下4点ともGR DIGITAL III

風が強く雲が多い空模様でしたが、私が現場に足を踏み入れたとたん、雲が吹き飛び晴れ間が除く・・・新潟での一件といい、最近は雨男返上で晴れ男な私なんでしょうか。(^^)

木架構1

屋根は登梁+横垂木の構造体に鋼板立ハゼ葺仕上げ。
海に近い高台=強風が頻繁に吹く=普通の立ハゼ葺では鋼板が吹き飛ばされる恐れがある。という事で、鋼板と下地材を結びつける立ハゼの吊子を、野地板ではなく垂木そのものにビス止めして耐風圧性能を格段に上げようと、通常の倍ピッチ、227.5ピッチで設計した横垂木。
そこからの光が登梁に美しいストライプを描きだしていました。

木架構2

木材は徳島県海部地方の産だとか。
淡路島ならやっぱり兵庫県産材と行きたいところですが、そこは工務店さんの業者関係や価格の問題もあったよう。
まあ、淡路は江戸時代、阿波藩の領地でしたから、良しとしますか。(^^)
でも、材自体はなかなかの良材ぞろい。プレカットの施工精度も(一見した限りではありますが)一級品。工務店の施工体制もなかなかのもので、きっと良い住まいが出来上がる事でしょう。

屋根下地
屋根の上から  施工:船越工務店・・・ちなみにこちらのブログには時々、この現場の様子が掲載されています

と、現場に詰めておられた監督の船越さんと話しながら、足場をグルグル屋根まで上ってくる頃には一面の黒雲で雨がポツリポツリ・・・臨時晴れ男の神通力もこれくらいのもんだったようです。(^^)  
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2009年01月19日

上棟

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夕焼け
夕焼けの中、伊丹空港を飛び立った飛行機と夕焼けを背景に打ち合わせをする大工方 <上池田の家>の棟にて

心配していた雨も日曜日中に降り終わったここ池田川西界隈終・・・というわけで、今日、予定通り<上池田の家>の建方が行われました。
土曜日に土台敷きと1階床下地の施工を終えていた現場では、早速に1階柱の建て込みから・・・。

建方
左: 午前中は1階柱と2階床 右: 午後からは2階柱と小屋組み

今回はあいにく年末年始をはさんだという事もあって日程が合わず、住まい手との製材所への木材検品ツアーは叶いませんでしたが、構造材は<四世代の家>に引き続き丸正木材による乾燥・製材で、柱や梁の杉材、土台の桧ともに兵庫県宍粟産材。
そして、プレカットもお馴染みのニチリンプレカット・・・今回は手加工の仕口・継手こそありませんでしたが、ほとんどの窓を横長窓した事から、1階の窓マグサの上に通柱が立ったり、2階の窓台下で通柱を止めたりと、卍組みにも似た箇所が多く図面を理解するだけでも大変だったと思いますが、打ち合わせ通りにピッタリと納まり一安心。

ちなみに右の写真で、左端に写っているのは普通はラフタークレーンの運転席に座っているはずのオペレーター・・・軸組みがややこしい事もあってか、大工方はほとんど手揚げで横架材を組んでいたため、あまりの暇さに手揚げを手伝っているの図です。(^^)
でも、時には本業に・・・空飛ぶ階段。↓

空飛ぶ階段
木造在来工法の住宅ですが、スレンダーに見せたい階段や丸柱は鉄骨造

そして、もちろん木材の荷揚げでも活躍。↓(^^)

空飛ぶ木材

4m巾の道路に縦横無尽に電線や電話線、CATV線が走る中、見事に架空線をかわしながらの荷揚げ、さすがはプロ、という感じではありました。
・・・と、まあ、そんなこんなで、もちろんながらこの日の主役、棟梁以下6人の大工方のお陰で15時前には無事上棟。(^^)v

上棟
一番上の横架材が棟木 その下ではロフトの床下地を施工中・・・床面は1階の一部を除き28mm実付き合板による剛床

うちが設計する(軸組みがややこしい)住宅では、ここで日没となってしまうのが通例なのですが、今回は規模に対して大工方が多かった事もあって暗くなるまではまだまだ余裕、という事で冒頭の写真へ。

軸組みで、暗くなる前の17時半頃には野地板(屋根下地)も張り終え、これ、この通り外観の要旨が現れたのでした。
住まい手Yさん、おめでとうございました!

ちなみに左のボサボサの頭は私(^^;・・・現場監督と共にしみじみ見上げるの図、なのでした。

さてさて工事はまだまだこれからが本番、というのは書くまでもありませんが、それでも無事建方を終えひと段落、そんな大安の一日だったのでした。
斜めの白い材は垂直を決める仮筋交  この写真のみNikon P50 他6点ともGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング  
Posted by masai at 21:31 PermalinkComments(4)TrackBack(0)
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