2008年01月23日

夫の場・妻の場

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今日の池田川西界隈は雨模様。というわけで、というのも変な言い回しですが(^^)、懸案だった<高台の家>の「とりあえず竣工写真」の撮影は昨日のうちに済ませてきました。
とは言っても空は曇天。見学会の日からの残雪も中途半端に残り、外観写真の撮影はやはり叶わずで、室内のみ撮れるだけ撮った、という撮影行ではありましたが・・・(^^;
そんな中から一昨日の記事<見学会報告>では掲載しきれなかった空間を「夫の場」・「妻の場」という感じでご紹介します。

家族の間東面
家族の間東面 以下8点ともGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング

まずは「夫の場」。
ご主人の趣味は、主に自転車(ロードサイクル)と模型作り(鉄道模型&プラモデル)。
そのための部屋を車庫脇に設けたのがプランニングのいわば要で、3枚引きの引戸を開ければ車庫と一体となって使えるモルタルコテ押え仕上げ土間に仕立てています。

車庫から土間を見る
車庫から土間を見る 車庫奥の低い開口部は寝室(畳の間)との床段差を利用したタイヤなどを置くための床下収納

この土間にはロードサイクリングから帰ってきてすぐにシャワーを浴びたいとのご要望から、洗面脱衣を通って浴室に直行できる出入口(下左写真・左手の開口)を設けると共に、勝手口も兼ねられるよう厨房に繋がる出入口も設け、自由度の高い動線計画を行ないました。
土間のスペースは2.15m×3.64m・・・車庫と併せれば約14畳の面積を必要とし、決して広くはないこの住まいにとっては大きな面積を占める事(=家族の共有スペースが狭くなる)となりましたが、何かにつけ異臭が伴う模型作りを生活の場から隔離できるとあって奥さんも大賛成(?)の「夫の場」となりました。
ちなみに私も高校まではタミヤのミニタリーシリーズ(ドイツ軍の車両は全作ビルド)やウォーターラインシリーズ(日本海軍の戦艦級は全作ビルド)を親に臭い臭いと言われながらも作った口(^^)・・・なので誰に文句を言われる事もなく取り組める部屋はやっぱり魅力的です。

土間
右写真は勝手口からの車庫見返し 天井の丸環は自転車のフレームやタイヤを吊るすためのもの
また、ここには郵便ポストの受口(右手・窓下)も設けてあり、朝、パジャマ姿のままで新聞を取る事もできます


そして前述の勝手口を潜れば、そこは「妻の場」・・・厨房。
高台ならではの素晴らしい景色を眺めながら調理できる対面式のワークステーションで設えました。

厨房からの眺め

ワークステーションの台下は市販のワゴンなどを置く事を前提にオープン化したシンプルなもの。↓
以前にも書きましたが、今回はうちの家具工事ではなく、工務店側の大工&建具工事でも十分に現場製作可能なディテールにまでシンプル化できたので製作費も超ローコスト・・・IHや水栓などの住設機器は別として、ステンレス天板・下部ユニット(シナベニヤフラッシュ及びランバーコア)の製作取付に現場ウレタンクリア塗装も込みで25万円以下で納まったワークステーションです。

厨房
背面収納もシナランバーコアを使い大工工事で作ったオープン棚だけのシンプルなもの

小引戸そしてここにも奥さんのアイデアを取り入れた一工夫・・・配膳カウンター下に設けた小引戸です。
調味料など食卓と共有する頻度が高いものを置いたり、お箸などやはり食卓と頻繁に遣り取りするものを置くためのスペースで、こうしておけばカウンター上も散らかりませんし来客時には引戸を締めれば手元も見えずで、スッキリと使えるのでは?というアイデア。
家族の間からは壁面デザインのアクセントともなり、見学会でもとても好評でした。
ちなみに業界の方ならわかると思いますがこの部分にはかなりの手間=工事費が掛かってます・・・(^^;

以上「夫の場」・「妻の場」ともにご要望を受けての様々な工夫や電気蓄熱暖房機といった初めての試みなども楽しませてもらった<高台の家>ですが、いよいよ明日がご引越・・・私の手からはとりあえず離れて行きます。
そんな中、<見学会報告>の記事を受けて奥さんからは下記のようなメールを頂きました。ご了承を得て掲載させていただきます。
昨日鍵を受け取っていろいろ説明を伺ったものの、どこか実感がないまま新居を後にしました。
でも今日、いただいた鍵でガチャリとドアを開けてようやく実感がわいてきました。(^^)
玄関からリビングが見える瞬間がとても心地よいです。

予算が少なくて「建築家」さんにお願いするのは・・・と、ためらった時期もありましたが、本当にお願いして良かったです。大変な設計だったとは思いますが。(^^;

同じ時期に建てている人や(以前に建てた)知り合いが、設計・工事中ともにいろいろと不安を抱えているのをかなりの割合で見ていただけに、1年もの間、さほど不安もなく安心して過ごせたのはひとえに正井さんのおかげと、夫婦で感謝しています。
特に少ない予算しかない私たちの場合、その設計料の占める割合は大きなものです。
それでも、これから住むのが楽しみな住まいに加え、長い工事期間中、またこれから住む長い時間の「安心」を含めて買ったのだなぁと実感しています。
これだけはお伝えしておきたくて。ありがとうございました。

まだ点検などでお世話になることもあると思います。今後ともよろしくお願いします。
10年後の増築を目指して(笑)
改めて感謝 m(_ _)m・・・10年後も頑張ります。(^^)v  
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2008年01月19日

一年点検

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今朝は高槻市で一昨年末に竣工した<奥天神の家 I>の一年点検。
施工を担った大和建設の福永氏らと共にお伺いしました。

奥天神の家 外観
竣工時よりも色が落ち着いたように見える外観 杉板張キシラデコール塗の書斎小屋と土モルタル塗の母屋
中央は住まい手Nさんと福永氏 2点ともGR DIGITAL レタッチ・トリミング


一年点検とは言っても、すぐ近くで<奥天神の家 II>(Nさんの奥様方ご実家のリフォーム工事: ブログ非公開)が工事中ですので、いままでにも何度かお邪魔していて、その際に木材の乾燥収縮に伴う漆喰壁のチリ切れなどはチェックしていたのですが、今回改めて総点検。チリ切れに加えて建具関連の不具合などをチェックして補修を指示。また若干の追加工事のご依頼もあったりでお昼前には点検作業を終えました。

干し大根Nさんご夫妻からは「1年を通じてほんと快適で、家族の間の軒の出も(冬は日が射し込み、夏は陽射しをカットしてくれて)ほんとに絶妙というのがよくわかりました」などのご感想を頂いて、こちらとしても嬉しいかぎり。

左の写真はその「絶妙な」軒下に干されていた大根・・・今の季節を感じさせてくれる風物だったのでパチリ。
吊るすのには工事中に紹介した<丸環>が使われています・・・やはりこの丸環は便利です。(^^)

点検の後は施工工務店も同じなので、そのまま<奥天神の家 II>の現場へ。
高台の家>に続いて、こちらも工事が佳境。来週日曜日の再入居に向けて、もう一頑張りの現場です。

気象情報
明日は<高台の家>の完成見学会ですが、篠山の天気は曇りのちミゾレまたは雪の予報。気温も日中でも0℃を大きくは超えない予報です。
特にお車でお越しの方は、くれぐれもご注意下さい。会場にてお待ちしております。  
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2008年01月18日

種まき

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急傾斜地の家昨年末に竣工した<急傾斜地の家>ですが、一つだけ年越しで残っていた工事がありました。
それは斜面地保護のためにクローバーの種を蒔く工事。
今朝、その工事が行われ、立会いがてら伺いました。

種まきとは言っても、斜面地ですから単純に種を蒔いただけでは雨で流れてしまいます。
なので、今回は主に土木工事で用いられる斜面地保護工法<種子吹付工>による種まきを採用・・・種子を粘着材(糊)や肥料などと共に吹付け、植物が芽を出すまで種子や土壌の流出を抑える工法です。

種まき作業
この2点のみNikon P50 他はGR DIGITAL

先述の材料を機械で攪拌してホースで散布するだけの工事ですが、本来は土木用途で用いられる工法だけに機械(上右)はなかなか大掛かりなもの。
でも、作業自体は1時間弱で終了、って実は私は到着するのが遅く、着いたと同時にこの機械を載せた車が出て行くところで作業自体は立ち会えず・・・(^^;
なので、上のP50で撮った写真はスタッフの撮影。

緑の大地そんなこんなでしたから、私が着いた時には斜面地は一面の緑色・・・(^^;
蒔き終わったところとそうでないところがよくわかるように、の緑色なんだそうですが、なんとも人工的な緑色に染まってしまっていました。

まあ、でも、それも春までの辛抱。
クローバーが綺麗に生えそろうには、たぶん1年先、来年の春を待たないと無理かなとは思いますが、でも今年の春でもそこそこには自然の緑に覆われるのでは、と期待しています。

今日に合わせて、お住まいになられてから発生した建具の不具合調整や若干の追加工事も行いましたが、住まい手からは先日いただいたメールでも
子どもたちは大変喜んでいて、毎日にこにこと、にぎやかに走り回っています。
家事もとても楽になりました。
本当にありがとうございました。
といったお言葉をいただき、このような滅多にない斜面地での設計や工事の経験をさせていただいて、ほんと楽しくまたいろいろと新たな経験も積めたプロジェクトだった、と改めて感謝した次第です。  
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2008年01月17日

雪の篠山

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雪景色の篠山
高台の家へと向かう上り坂から 以下4点ともGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング

今日の篠山は山だけでなく里までもが雪景色。
高台の家>の住まい手曰く、これだけ積もったのは今年初めてだとか。綺麗・・・でも、やっぱり寒い。(^^)

工事途中のデッキ寒いだけでなく、この雪では外構工事もストップ状態。(^^;
左写真は工事途中で止まったデッキの杉板張りですが、まあ、いたしかたなし。

そんなあいにくの天候の下ではありましたが、今日は住まい手とうちの事務所による竣工検査。

植栽工事も含め、間に合わなかった部分はなんとか明日・明後日で頑張ってや、というところですが、検査自体は塗装や美装の手直し部分をいくつか指摘はしたものの大きな是正項目はなく終了。
検査後、家族の間からの雪景色を眺める住まい手ご夫妻の姿・・・思いは既に入居後へ、でしょうか。↓

家族の間からの眺め

そんな、あともう一息の現場を例えて ↓・・・やはり上り坂で撮った写真から。

蕾
蕾・・・併せて、末筆ながら13年前の今日この日の震災で犠牲になられた方々に合掌



高台の家 完成見学会
参加者募集中です。
開催日:2008年1月20日(日)
場所:兵庫県篠山市
詳しくは下記リンクをご覧下さい。皆様からのご参加申込みをお待ちしております。
http://blog.kenchikusha.com/archives/50428232.html
  
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2008年01月13日

この樹なんの樹

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植木の打合せ昨日の午後は<高台の家>の植木打合せで、うちの事務所からは五月山を挟んでちょうど反対側あたりになる植木畑へ。
小曽根の家>の植木打合せでも来た所・・・施工工務店が同じで下請の造園業者も同じですから、まあ当然といえば当然か。
例によって住まい手にも来ていただいて、工務店の監督さん・造園業者さん・植木屋さんに植木農家さんも交えて(・・・建築工事の下請構造のなんたるかがよくわかる集まり方)植木の最終決定を行いました。
図面を再確認中 中央が住まい手ご主人

6月14日の記事<決着>で書いたようにご主人の希望であるクヌギの樹は、樹高が設計当初に考えていた高さから若干低くはなるものの、予定通り植栽。
また、奥さんの希望であるユズの樹も、見積時点では3mで見ていたものの、植木屋さんから1.5mを超えると移植が困難との話があり、なら仕方ない、とその程度の樹高に変更したものの一応はご希望通り植栽する事に決定。
ただ樹高が小さくなって実工事費が安くなる分、ユキヤナギヤ・ヤマブキなどの低木を増やしてもらう事などの折衝も行って、小1時間の打合せを終えました。

打合せは植木畑を歩きながら行っていたのですが、打合せを終えてふと横を見ると見慣れぬ花が咲いている。↓
農家の方に私が「この樹なんの樹ですか」と問うと、「それ、名前がわかりませんねん」との返事。
自分の畑にある樹の名前がわからない・・・???

名前のわからない樹 1
3点ともGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング

名前のわからない樹 2聞けば熊本の知り合いから苗木を貰ったので植えたそうですが、その知人も名を知らなかったとの事。
で、私自身もさっき図鑑やネットで調べてみましたが、やっぱりよくわからない。
花弁の大きさが一方に偏っていて、まずバラ科ではなさそうだし・・・ほんと日立のCM(このリンク先、面白いですよ)ではないけれど、まさに「この樹なんの樹」。
ご存知の方は、ぜひコメント下さい。



高台の家 完成見学会
参加者募集中です。
開催日:2008年1月20日(日)
場所:兵庫県篠山市
詳しくは下記リンクをご覧下さい。皆様からのご参加申込みをお待ちしております。
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2008年01月09日

現場初め

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1月8日の外観昨日は年が明けて、初めての現場行・・・篠山市の<高台の家>へ。
でも、いきなりつまづく(^^;・・・って、現場でなにか問題が発生したというわけではなく、早朝からの濃霧のためにJR福知山線のダイヤが大幅に乱れ、結局、現場到着予定が1時間強遅れとなって、新年いきなり皆さんにご迷惑を掛けてしまったというつまづき、でした。

でもほんと、既に時計は10時を回っていましたが、遅れた電車が武庫川渓谷のトンネルを抜けた辺り渓谷沿い、遅れるのも致し方なしと思えるほど濃い霧に包まれていました。
東側外観 以下3点ともGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング

まっ、そんな年始からとんだ現場行ではありましたが、工事自体はほぼ順調。
外部周りは外構工事が進み、大きな工事では庭の杉板張りデッキ工事と畳の間の窓の木製格子取付け、そして庭木の植え込みを残すのみとなってきています。
内部もこの日の朝で床を覆っていた養生ベニヤが全て撤去され、パッと見では完成間近の様相・・・まあ、細々した工事や手直し工事はまだまだかなり残っているんですけどね。(^^;

1月8日の内観
家族の間 正面は厨房スペース 左手: 畳敷きの続き間 右手: 階段と玄関や浴室への通路

ともかくも、15日の指定確認検査機関の完了検査、20日の見学会、そして竣工・お引渡しに向けて、もう一頑張りの現場です。



高台の家 完成見学会
参加者募集中です。
開催日:2008年1月20日(日)
場所:兵庫県篠山市
詳しくは下記リンクをご覧下さい。皆様からのご参加申込みをお待ちしております。
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2008年01月07日

高台の家 完成見学会

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篠山市におきまして6月下旬に着工した<高台の家>の工事も最終工程に入り、いよいよ1月下旬には竣工を迎える運びとなりました。
つきましては、住まい手のご好意により完成見学会を開催いたします。
私たちの事務所が手掛ける住宅の空間を直に体験していただけるこの機会を、ぜひご利用下さい。
皆様のお越しをお待ちしております。
 


高台の家 完成見学会
設計:正井建築舎 施工:トータル

日時: 1月20日(日) 13:00〜16:00
場所: 兵庫県篠山市 舞鶴若狭自動車道・丹南篠山口IC近郊

高台の家外観模型 1

参加ご希望の方は、<高台の家見学会参加希望>とご明記の上、お名前・ご住所・電話番号・参加人数をメールまたはFAXにてご連絡下さい。
折り返し会場地図などのご案内状を郵送にてお送りいたします。
また、住まい手のプライバシー確保のため、ご案内は来場いただく皆様のご確認を兼ねる事ができる郵送に限らせていただいております。何卒、ご理解下さい。
見学会は無料です。
 


お申込み・お問合せ先
正井建築舎 〒563-0024 大阪府池田市鉢塚1-10-3 ドーン秋山2F
E-mail masai@kenchikusha.com
FAX 072-760-3809 TEL 072-760-3808

高台の家外観模型 2

ブログ内<高台の家>記事一覧: http://blog.kenchikusha.com/archives/cat_10007085.html

篠山盆地の望む高台の住宅地に建つ住まい。
ご夫妻+子供3人という5人家族ながら、将来の増築も見越して現時点で必要十分なだけの空間と機能を配する事で総工費を抑えた延べ面積約34坪のコンパクトな住宅です。
とはいえ、ご主人の趣味である自転車や模型作りのための専用スペースも確保。
寝室脇には専用のパソコンコーナーも備えた充実の住空間を持つ住まいに仕立てました。
眺望の良い敷地だからこそ風対策をはじめ様々な工夫を随所に織り込むと共に、ドイツ製のフルオート電気蓄熱暖房機(日本スティーベル)を設えたオール電化住宅でもあります。
この機会にぜひ見学会にお越しいただき、その空間をご体感ください。
皆様からのお申込みをお待ちしております。  
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2007年12月28日

竣工写真撮影

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一昨日の記事の続き・・・24日、<苦楽園の家>の取材を終えた後は、急転直下決まった竣工写真の撮影立会いで<急傾斜地の家>へ。
撮影をお願いしたのは毎度おなじみ、松村芳治さん。

竣工写真撮影 12月24日
12月24日の撮影風景 生垣を跨いで夕景を撮る松村さんとアシスタントの大前さん

もともと見学会翌日のこの24日に撮影をお願いできれば、とは思っていたのですが、松村さんとの都合が合わず一旦は断念・・・でも、この日の昼過ぎ「用事が早めに終わったので、夕方からでも撮れるカットは撮りましょうか?」との連絡が入り、急遽決まった竣工写真の撮影だったのでした。

で、続きは手直し工事の合間を縫ってやはり好天に昨日、まだ夜の帳が開けきらぬ朝7時前からスタッフ立会いの下、撮影開始・・・というわけで戸建住宅のような比較的小規模な建築には珍しく2日間に渡る竣工写真撮影となったでありました。

竣工写真撮影 12月27日
12月27日の撮影風景 ローアングルで家族の間を撮る松村さん

下写真は今回の松村さんの撮影機材。
カメラ本体は泣く子も黙る2110万画素35mm判フルサイズデジタル一眼レフ<Canon EOS-1Ds Mark III>・・・そうデジタルでの撮影です。

EOS-1Ds Mark III1年ほど前にアップした<奥天神の家 I>の竣工写真撮影の記事<竣工写真>では「1年以上の時を積み重ねた仕事の結晶である竣工写真は、やっぱりフィルム、しかも中判以上じゃなきゃね、という事で、毎度、プロに撮影を頼んでいます」と書いたのですが・・・そのプロも今やデジタル化。

確かに1年前はまだまだ中判(時に大判)フィルムによる撮影が主力だったようですが、ここ1年で急速にデジタル側にシフトし<EOS-1Ds Mark III>を手にしてからは、ほぼ100%デジタルでの撮影になったのだとか。

でも前述のような文章を書いていたため、撮影をお願いした際には「いやフィルムで撮ってもいいんですけどね」とお気遣いをいただいたりもしたのですが、まっ、これも時の流れ、それにデジカメによるプロの撮影も見たかったし、というわけで竣工写真もデジタル化、です。
で、デジタル化で何が変わったのか。
プリントなどの仕上がり品はまだなので、それらに関しては何とも言えませんが、もっとも変わったのが撮影でのカット数・・・中判フィルム比べて倍あるいは3倍くらいの量。
いくら撮ってもフィルム代や現像代が掛からないという点もあるのかもしれませんが、それ以前に35mm一眼レフとビューカメラの機動力の違いをまざまざと見せられた、といったところでした。
・・・どんなカットが撮れたのか、楽しみな来年の年明けです。

前面道路から見る
前面道路から見た<急傾斜地の家>の佇まい 以上、4点ともGR DIGITAL 適宜トリミング
写真徒然関連写真: 急傾斜地の家 竣工


そして、肝心の手直し工事は今日のご引越し直前、昨日深夜に取りあえずは完了・・・まあ、まだ、いくつかの残工事は残っているんですけどね・・・(^^;
でも、なんとか設計当初からのお約束「新居で新年」になんとか間に合った<急傾斜地の家>だったのでありました。  
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2007年12月25日

見学会報告

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気がつけばクリスマス・・・。
22日午前は<急傾斜地の家>の施主検査兼事務所検査&(取りあえずの)鍵引渡し。そして午後からは住まい手のご好意をいただいての完成見学会開催。
23日も引き続き、終日見学会。
昨日は11時から雑誌<MODERN LIVING>による<苦楽園の家>の撮影&取材。そして夕方からは再び<急傾斜地の家>を訪ねて、竣工写真撮影第1弾(第2弾は27日予定)。
また私事では、23日の夜は妻の誕生日を祝い、24日の夜には子供たちのためのクリスマスパーティと、節目となる行事が目白押しに押し寄せたこの3日間・・・正直、疲れたぁ〜。

そんなこんなの話をこれから数日に渡り綴って行きたいと思っていますが、まずはメインイベント<急傾斜地の家 完成見学会>の報告から・・・。

急傾斜地の家 完成見学会土曜日はこの季節には珍しくかなりの降りの雨、日曜日も時たま日は射すもののどんよりした曇り空が続く、といったあいにくの空模様でしたが、それでも2日間あわせて31組66人の皆さんにご来場いただく事ができました。
これもひとえに今回の見学会開催をご快諾いただいた住まい手のご好意の賜物と改めて感謝いたしますと共に、ご来場いただいた皆様にはこんな場ではありますが厚く御礼申し上げます。m(_ _)m
以下9点とも全てGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング

さて、このように賑わった見学会ではありましたが、来たくともご都合などによりお越しいただけなかった方々のため、またお越しいただいた皆さんには復習(?)の意味も込めまして、当日に撮った写真の中から簡単にこの住まいの魅力(の一端)をご紹介して行きしょう。

家族の間
日々の暮らしの主空間となる家族の間 ナラ無垢材(矧ぎ板)の食卓越しに畳の間東面の景色を望む

玄関から階段見下ろし2階の玄関から階段を下りはじめると、まず目に飛び込んでくるのが畳の間の開口(記事<硝子工事>でご紹介したFIX窓)越しに見下ろす景色。
道路面から下って主空間にアプローチして行く傾斜地だからこそ生まれたこの光景に、ご来場いただいた皆さん(ちょっと大げさな表現かも知れないけれど)感動されたようで、絶賛の嵐だったのでありました。(^^)v
床板:杉本実板張 階段踏板:杉板t=30 共に蜜蝋ワックス塗 壁・天井:石膏ボード下地 AEP塗

家族の間に連続する畳の間は下左のように板張り床から350mm下げる事で軒高を低く抑え諸法規をクリアすると共に、空間を緩やかに分節しお互いの空間に落ち着き感がかもし出るよう計画しました。
また、普段は連続した空間として使う事を前提としていますが、下右のように大襖を閉ざして天井に仕込んである和紙ブラインド(MOLZA)を下ろせば、来客の寝泊りスペースとしても使える白い和の空間に模様替えできるようにも設えています。

畳の間
左: 畳の間から階段方向見返し 大黒柱は杉無節の4寸5分角 板張り床との段差下は床下収納
右: 腰板はシナランバーコア張クリア塗 照明は調光スイッチ連動のダイクールハロゲンダウンライト(松下電工


洗面脱衣から浴室左は洗面脱衣場越しに浴室を見たものですが、浴室は記事<ハーフユニット>で紹介したように浴槽と床が一体となったハーフユニットを用い、壁は無節の桧板張り素地で仕上げました。
見た目の美しさだけでなく、その香りに足を踏み入れた多くの方から好評をいただきましたが、お手入れはそれなりに大変・・・そんな説明をすると躊躇される方が多かったのも確かです。(^^;
扉は米ヒバの框戸 硝子はFIX部とも強化ガラス 洗面器: TOTO L260 ペデスタル付き

そして、この住まいの機能面で(特に主婦の方々に)最もご好評いただいたのがこの厨房スペース↓。

厨房から家族の間
ワークトップ: ステンレスHL仕上げ カウンター: タモ無垢板t=25 クリア塗
家族の間ペンダントライト: コイズミ APN 515 128


家族の間を見渡し、畳の間越しの景色を眺めながらも調理できる対面式のキッチンで、オリジナルデザインのワークステーションや背面収納の様々な工夫への好評もさることながら、ほぼ全ての奥様方から賞賛いただいたのがこの厨房スペースと夫婦寝室の位置関係。
この住まいではできるだけ通路スペースを省くため(=延べ面積が小さくなる=コストダウンにも繋がる)、夫婦寝室にはキッチンスペースの背面収納の間を通ってアプローチするようプランニングを行いました。
下右の背面収納の間に覗く壁をRC打放しで仕上げた部屋がその夫婦寝室。
結果、起きてすぐ厨房という配置に・・・これが「起きて目の前がキッチンって楽」とか「風邪で寝込んだりした時にも便利そう」など、正直、予想していなかった好評をいただいて、住宅設計に携わる者としてはたいへん勉強にもなった今回の見学会でもあったのでした。

厨房
左: 厨房吹抜け見上げ この住宅で最も天井が高いのがここ・・・約4.3m
右: 厨房カウンター越しに夫婦寝室を見る 背面収納: シナベニヤフラッシュ クリアウレタン塗


・・・と、まあ、記事<隠し框>や<木建いろいろ>で触れた建具の話他、まだまだご紹介したい空間や設えはたくさんありますが、記事が長くなり過ぎますし、その辺りはまた追々という事で、ひとまず見学会報告はこれにて。

最後に・・・
「完成」見学会を開催させて頂いたとはいえ、竣工が近づくにつれて突貫工事気味になってきていた今回の工事。
そのために、というのは言い訳にしかならないでしょうが(これらの写真からはほとんどわかりませんが)大和建設にしては荒さの目立つ工事となって、22日の検査でも指摘した是正箇所が過去最多・・・それらの補修・やり直し工事は今日も明日も続きます。
年の瀬に気持ちよくご入居いただくためにも、気合を入れ直して「がんばらんかい!」の現場です・・・ネッ、ほんまに!  
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2007年12月21日

合同忘年会

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昨日も午後から<急傾斜地の家>の現場へ。
家族の間と畳の間を間仕切る大襖も吊り込まれ、給排水工事も最後の詰め。
そして私たちの事務所と同じ<ひょうご・ネットワーク「木の道」>メンバーでもある宍粟市の東亜林業さんに特注していた2m×1mのナラ無垢材(矧ぎ板)の大テーブルと同材の食卓椅子も納品され、いよいよ竣工までの秒読み段階に入った現場です。

急傾斜地の家 見学会2日前
上左: 大襖の吊り込み 上右: 大テーブルの組み立て
下左: キッチンワークステーションの扉を調整するスタッフ 下右: 浴室周りの器具付け


そして、日没と共に現場を後にしたのちは、毎年恒例「設計事務所合同忘年会」へ。
今年は大阪ミナミの集合住宅の一室を改装した隠れ家的料理屋が会場。←幹事交代制で毎年会場も変わります。

合同忘年会 1

コース料理が出尽くした後、宴たけなわでのスナップ。
相変わらず建築論を打つ者、今年を振り返り来年への思いを語り合うもの、旅や友の話、女(男)の話・・・ゴチャゴチャ・グチャグチャ夜更けまで、それはそれは楽しい宴だったのでした。

合同忘年会 2
上2点、GR DIGITAL 酔っ払ってるのでブレブレ(^^;・・・でも、雰囲気は伝わると思います

でも、さすがに今年は年忘れの宴、という気分にはなれず・・・(^^;
残り10日・・・もう一頑張りの2007年です。  
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