2007年11月30日

DIC F173

0613
今日は<急傾斜地の家>の足場解体の日。
快晴の空の下、足場シートの青いベールに包まれ続けた外観が、いよいよ姿を現しました・・・↓

東側見上げ

♪ あの消えそうに燃えそうな ワインレッドの〜 心を持つ あなたの願いが 叶うのに〜♪
ワインレッドの心 作詞:井上陽水 作曲:玉置浩二
なにかそんな歌が頭の中に響いてきそうな色ですが・・・(^^)

北側妻壁日の当たり方によって、またこうした画像の場合にはデジカメやモニターの色再現性によっても色の印象はかなり違ってきますが、少なくともGR DIGITAL+私のナナオのモニターでは左の写真の色が最も実際に近い色、かな。

住まい手は元より監督や棟梁他、皆さん、やれ阪急電車の色だの、いや昔の近鉄電車の色だの、いやいや私の着ているコートの色(昨日の記事で写っています)だの、いろんな説が飛び交っていますが(^^)、原典は大日本インキ化学(DIC)の色見本:フランスの伝統色の中の<F173 Laque>という色で、そこから顔料調色したもの。
それを7分艶のウレタン塗料でローラー塗しています。

赤系色でも比較的渋めの色ですが、敷地下の小道を通る近所の皆さんが目を丸くして見上げていたように強い主張を持った色には変わりありません。
なぜ今回こんな強い色を採用したかといえば、基本設計に試行錯誤する中で、このような敷地に住宅を構築しようという行為はそれがどんなプランであれ、「自然に抗う」ことを体現しているに他ならず、「抗う」を体現する以上そこに与えるべき色彩は地味な色ではなく、力強い色でなければならないのではないか、と考えたからです。
で、プレゼンテーションの時にこのような色合いでスケッチしたドローイングを提示したわけですが、正直、まさか住まい手に採用されるとは思っていませんでした。(^^)
でも(特に奥様が)大変に気に入られ、そのまま採用されてしまった・・・のでありました。
まあ、この提案がダメなら熱血タイガースファンの住まい手に敬意を表して、赤と白ではなく、黒と黄にしようかとも思っていたので・・・いま考えれば、そうならなくて良かったかも?です。(^^)

ちなみに<F173 Laque>を塗っているのは木造部分の大判サイディング外壁のみ。
対してRC部分は白(純白ではない)に塗り分ける事で、より色の強さを醸し出すとともに、熱容量の大きなRC壁への蓄熱を抑え、無用な熱負荷を軽減しています。

西側外観

上写真は道路側、玄関のファサード。
木造部分全てがウレタン塗装仕上げではなく、建築基準法上、延焼のおそれのある部分に掛からず防火・不燃構造にしなくてもよい外壁部分は、このような杉板張(キシラデコールクリア:やすらぎ塗)としてアプローチ空間を演出しています。

そんなこんなの現場ですが、今日は造作家具・キッチンの据付けも行われました・・・というか、仕事としてはそちらの立会・検品&据付工事補助がメイン。
この住宅もいつものように家具・キッチンのデザインは私たちの事務所のオリジナル。
製作・据付工事も工務店とは別途工事として、うちから直接家具工場の矢野川別注家具さんに発注する事でより良いものをより安く!を実現しています・・・も、いつもの事。

家具工事
左:キッチン背面の食器棚の据付け準備をする矢野川さん 右:据付け作業を終わった洗面収納
6点ともGR DIGITAL 一部トリミング


今回もややこしいデザイン&納まりの家具を(時々、ムカッとした表情を暗に示しながらも?)ニコニコと丁寧な仕事で製作してもらいました・・・いつもながらに感謝、感謝。
まあ、そんな家具のお話はまた後日。&見学会でのお楽しみという事で・・・また。

あーっと、一つ書き添えておけば、メインのキッチン・ワークステーションも白系(メラミン化粧板)。
決して赤系やタイガースカラーではありません。(^^)



急傾斜地の家 完成見学会
参加者募集中です。
開催日:2007年12月22日(土)・23日(日)
場所:兵庫県西宮市
詳しくは下記リンクをご覧下さい。皆様からのご参加申込みをお待ちしております。
http://blog.kenchikusha.com/archives/50395803.html


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この記事へのコメント
4
こんばんわ〜
急傾斜地の家だいぶ出来てきましたね〜
しかも設計通り!!(←当たり前だーっ)
いいこと思いつきました
屋根の飛び出してる先端に屋上カメラを設置していつでも展望景色を見られるようにするって...ダメですか
Posted by yo at 2007年12月01日 00:01
昨日は、ありがとうございました。
いや〜そうだったんですか・・
気に入ってしまいました(^_^;)
”力強さ”と”暖かさ”に包まれて、穏やかに暮らせそうです。
植栽との兼ね合いも楽しみにしております。
人目は、とってもひくようですね。
主人は、もっとワインレッドでもよかったのかなと申しております・・・・・(それは、ちょっと・・・嫁談)
Posted by さつき at 2007年12月01日 14:51
>yoさん
それ、意味不明です(^^;・・・窓から景色は見えるのですから。

>さつき様
こちらこそ、ありがとうございました。
いやー、そうだったのですよ、って説明してませんでしたでしょうか・・・m(_ _)m・・・あまりにすんなり決まったので説を論ずる間もなかった、という事で。(^^)

仰るように植栽の緑がまたお互いを引き立てると考えています。
斜面も緑で覆われるようになると、どんなにすばらしいか・・・来年or再来年の夏が今から楽しみです。
&車のシックなグリーンとも、ですね。
Posted by masai at 2007年12月01日 16:52
今朝(昨夜?)急傾斜地の家の見学会に行く夢を見ました。夢なのでなぜか受付がショッピングセンターで入場制限をしていたり、建設地が新潟市の郊外だったり、と支離滅裂なのですが、様々な困難を乗り越えてやっと見学地に辿り着いたところで目覚まし時計が鳴りました(笑)そこでのmasai先生は髭を剃っておられましたよ(笑)
あー、見学に行きたい!!
Posted by ara_umi at 2007年12月01日 17:53
こんばんは。
それほどまでに潜在願望(?)をお持ちであれば、ぜひお越し下さい!
本業の方の業界団体でお越しいただいてもOKですよ。(^^)
本気度が高いようでしたら、メールででもご連絡下さい。ご案内します。

>受付がショッピングセンターで・・・
見学会当日、車で来られる方には(無断で)近くのショッピングセンターの駐車場を利用してもらおうと考えているので、あながちハズレとも言えません・・・正夢かも。(^^)
ちなみに髭を剃っているか剃っていないかは、当日のお楽しみです。(^^)
Posted by masai at 2007年12月01日 18:15
さすがの出来栄えですね!
非常に中を覗いてみたい家です。

傾斜のスペシャリスト?ですね!

我が家は、迷い猫が居座りフローリング無垢板を日々
傷付けてくれてます・・・・・
Posted by minoseshu at 2007年12月02日 17:36
おはようございます。
>傾斜のスペシャリスト?ですね!
いえいえまだまだです・・・平均勾配60度くらいの傾斜地を経験すれば、そういえるかも。(^^)
一応、案内状お送りしておきますね。

猫から杉床を守るには、何よりもまずよく爪を切ってあげる事が大切です。
最初は嫌がると思いますが、一つ切る毎に褒めてあげるようにすれば、そのうち嫌がらないようになる(はず)です。
Posted by masai at 2007年12月03日 09:53