<高台の家>は外壁の塗装下地が張り上がる。下地は大判(910×3030×12)の無塗装サイディング。この後、目地のコーキングなど細々とした処理が施され、天気さえよければ来々週の初めあたりには塗装工事、といったところです。
ちなみにこちらの外壁色は(前にも書きましたが)うちの事務所ではポピュラーな黒系色・・・仕上がれば、屋根の「銀黒」と相まってキリッと引き締まった外観になるはずです。
そんな外観から中に入ると2階がなんだか、ピンク・ピンク↓・・・?

正体は断熱層の上に張られた防湿ポリエチレンフィルムに色が付いていたから・・・長年気密断熱工事を見てきましたが、色の付いたフィルムに出会ったのはこの現場がはじめて。
左写真は先週土曜日に撮った<急傾斜地の家>の内部ですが、こんな風に通常施工されるポリエチレンフィルムは無色透明なもの。これを見慣れた目には、ピンク色のフィルムはなんだかとっても違和感がありました。
<高台の家>施工工務店:トータル
<急傾斜地の家>施工工務店:大和建設
どこの製品?と確認するとフクビのバリアエースとの事。
カタログを見ると「シート色は暖かみのあるライトブラウン」を採用とありましたが、断熱材が真っ白なこともあってかライトブラウンというよりは、やっぱり現場ではピンク色に見えました。
で、問題は(そんなたいそうなもんでもありませんが)なんでこんな色が付いているのか?
素材自体は無色透明なものと同じ L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)とカタログには書かれていますし、耐久性が向上!というような事でもないらしい。
しいて理由を探れば、重ね代の深さがよくわかる、程度の事でしょうか・・・まっ、ちゃんと防湿性があればピンクだろうとブルーだろうと、どうでもよいことなんですが。(^^;
ちなみに断熱材は、いつも使っているPET樹脂断熱材<パーフェクトバリア>。
<高台の家>・<急傾斜地の家>ともロールタイプの10kg/m³(熱伝導率:0.045W/mK)品を天井裏に150mm(100mm+50mm)、外壁に100mmで施工しています。
さらにちなみに(しつこい?)・・・ここからは業界の方向けお得(?)情報。
業界の方なら一見して、両現場とも天井の防湿ポリエチレンフィルムの位置が普通ではない事がわかると思います・・・通常、野縁下で張るフィルムを野縁と野縁受の間で張っている。
で、こんな事をすれば現場での大工手間がかなり増える事もわかると思います。
ではなぜ、こんな事をするのか?
それは塗装(薄塗り漆喰など左官材でも同じ)下地となる石膏ボードのジョイント割れを防ぐため、壁の胴縁は無論の事、野縁にも糊付けしてボードをビス止めするためのちょっとした工夫なのです。
野縁とボードの間でフィルムを張ってしまう、と糊付けできませんからね。
この施工方法を取れば(もちろん下地材の乾燥度合にもよりますが)ボードのジョイント割れはほぼ防げます。
天井下地の大工手間は通常の1.5倍程度にはなるかと思いますが、後々発生するやもしれないクレーム対処費に比べれば微々たる金額。ジョイント割れでお悩みの方は、一度お試しあれ。

4点ともGR DIGITAL 適宜レタッチ・トリミング
写真は<高台の家>の1階で、そんな天井納まりの為に野縁受のさらに受を施工しようとしている大工さん・・・でええぃ、こんなややこしい事を!と槍を振り回しているわけではありません。(^^)
