気がつけばクリスマス・・・。
22日午前は<急傾斜地の家>の施主検査兼事務所検査&(取りあえずの)鍵引渡し。そして午後からは住まい手のご好意をいただいての完成見学会開催。
23日も引き続き、終日見学会。
昨日は11時から雑誌<MODERN LIVING>による<苦楽園の家>の撮影&取材。そして夕方からは再び<急傾斜地の家>を訪ねて、竣工写真撮影第1弾(第2弾は27日予定)。
また私事では、23日の夜は妻の誕生日を祝い、24日の夜には子供たちのためのクリスマスパーティと、節目となる行事が目白押しに押し寄せたこの3日間・・・正直、疲れたぁ〜。
そんなこんなの話をこれから数日に渡り綴って行きたいと思っていますが、まずはメインイベント<急傾斜地の家 完成見学会>の報告から・・・。
土曜日はこの季節には珍しくかなりの降りの雨、日曜日も時たま日は射すもののどんよりした曇り空が続く、といったあいにくの空模様でしたが、それでも2日間あわせて31組66人の皆さんにご来場いただく事ができました。これもひとえに今回の見学会開催をご快諾いただいた住まい手のご好意の賜物と改めて感謝いたしますと共に、ご来場いただいた皆様にはこんな場ではありますが厚く御礼申し上げます。m(_ _)m
以下9点とも全てGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング
さて、このように賑わった見学会ではありましたが、来たくともご都合などによりお越しいただけなかった方々のため、またお越しいただいた皆さんには復習(?)の意味も込めまして、当日に撮った写真の中から簡単にこの住まいの魅力(の一端)をご紹介して行きしょう。

日々の暮らしの主空間となる家族の間 ナラ無垢材(矧ぎ板)の食卓越しに畳の間東面の景色を望む
2階の玄関から階段を下りはじめると、まず目に飛び込んでくるのが畳の間の開口(記事<硝子工事>でご紹介したFIX窓)越しに見下ろす景色。道路面から下って主空間にアプローチして行く傾斜地だからこそ生まれたこの光景に、ご来場いただいた皆さん(ちょっと大げさな表現かも知れないけれど)感動されたようで、絶賛の嵐だったのでありました。(^^)v
床板:杉本実板張 階段踏板:杉板t=30 共に蜜蝋ワックス塗 壁・天井:石膏ボード下地 AEP塗
家族の間に連続する畳の間は下左のように板張り床から350mm下げる事で軒高を低く抑え諸法規をクリアすると共に、空間を緩やかに分節しお互いの空間に落ち着き感がかもし出るよう計画しました。
また、普段は連続した空間として使う事を前提としていますが、下右のように大襖を閉ざして天井に仕込んである和紙ブラインド(MOLZA)を下ろせば、来客の寝泊りスペースとしても使える白い和の空間に模様替えできるようにも設えています。

左: 畳の間から階段方向見返し 大黒柱は杉無節の4寸5分角 板張り床との段差下は床下収納
右: 腰板はシナランバーコア張クリア塗 照明は調光スイッチ連動のダイクールハロゲンダウンライト(松下電工)
左は洗面脱衣場越しに浴室を見たものですが、浴室は記事<ハーフユニット>で紹介したように浴槽と床が一体となったハーフユニットを用い、壁は無節の桧板張り素地で仕上げました。見た目の美しさだけでなく、その香りに足を踏み入れた多くの方から好評をいただきましたが、お手入れはそれなりに大変・・・そんな説明をすると躊躇される方が多かったのも確かです。(^^;
扉は米ヒバの框戸 硝子はFIX部とも強化ガラス 洗面器: TOTO L260 ペデスタル付き
そして、この住まいの機能面で(特に主婦の方々に)最もご好評いただいたのがこの厨房スペース↓。

ワークトップ: ステンレスHL仕上げ カウンター: タモ無垢板t=25 クリア塗
家族の間ペンダントライト: コイズミ APN 515 128
家族の間を見渡し、畳の間越しの景色を眺めながらも調理できる対面式のキッチンで、オリジナルデザインのワークステーションや背面収納の様々な工夫への好評もさることながら、ほぼ全ての奥様方から賞賛いただいたのがこの厨房スペースと夫婦寝室の位置関係。
この住まいではできるだけ通路スペースを省くため(=延べ面積が小さくなる=コストダウンにも繋がる)、夫婦寝室にはキッチンスペースの背面収納の間を通ってアプローチするようプランニングを行いました。
下右の背面収納の間に覗く壁をRC打放しで仕上げた部屋がその夫婦寝室。
結果、起きてすぐ厨房という配置に・・・これが「起きて目の前がキッチンって楽」とか「風邪で寝込んだりした時にも便利そう」など、正直、予想していなかった好評をいただいて、住宅設計に携わる者としてはたいへん勉強にもなった今回の見学会でもあったのでした。

左: 厨房吹抜け見上げ この住宅で最も天井が高いのがここ・・・約4.3m
右: 厨房カウンター越しに夫婦寝室を見る 背面収納: シナベニヤフラッシュ クリアウレタン塗
・・・と、まあ、記事<隠し框>や<木建いろいろ>で触れた建具の話他、まだまだご紹介したい空間や設えはたくさんありますが、記事が長くなり過ぎますし、その辺りはまた追々という事で、ひとまず見学会報告はこれにて。
最後に・・・
「完成」見学会を開催させて頂いたとはいえ、竣工が近づくにつれて突貫工事気味になってきていた今回の工事。
そのために、というのは言い訳にしかならないでしょうが(これらの写真からはほとんどわかりませんが)大和建設にしては荒さの目立つ工事となって、22日の検査でも指摘した是正箇所が過去最多・・・それらの補修・やり直し工事は今日も明日も続きます。
年の瀬に気持ちよくご入居いただくためにも、気合を入れ直して「がんばらんかい!」の現場です・・・ネッ、ほんまに!
