2010年08月28日

竣工写真撮影

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入道雲
この写真と最後の写真のみ GR DIGITAL III  他は PENTAX K200D+SIGMA 12-24mm F4.5-5.6

昨日の昼下がり、<芦屋の小さな家>の屋上デッキから眺めた大阪方面の空には入道雲がボワーン。
さらにその上層には鉄床雲も発達中の模様。
・・・という事で、昨日はようやく完成形(まだ手直し工事他は若干残ってますが)となった<芦屋の小さな家>の竣工写真撮影で現場へ、でした。
ほんまもんの竣工写真(?)は、このブログではもうお馴染みの建築写真家・松村芳治さんにお願いしましたが、私はその横で、例によってGR君やペンタ君(久々の登場!)でちょこまか撮影。
今回はそんな写真の中からいくつかピックアップして、<未完成見学会>のリベンジ方々、ブログ上(プチ)見学会の開催です。まずは3階から・・・。

子供の間
3階子供の間  1枚目の写真の雲はこのデッキから  反対側を見た写真はこちらで→ 写真徒然関連写真:
天井: シナベニヤ突付張 クリア塗 壁: 石膏ボード下地 AEP塗 床: 杉本実板張 ワックス塗


この勾配天井は北側斜線による高さ制限をそのまんま反映したもの。法規制によるものとはいえ、それが返って空間を「普通ではない」ものにしてくれています。
ちなみに天井に見えるプチプチしたもの(ちょっと暗くてわかりにくいかもしれませんが)はブランコを吊るための丸環。ためにブランコを漕いだらぶち当たるであろう斜め天井部分は、シナベニヤだけでなく構造用合板を捨張して補強しています。

家族の間
2階家族の間  手前(リビング)と奥(ダイニング)の間には370mmの段差を設け、空間を緩やかに分節
天井・壁: 石膏ボード下地 AEP塗 床: カバザクラ本実板張 ワックス塗(ガス温水床暖房: 大阪ガス)


ホワイトボード家具や建具の設えなどについては、また追々ご紹介しようと思っていますが、一つだけ。
右の白い引戸は食器棚の戸を兼ねたマグネットが使えるホワイトボード・・・住まい手のご要望により設けました。
奥さんやお子さんの利用はもちろん、プロダクトデザイナーであるご主人のアイデアスケッチボードとしても使われるはず、です。

寝室
1階寝室  家族の間と同様、隣家の緑をちょっと借景  右壁面はシナベニヤの折戸を設えたクローゼット
天井・壁: 石膏ボード下地 AEP塗 床: 杉本実板張 ワックス塗


洗面脱衣1階には調理以外の生活動線を集中。
左はバスコートに段差無しで繋がる洗面脱衣室・・・隣家の既存ブロック塀の高さに合わせて板塀を設け、ここでも緑を借景させていただいてます。
ちなみに前にもチラッと書きましたが、この住まいでは建築費の予算配分を割り切りよく2階に集中投入。
なので、洗面収納などは造作家具ではなく既製品(パナソニック製)を採用する事で予算を抑えています。

という事で、16時半過ぎには昼の部終了。夜の部(夕景撮影)まではしばし時間があるので、冷房の効いた近所の喫茶店でクールダウン・・・って、私だけビールをいただきましたが。(^^;
18時過ぎに戻ってきて、再びデッキから大阪方面を眺めると、そこには虹が・・・モクモク湧いていた雲は、やはり大阪平野辺りに雨を降らせたようです。

虹
まあ、虹とは言っても、ご覧のように尻尾の方がちょびっとだけでしたが・・・

こうやって虹を撮っていると、横から松村さんが「そうやって虹撮りますよね。僕なんかはカメラ持ってても、ああ、虹か、って眺めるでけで、カメラ向けたりしないんですよ」といった意味の事を仰る。
松村さんもこのブログを愛読して下さっていて、仕事関連の写真だけでなく、なんでもかんでも撮っては載せてる私の撮影スタンスを踏まえての話ですが・・・カメラを向ける気にならない理由、なんとなくわかります。(^^)

と、そんな悠長な事を話している間に、周りは夕景撮影の暗さに。
ここからは例によって、刻一刻暗くなる空との戦いで、エンディングにふさわしく(?)疾風怒涛の撮影を終え、無事終了!

夕景撮影
前面道路での引きがなく、広角ズームを使っても、らしくない写真しか撮れない私にはGR君でこんなアングルを撮るのがせいぜい・・・なので外観写真はこれ1枚 (^^;
電柱横では、CANONのTS-Eレンズ(シフトレンズ)を駆使する松村さん・・・やっぱりTS-Eレンズは凄い!


・・・そんなこんなで、これから仕上がってくる写真が楽しみな<芦屋の小さな家>の撮影だったのでした。  

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2010年08月25日

大事件とその後

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お盆前の記事で<未完成見学会>の模様をお伝えしていた<芦屋の小さな家>。
見学会の翌日、9日には確認申請の完了検査も受けて、完了検査済書も(多少ゴリ押し気味だったものの)なんとか発行してもらい、あとは翌日のご引越し(残工事については引越し後に住まいしながら完成する段取り)を待つばかりだったその日の夕、ガス温水床暖房の試運転を行ったところ大事件発生
どうもフローリング張の際の釘打ちで床暖房パネルの配管を打ち抜いてしまったようで、循環液の液漏れが発覚・・・しかも1ヵ所どころの話ではなく何ヵ所も。
これでは引越しなんてとても無理。床を総めくりしてパネル交換しなければ・・・で、その日の夜中、既に引越しの準備も終わった住まい手宅に工務店の社長が走り、ご引越しの延期と工期の延長をお願いする事に。
住まい手Sさんの立場に立てば、そう申し出られた以上、引越しを強行するわけにも行かずで、話は飲まざるを得ず・・・誠に甚大なご迷惑を掛けた正井建築舎史上未曾有の大事件でした。
という事を、私が聞いたのは前述の<未完成見学会>の記事をアップした直後。
「大和建設の信用もがた落ちですわ」と社長の福永は嘆いていましたが、3社見積による工務店決定の際、推薦した私の信用もがた落ちですわ、ほんまに。

「こんな家いらんわ、造り直してくれ」と言われてもある意味仕方なしの中、それでも工期延長を飲んでいただいたSさんには、ほんとうに心より感謝です。m(_ _)m
という事で、ご延期いただいた引越日は今週末の28日。
今日も手直し箇所のチェックと、うちの事務所の設計製作による家具の最終仕舞を兼ねて、現場行ってきました。

家具調整そんなこんなで扉の最終調整を行う家具職人の矢野川さん。
矢野川ご夫妻(余談: 奥さんの趣味は風景写真でその腕はプロ並み)にとっても、久々にやりがいのあった家具仕事だったようで、このあと自らの「作品」の写真を撮られていました。
家族の間
住まい手支給機器の取付けと最終美装を残すのみとなった家族の間  この手前の床が総めくりだったのでした (^^;

<未完成見学会>の記事では掲載していなかった家具向かいの壁面造作も完成・・・なにせ、見学会の際は下写真のような状態だったもんですから。(^^;

見学会
ちなみに右端は大和建設・名物職人七人衆が一人、塗装工の黒木さん・・・「ここも塗って欲しい」などと指示すると、必ず「なんてー!」と甲高い声を上げて厭な顔しますが、ちゃんと塗ってくれる職人さん  AEP塗の腕はもちろんピカ一
以上3点ともGR DIGITAL III


・・・という事で、やっとこさ形になった<芦屋の小さな家>。ご引越しまで、これが正真正銘、最後のラストスパートです。  
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2010年08月10日

未完成見学会

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一昨日の日曜日は快晴の空の下、<芦屋の小さな家>の完成見学会を予定通り開催。
相変わらずの猛暑の中でしたが、一般の方:10組22名、業界関係者(ほぼ友人知人):8組14名、計35名の皆さんにお越しいただき、盛況の内に終えることが出来ました。改めまして、御礼申し上げます。m(_ _)m
で、恒例!見学会当日の写真をご紹介という事で、まずは外観から・・・。

外観
道路側外観  以下5点ともGR DIGITAL III

・・・あれ、足場が。(^^;
そうなんです、以前からお伝えしていた工事の遅れが結局取り戻せずで、ご参加いただいた皆さんには申し訳なくも、正井建築舎史上初めて「未完成見学会」となってしまった今回だったのでした・・・_| ̄|○

3F
3F 子供の間  天井:シナベニア クリア塗 壁:石膏ボード下地 AEP塗 床:杉本実板15mm張 ワックス塗

とはいっても、3階はご覧のように完成しています。

2F-1
うちの設計製作によるキッチンワークステーション&AV収納(天板のクリア塗装は未施工)と窓下収納(右手奥)
2F-2
上2点は見学会終了間際の写真・・・午前中に見学に来られた方には意外な姿かも (^^;
なにせ見学の傍らで、職人が入って工事が進んでいましたから (^^)・・・って、笑い事ではないのですが


2階も電気設備や壁仕上の一部、床のワックスをはじめ、未施工部分が目立つものの、まあ大目に見ればなんとか空間を感じ取ってもらえるくらいには出来上がっています。

1F
1F 洗面  右手は寝室に続くのですが・・・

でも、1階は誰がどうみてもおもいっきり工事中状態。
という事で、安全のため立入禁止とせざるを得なかったのでした・・・_| ̄|○

正直、工務店の工程管理の甘さに心の中ではブチ切れそうになっていたのですが、表面上は優しく笑顔で・・・怒りを現したところで、他所の大工ではまずできない丁寧な仕事をしてくれている以上、間に合わないものは間に合いませんもんね。
とはいえ、工事中の粉塵や臭いがついては住まい手にご迷惑が掛かるのでエアコンも動かせず・・・暑さと虚しさで心理的にはかなり疲れた見学会ではありました。

でもそんなネガティブ思考ではなくポジティブな面に目を向けると、参加いただいた多くの方から「風が通り抜けて気持ちいい」との感想をいただき、外断熱+風が通る開口部の工夫の効果を体感していただく事ができましたし、未完成であるが故に通常の完成見学会では見ることができない下地での様々な工夫やディテールの詳細もよくわかって勉強になった、というようなご意見もいただき(主に業界人系)、これはこれでよかったかな、とも。
・・・でもほんまに心底、こういう事態は二度と起こらないようしたいものです。  
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2010年08月02日

長い一日

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最近は公立高校でも入学前の学校見学会「オープンハイスクール」なるものが盛大に開催されているよう・・・私らの時代にはそんなもん私学でもなかったように思いますが、これもやはり少子化の影響なんでしょうね。
で、土曜日の午前中は子供たちに付き添いそんな催しへ。

体験授業全体説明会後の体験授業風景。
娘たちの印象では、いま一つ、だったよう。
今までに見学したちょっとハイレベルな高校の方が、やはり内容は良かったようです・・・もっとも受験で入れてくれるかどうかは別ですが。(^^;

まあ、そんな体験をした後は仕事に向かうため子供たちとは別れ、川西能勢口まで出て昼食。
ところが、食事後からお腹の調子が・・・という事で、30分ほど阪急川西店のトイレで苦しんだ後 (^^;、今度はうちの「オープンハウス」を間近に控えた<芦屋の小さな家>の現場へ。
住まい手Sさんとの竣工前最後の打合せと家具工事の指揮(?)のためでした。

家具取付け
キッチンの吊戸棚を取付工事を進める家具職人・矢野川さん夫妻

現場は竣工・お引渡しに向けて突貫工事の様相ですが、それでも完成見学会までには一部の工事が間に合わずで、どうも未完成見学会になりそうです。(^^;
見学にお越しの方は、ご了承下さい。m(_ _)m
にしても、現場は立ってるだけでも汗ダクダク・・・この日はお腹の調子もプラスαされてかなりバテました。
体力的に、もう若くない・・・という事を実感する猛暑の夏。(^^;

そんなこんなで現場を終えて、池田まで戻ってくると駅前公園では盆踊り。

盆踊り
菅原町盆踊り大会  以上3点ともGR DIGITAL III

事務所で雑用を済ませた頃にはもうバテバテ。
帰宅して、我が家の地域コミュニティでもこの日開かれていた盆踊り大会も覗いてはみましたが、頭もバテていたようでカメラを忘れ、写真は無し。
・・・なんだか長い一日でした。(^^;  
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2010年07月23日

芦屋の小さな家 完成見学会

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兵庫県芦屋市で今年2月に着工し、工事を進めてきた<芦屋の小さな家>も8月上旬には竣工を迎える運びとなりました。つきましては、住まい手のご好意により完成見学会を開催いたします。
古くは商店街として栄え、桜並木などにその面影を残す一画に位置する敷地。
敷地面積は21.5坪と小ぶりな上に、外壁後退や北側斜線など様々な形態制限を受ける中での計画でしたが、その利用可能なボリュームを最大限に活かし、わずか10坪弱とは思えない空間の広がり持ったリビング・ダイニングや、プロジェクターによる映像観賞をはじめとするAV機能の充実など、小さいながらも豊な空間造りに務めた住まいです。
この機会にぜひ見学会にお越しいただき、私たちの手掛けた住空間をご体感ください。
皆様のお越しをお待ちしております。
 


外観模型芦屋の小さな家 完成見学会
設計監理: 正井建築舎
施工: 大和建設
家具・キッチン製作: 正井建築舎

日時 8月8日(日)
10:00〜17:00

兵庫県芦屋市
JR神戸線 芦屋駅近郊

模型写真

参加ご希望の方はメール(携帯メール不可)またはFAXにて、「芦屋の小さな家見学会参加希望」とご明記の上(メールの場合は「件名」にご明記下さい)、お名前・ご住所・連絡先お電話番号・参加人数をご連絡下さい。
折り返しメール(PDF)または郵送にて会場への地図等を記載したご案内状をお送りいたします。

尚、見学会へのご参加は無料です。また、時間予約等も不要ですので、上記時間内にご自由にお越し下さい。



お申込み・お問合せ先
正井建築舎 〒563-0024 大阪府池田市鉢塚1-10-3 ドーン秋山2F
E-mail masai@kenchikusha.com
FAX 072-760-3809 TEL 072-760-3808

立面図
道路側立面図

構造・規模
鉄骨造 3階建て 外断熱工法  基礎: RCベタ基礎
敷地面積 71.09m² 21.50坪  建築面積 40.78m² 12.34坪  延べ面積 97.87m² 29.61坪

ブログ内での<芦屋の小さな家>関連記事一覧: http://blog.kenchikusha.com/archives/cat_10017856.html  
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2010年07月21日

家具仮組み

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梅雨明け十日の暑さの中、昨日も外回り。

ギラギラ
我が家近くのネムノキから顔を出した太陽 この日もギラギラ・・・ああ、暑い  以下6点ともGR DIGITAL III

行った先は大阪府松原市にある家具工場・・・いつもお世話になっている矢野川さんの工場です。
目的は<芦屋の小さな家>に納入する造作家具の仮組み検査のためだったのですが、工場に足を踏み入れたとたん、ドドーンと・・・圧巻!の一言。

ドドーン
AV収納兼キッチンワークステーション 全長7,250mmの造付け家具  箱状の部分から下は仮組み用の架台です

全容の詳細はまたおいおいご紹介しますが、各部をチラッとだけ(しかも小出しにモノクロで)お見せすると・・・。

チラッと
上左: ノートパソコン用のストッパー付きスライド台  上右: AV機器置場の布張り扉
下左: コーリアンを嵌め込んだキッチンワークトップ  下右: プッシュオープン式の引出しユニット etc.


矢野川さんに「(納まりの詳細や金物を)ようここまで、考えるなぁ」と感心される・・・一流の家具職人さんにそう言われて、なんだかちょっと、嬉しくなった昨日でもありました。(^^)

まあでも、多少自慢げに語ると(^^)、この家具の凄さって、たぶん業界の方(特に設計事務所や工務店の人たち)でも、わからない人の方が圧倒的に多いかもしれませんね。
わかりやすく(?)カメラに例えれば、樹脂表面材に金属メッキのコンパクトデジタルカメラと、金属製外装35mmフルサイズCCD一眼レフデジタルカメラの違いかな・・・余計にわからない?!(^^)
  
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2010年07月18日

覆いの中身

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梅雨明け!となった昨日は<芦屋の小さな家>へ。

夏空
芦屋川からの眺め 空はクリアな青空・・・でもその暑い事!  以下11点ともGR DIGITAL III

駅から現場へと歩くだけでも汗、汗、汗。現場を覆うブルーネット越しでも太陽はギラギラ・・・雨が続く日々では、早く梅雨明けして欲しいと願いながら、梅雨が明けたら明けたで、この暑さには恨み節。まあ我ながら勝手なもんです。(^^;

ブルーシート
写真徒然関連写真: 一服

そんな空の下、覆いの中ではこの日からようやく、外壁の仕上塗工事がはじまりました。

鏝塗鏝をさばくのは左官職の親方・渡辺さん・・・この方も大和建設・名物職人七人衆の一人で、とてもユニークというか、噛めば噛むほど味がでる(?)左官屋さん。(^^)
もちろんその腕は、私が知っている左官職の中で五指には入る素晴らしい職人軍団です。

塗っているのはワラスサ入りで砂を過調合したモルタル・・・いつものワラスサ入り土モルタルと同系列の左官掻き落し仕上ですが、今回は芦屋市都市景観条例による色彩の制限と住まい手Sさんのご要望により、白基調の外壁に、という事で左官用着色剤や土は混ぜずに、左官用配合セメント(白)と砂、それにワラスサのみの調合。
ワラスサ入りモルタル
左: モルタルミキサーで練り練り  右: 今回はこんなワラスサを使用・・・袋の表示には「完全アク抜き」の文字

まあ、本来の工程では、この週の月曜日から仕上げる予定でだったのですが、雨、雨、雨で昨日になってようやく・・・春の長雨と言い、ほんと雨に振り回された感の現場ですが、これからは(たぶん)晴れ続きのはず。暑さにも負けず、がんばってまいりましょう!です。

ちなみに、恒例!覆いの中で繰り広げられた外壁仕上の変遷をたどってみると・・・。

外壁の変遷

左上から時計回りに、防湿透水シートと通気層用タテ胴縁、バラ板(木ずり)、アスファルトフェルトとダブルラス、ガラス繊維のメッシュが伏せ込まれた下塗の軽量モルタル・・・と、いつものように数々のレイヤーが重なった手間と時間を掛けた仕上げです。

掻き落しそんな時間の結晶とも言える下地に仕上塗を行った昨日。
真冬だと掻き落し作業ができるようになる半乾き状態になるまで、丸1日置かなければならないような事もありますが、なにせこの暑さですから、朝一に塗った面は、午後一には既に掻き落しができる状態に。
という事で昼休み後は早速、左写真のような剣山や部分的には鏝先なども使ってガリゴリ、ガリゴリ。

一見、簡単そうに見えるのですが、これも一つの職人技。
素人がやると平滑にならず悲惨なデコボコ状態に・・・と、経験者は大いに語るのでした。(^^)

明日には残りの外壁面も仕上げられ、そして24日の土曜日にはいよいよ足場解体・・・外観の全貌が姿を現す予定です。

外壁アップ
まだ半乾きなので灰色をしていますが、完全に乾くと白基調に砂とワラスサのツブツブが入った表情に

そんなこんなの目処も立ち、完成見学会の日取りもこの日決定!・・・1日だけの開催ですが8月8日の日曜日です。
2・3日中にはこのブログにて参加者募集のお知らせを行う予定ですので、どうぞ、お楽しみに!  
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2010年06月29日

家具実測

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昨日の月曜日は<芦屋の小さな家>の現場へ。
土曜日、<豊中の家>の地鎮祭を終えた後も行っていたので日曜日を挟んでの連日でしたが、その目的が違いました。
土曜日は設計監理者として住まい手Sさんご夫妻も交えての現場会議。
そして昨日は家具屋として、でした。(^^)
昨年12月29日の記事でも書きましたが、この住まいの造付け家具・キッチンは工務店工事とは別途として、うちの事務所で設計だけではなく製作まで請負っています。
という事で、その製作にあたっての現場実測が昨日だったのでした。

家族の間
この壁長ほぼいっぱいに全長7.25mのキッチンワークステーション+AV収納が設えられます
手前の穴の開いた合板はそのキッチン天板の実測用型板・・・出窓分もあるので奥行きもかなり広い


で、ぼたぼたの汗を流しながら実測した結果はぴったり設計図面通りの寸法。
なにせ、棟梁の竹内さんは設計寸法に合わせるべく、下地に厚さ0.5mmのスペーサーまで使ってくれていたので、当たり前といえば当たり前だったかも知れませんが・・・その意気込みというか「大工の意地」にはほんと、毎度、感服します。
そんな棟梁の一面はこんなところにも・・・ ↓

整理棚
工事に使う金物類が整理された仮の棚や掃除道具掛け  2点ともGR DIGITAL III

それにしても(自分で設計しておいて書くのもなんですが)なんだか圧巻の木下地・・・えーと、念のため書いておきますが、この住まいの構造は鉄骨造ですのでお間違いなく。(^^;  
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2010年06月11日

うねうね

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影
<芦屋の小さな家>近くを通る桜並木の影  以下2点ともGR DIGITAL III

(やっとこさ)夏!という陽射しの下、昨日は<芦屋の小さな家>の現場定例会議へ。
ようやく電気設備工事なども目に見えて進んできていて、玄関を入ったとたん、頭上には配管・配線がうねうね。
思わずテリー・ギリアム監督の映画「未来世紀ブラジル」を思い出してしまいました (^^)・・・かなり前の映画ですが、デ・ニーロ ファンの方ならわかるはず。

配管・配線
オレンジ色はLAN配線などを通すCD管、グレーは電力線、銀色は換気扇のダクト
ちなみに右手で渦巻いているCD管は住宅なんかでは滅多に使わない内径36φのCD管・・・HDMIケーブル用です


電力系統(ブレーカーの数)24回路、LANの配線・配管は9本(予備管含む)、他、電話やTV、インターホンやセキュリティ関連の配線などなど・・・延床30坪弱にしては、かなり密度の濃い電気設備を備えた住宅です。  
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2010年05月30日

突板見本帳

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懇意にしている材木屋さんに先日お会いした際、「天然木突板見本帳」なるものを見せてもらいました。
写真や印刷などではなく本物の突板をファイルに綴じたもので、配布を前提としたような量産品ではなく、打合せの際に便利なようにと作られた手作り品。
「うわっ・・・これスゴイですやん。これ、貰えませんか!」
「ダメなんですわぁ。これはアカンのですわ」
「それやったら同じようなものを作ってもらうって、できませんか!」
「ええーっ」
「有償でもいいんで、ほんまに。ぜひ、お願いします」
「うーん・・・まあ、聞いとくだけは聞いときますわ」
という事で、この関西独特の言い回しに、ちょっと期待薄かなと思っていたら、水曜日に宅急便が・・・。

見本帳
1枚1枚、シートに入れられラベルも貼られた見本帳
ご存じない方のために記すと、「突板」とは木材を0.3mmくらいに薄くスライスしたもので、一般的には合板に糊貼りされた上で、家具や内装材として使われます


・・・聞けば無償で結構です、との事。
製作の労力を考えると大変なものでしょうし、お言葉に甘えてはたして良いものかとも思うのですが・・・まあ、でも、無理に押しても角が立つ。ここは素直に心から感謝・感激。
ほんまにほんまに、ありがとうさんでござります!です。m(_ _)m
材木屋さんの名前を記すと、問合せなどでかえってご迷惑をお掛けしそうなので伏せておきます。

で、昨日の土曜日、さっそくに<芦屋の小さな家>の現場で開いた住まい手Sさんご夫妻との打合せで活用させてもらったのですが、お陰さまで家具や内装材の仕上げもすんなり決まり、重ねて感謝!なのでした。

家族の間
昨日の現場から 2階家族の間  打合せで決定した突板は主にこの空間の家具や内装仕上げに使用

ちなみに見本帳に入っている突板の樹種を列記すると・・・。
アユース マガシロ スプルス ホワイトアッシュ ポプラ ハードメープル 橅:ぶな 桐:きり 黄檗:きはだ 栓:せん 楡:にれ 塩地:しおじ 楢:なら レッドオーク 杉:すぎ 樅:もみ 桧:ひのき 米桧 米杉 ラオス松 アガチス 胡桃:くるみ シルバーハート 桜(樺):さくら(かば) ニヤト アメリカンチェリー サペリ マコーレ ブビンガ 花梨:かりん チーク ウォールナット ウエンジー ローズウッド 米松 イエローパイン 欅:けやき 榀:しな バーチ 栃:とち 鉄刀木:たがやさん 栂:とが(つが) マホガニー アンデスローズ オリーブ ヤニ松 白樺:しらかば ホワイトシカモア カーリーメープル サテンシカモア サテンウッド モビンギ ラーチ シルキーオーク 梻:たも バーズアイメープル アフロメシヤ オパンコール ゼブラウッド 以上59種(綴順)。
柾目だけ、板目だけ、柾・板両方、ロータリー(桂剥き)などのカット方法の違いも合わせて全106種類の突板見本帳。
・・・てっ、正直、半分くらいは聞くのも見るのも初めての材、だったんですけどね。(^^;

と、このような中から、家具の天板材としてマコーレ柾目、扉材や内装材として桜(樺)※↓ の柾目を選んだ今回・・・床の樺フローリングと共に仕上がりが楽しみです。

※業界では通例として、材木として見る場合、桜と樺の区別をしませんので、見本帳自体もそういった表記ですが、桜(樺)のような表現としています。加えて「樺」とはいっても、樹種でいうと同じカバノキ科の梓(アズサ)、別名ミズメザクラである場合がほとんど・・・このように木材の名前って掘り下げて行くと樹種と一致せず、結構ややこしかったりするのです。(^^;

尚、一覧中「榀」は業界だけに通じる漢字で、樹でいうと科の木(シナノキ)の事。
さらにちなみに、シナノキは日本にしか生えていない日本固有種で、学名は<Tilia japonica>。同じく日本固有種である杉<Cryptomeria japonica>と並び、日本の建築になくてはならない樹です。


シモツケ
そんな現場の帰り道、芦屋川沿いにあるレストランの店先に咲いていたシモツケ  写真徒然関連写真: 下野
以上3点ともGR DIGITAL III
  
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