2007年07月12日

飛騨旅行 5

0533
高山陣屋

高山市街での最後の見学先は高山陣屋
写真は陣屋を囲む杭垣ですが、素朴ながら代官所らしくなかなかに威圧的な垣根。
もちろん垣根越しだけではなく中も見学しましたが、日下部家・吉島家の反動+ちょっと疲れも出てきてあまり写真をとる気が起こらず・・・(^^;
でも、米蔵(展示施設になっているのでここだけ撮影禁止)はなかなか見ごたえのある建築でした。

これにて楽しくまた勉強にもなった高山の古い町並みを後にし、一路白川郷へ。
R158を一旦荘川まで南下してそこからR156を北上するルートを取り、道の駅「桜の郷 荘川」で昼食。

板倉その道の駅脇にあった板倉。
木曽地方でもよく見かける形の倉ですが、切妻の母屋妻面にちょこっと流れ屋根の下屋(写真のものは後で取って付けたような感じになっていますが、元々このようなファサード)が印象的で、いいなぁと思うデザインの一つです。
道中では、倉だけでなく本宅自体がこの様式で建てらいる民家もよく見かけました。
ジャガイモの花と板倉
その板倉を背景に、満開のジャガイモの花。

水車道の駅から少し北に走ると、次に見えてくるのは巨大な水車群。
そばの里 荘川」という蕎麦屋にある水車で蕎麦を挽いているんだそうですが、まだシーズン前なので臼はロック中・・・まあ(軽度の)蕎麦アレルギーなので、臼が回っていたら舞う粉でたぶん近づく事もできなかったでしょうけれど。(^^)
ソバの花と水車
その水車を背景に、こんどはソバの花。蕎麦アレルギーでも花に近づくのは大丈夫なようです。(^^)

そして道中最後の見所は、白川郷ももう間近の御母衣ダム。
水力発電用ですが、よく見かけるコンクリートダムではなく、粘土と石で造られたロックフィルダムと呼ばれる構造のダム。堤の高さ131m、ロックフィルダムでは貯水量で日本一だそうです。
眺めていると頭ではコンクリートダムよりよほど安全性が高いとは理解できるているものの、感覚的にはやっぱり粘土と石だけで決壊しないのか?とも感じ、なかなかのド迫力でした。
航空写真↓
http://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&oe=UTF-8&hl=ja&q=&ll=36.125674,136.920204&spn=0.099555,0.159645&t=k&z=13&om=1

御母衣ダム
撮影は全てGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング

という事で、次回はいよいよ最終回・白川郷・・・お楽しみに!
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2007年07月11日

飛騨旅行 4

0532
大新町伝統的建築群保存地区

今回はちょっと趣向を変えてモノクロを中心に。
建築をたとえ不真面目にではあっても学んだ事のある人なら、写真くらいは見た事があるでしょうという有名所の商家豪邸、日下部家と吉島家。
共に国指定重要文化財で、高山市大新町に並んで建っています。写真手前が日下部家で竪樋から向こうが吉島家です。
歴史や概要についてはそれぞれのリンクをご覧いただくとして、両家の室内空間を写真で簡単にご紹介。

日下部家 1日下部家
現在は民藝館として公開されています。

日下部家 2

日下部家 3
2階展示室。窓の向こうは吉島家の妻壁。

吉島家 1吉島家
ご当主は、建築家・吉島休兵衛氏。
今もここに住まわれています。

吉島家 2

吉島家 3
仏間から見た中庭。画像をクリックすると拡大画像(900×600)が別ウインドウで開きます。
撮影は全てGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング


力強く男性的な日下部家、繊細で女性的な吉島家、と評される事もあるようですが、1時間ちょっとでさらっと両家を見た限りでは、そこまでの違いを感じとる閑もなく、その空間に圧倒されてばかり。(^^;
でも、空間やディテールなど、改めていろいろと勉強になった建築探訪でした。

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2007年07月10日

飛騨旅行 3

0531
2日目は高山市内の観光がメインですが、そこは建築関係者での旅行。町並みを見るのも建築を観るにも、ついでに土産物を買うにも(?)全てがお勉強という観光です。
で、宿を8時に発ってまず訪ねたのは三町伝統的建造物群保存地区。

高山市三町伝統的建造物群保存地区
高山格子に咲く朝顔。別アングルで撮った写真をウェブトップページのランダム表示画像にもアップしました。

伝統的建造物群保存地区様の町並みは全国いろんな所で見てきましたが、この三町(上三之町)の街路空間はその中でも無類の素敵な空間を形作っているという印象。
街路巾と各家並みの軒先から生まれる凹空間の絶妙さ、適度に不揃いな軒線がもたらす横方向への視線の流れ、各家々それぞれに趣向を凝らした草木によるファサードの演出。ここは全てが程よく整って、とても居心地のよいこの地オリジナルの空間が生まれている、と感嘆しました。

板戸

消火栓上左は幾つかの高山観光ガイドで紹介されていてる軒沿いに藤を這わせた商店の木戸。さすがに藤は花の季節は過ぎ、でもちょこっとだけ咲いていたので、そこを切り取ったのですが、どうも板戸の暗さに露出が引っ張られたようで、花は露出オーバー。まあ、でも影が綺麗だったので紹介。
上右はおそらく水車の側板をリサイクルしたと思われる木戸。造作を見るとどうも近年作のようですが、デザインが面白かったのでスナップ&掲載。

左は火事大敵の町並みを守るために欠かせない消火栓。
この写真だけはかなりレタッチで作りこんでみました。消火栓以外の背景の彩度と明度を落として赤を強調、といったところ。

高山市内、特に伝統的町並みの中には、なぜか酒屋がやたら多い。やはり(というのは思い込みかもしれないけれど)飛騨の杣人は酒好きなのか?

川尻酒造

神棚町並みを巡っていると酒屋の軒先には、必ず杉の葉を玉にした酒林(さかばやし)が吊るされているので、すぐわかる。
上の写真は上二之町の川尻酒造。

また、左のように軒上に神棚を置いた造りもよく見受けられました。この祀り方は中部地方独特のもののようですが、はっきり意識して見たのははじめて。
でもお供えだって大変でしょうに、なんで屋根の上なのか?
関西人には摩訶不思議な神棚。

そんな事をうだうだ喋くりながら、一行は日下部家・吉島家へ・・・というわけで次回に続く。

ナンテン
南天の花 下二之町にて 以上全て撮影はGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング
上の画像はクリックすると拡大画像(900×600)が別ウインドウで開きます


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2007年07月09日

飛騨旅行 2

0530
宿近くの路地明けて6日は、朝食前の散歩写真から。
日頃はまず7時前には起きない私も、旅先ではよく早起きおやじになったりします。早起きは三文の得・・・今回も宿の周りでカメラを向けたくなる風景・空間に出会う事ができました。
じゃあ、日頃から早起きしろよ、という事になりますが、そこはそれ・・・やっぱり難しい(^^;

左は江名子川近くの路地。
私が生まれ育った淡路島の家の周りもこんな感じだったので、路地には懐かしさと親近感を覚え、とても居心地の良い空間でした。

そんな路地で出会った一枚の「絵」。画像をクリックすると拡大画像(900×600)が別ウインドウ開きます。

ドクダミ
足元の花はドクダミ

江名子川も、また美しい川。こんなに澄んだ川が流れている町は人の心もまた澄んでいるようで、出会う人出会う人、みんな「おはようございます」と挨拶してくれる。
当たり前のようでいて、都会では遠の昔に忘れられてしまった朝の光景。

江名子川

法華寺宿の東向かいは、高山城築城の際に京都の東山に倣って寺院を集めた寺町街。
寺院群を縫って遊歩道が設けられていますが、写真はそんな一画を切り取ったもの。
法華寺にて。
石垣と階段、そして掛け渡された廊下がなんとも素敵な空間を創り出していました。

ハナショウブ
花菖蒲 やはり宿近くにて 以上全て撮影はGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング

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2007年07月07日

飛騨旅行 1

0529
7月5日・6日と<ひょうご・ネットワーク「木の道」>メンバー有志による研修旅行で飛騨・高山と白川郷に旅してきました。メンバー全員の日頃の行いがよほど良いのか、梅雨の最中にもかかわらず雨の一粒に降られることもなく、学び&仕事の息抜きに充実した二日間になったと感じています。
研修旅行の概略については、今日の日中、久々に更新した<木の道ブログ>の方で記事にしたのでそちらをご覧いただくとして、ここではそんな二日間の様子を徒然なるままに何回かに分けて綴って行こうと思います。

では、はじまり・はじまり・・・。

木材製品流通センターにて1

大阪駅前を10人乗りのレンタカーで出発した1日目は純粋にお勉強の日。
最初に訪ねたのは、飛騨高山森林組合の木材製品流通センター。
今年の春から稼動をはじめた最新の原木加工・製材工場で、工場見学と共にお互いの山の現状について意見交換・・・でも、今まで訪ねた林産地すべからくそうであったように、最新の設備を揃えたからといってその未来は決して明るくないもの。
話を聞くにつれ、林産地がどこであれ、もっともっともっと日本の山の木を山の維持管理に必要なお金がちゃんと山側に返る適正な価格で活用して行かなければ、という思いばかりが募る意見交換会だったのでした。

木材製品流通センターにて2上左: 工場内に置かれていた帯鋸の替刃。
上右: 挽き立てられた後、木材乾燥釜に入れられるのを待つ飛騨の杉。
右: モルダーやプレーナー(両方とも、まあ、機械の鉋と思ってください)から発生した木屑を集積するサイロ・・・この後、木屑はこの奥にあるボイラーで燃やされて、そのエネルギーは木材乾燥釜の熱源の一部を担っているそうです。

飛騨産業にて1

次に伺ったのは、高山市内にある家具メーカー・飛騨産業株式会社
飛騨の匠の里・高山市には大小たくさんの木製家具メーカーがありますが、飛騨産業さんは旧来からの家具ブランドに加え、近年では節有り材や杉(圧縮材)など今まで量産家具には使われてこなかった木材に着目して、新しい量産家具の道を切り開いておられるとの事で、そのスタンスを学ぶと共に工場見学もさせていただきました。
家具関係の「木の道」メンバーに取っては得るところ大きかった研修先だったようですし、私たち設計事務所系メンバーにとっても、とても勉強になる工場見学でした。
ならば工場内の写真を、と行きたいところですが、そこはそれ、企業秘密も有りぃのという事で工場内は撮影禁止。なので隣接のショールームの写真でご勘弁。

飛騨産業にて2上左: 節有りのナラ材を使った家具シリーズ「森のことば」。いま現在、最も売れているブランドだそう・・・まあ、さもありなん、という素材感でした。
上右: 杉圧縮材を使った家具シリーズ「HIDA」の専用ショールームにて。椅子座の製造過程のディスプレイ。
右: 板倉を移築リフォームしたショーケース。上写真のショールームとは別棟の小さなショールーム。

そんなこんなの研修を終え、やはり高山市内の宿泊先に着いたのは18時も過ぎた頃。
頭が一杯になった後はお腹もね、という事で、お風呂タイムもそこそこに夕食&飲会へ突入。

お宿山久での晩餐
霜降りの飛騨牛(しゃぶしゃぶ)も美味かったけれど、よく肥えた鮎は最高でした

今回、お世話になった宿は、お宿<山久>。
女将が参加メンバーの知人という事でお世話になったのですが、料理は美味しく、また居心地も良く、そして安い・・・一人一泊二食付きで7,980円!(高山祭り期間などオンシーズンは別料金)。
宿帳には日本人なら誰でもが知る高貴な御方の御芳名もある隠れ宿。
高山で泊まるならぜひお勧めの旅館です。
山久ウェブサイト>http://www.takayama-yamakyu.com/

で、美味しい料理と酒の後はお決まりのコース・・・有志による二次会へ。
どこに行こうか、という事で女将に相談すると実のお兄さんが近くで小料理屋をやっているとの事で、そこになだれ込む・・・もう例のごとく酔っ払っているので写真はありません(^^;
ここで食った、飛騨牛の刺身を載せたにぎりがまた最高に美味でした。私は食べられませんでしたが、仲間は岩牡蠣が最高!とも言ってました。ここもぜひお勧め!です。
味処 ごっつおや
高山市天性寺25 TEL 0577-36-1934 山久からは歩いて2分くらい
これだけ宣伝しとけば、また行った時にはなにかサービスしてくれるだろう。(^^)v

アジサイとお宿山久
アジサイ そしてその奥でボケている白壁の建物が山久 2007年7月6日早朝撮影
掲載の写真は全てGR DIGITALにて撮影 一部トリミング


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Posted by masai at 21:11 PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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