2007年09月13日

吉野へ

0560
ウッドベース 馬佐倉庫 1

昨日までの天気予報に反して爽やかな青空が広がった今日は、朝から奈良県吉野郡大淀町へ。
急傾斜地の家>の木造部分に使う梁材・柱材の検品と住まい手に山側の人たちや林業の一端を知っていただくべく、といったいつもながら林産地ツアーでした。

施工工務店の大和建設監督・駒田さんにも同行してもらって、行った先は大淀町馬佐にある(株)ウッドベースの倉庫。施工工務店が大和建設以外の場合には(私が兵庫県出身で兵庫県在住という事が主な理由で)兵庫県産の木材を使う事が多くなりましたが、大和建設さんの場合、もともと吉野方面と付き合いがあったという事もありますし、私自身が工務店勤務時代から永らく吉野材を使ってきたという経緯から、大和建設で施工する時は吉野材という風に半ばセオリー化してきた昨今です。(^^)
で、大和建設さんへは今回はじめて木材を納める事となったこのウッドベースさんも、私とは旧社名フロンティアの頃からの知り合い。
途中お付き合いの間が空いたりした時期もありましたが、もうかれこれ10年強の付き合いといったところ・・・だからというわけでもないのでしょうが、今回も良材を取り揃えてくれていました。

ウッドベース 馬佐倉庫 2

上写真左は木材を人工乾燥する高温乾燥機の前での雑談風景。
右から住まい手Nさん、私、ウッドベースの若き社長・中西さん。Nさんからは乾燥機で使用される重油の量はどのくらい?など、かなり専門的な質問も出ていました。
右の写真はその乾燥機で人工乾燥されたこの<急傾斜地の家>で使う梁材の一部。
このように乾燥機を通すと木材の表面が多かれ少なかれ黒っぽく変色してますが、この後プレカット工場でモルダー(大きい機械鉋みたいなもの)を通すと色艶の良い杉の木肌が再び現れてきます。

まあいずれにしろ、これらの材は住宅が完成すれば壁や天井の中に隠れてしまう材で色艶とはいってもあまり関係ないわけですが、下写真の木材は壁に隠れず化粧材として現れてくる4寸5分角(135mm角)の柱で、いわばこの家に使う材木の中でのメインデッシュ。
2本使うのですが、用意してくれたのは木肌の色艶も良い天然乾燥の良材4本・・・で、中西さん曰く、住まい手にどれを使うか選んでもらう趣向にしました、との事。

4寸5分角 杉化粧柱

・・・とはいっても、やはり素人の方では決断は難しもので、結局、私が選んでしまいました。(^^;
選んだのは、手前2本。
奥2本の方が木目も(若干)詰んでいて赤身の部分も多かったのですが、(業界方面の方ならこの写真だけでも分かるように)元口が偏芯している。独立柱なので偏芯していると建方後に反る恐れもあるので偏芯がなく通直な手前2本を・・・他にもチェックポイントはありますが、まあ大きくはそんなところでの選択でした。

そんなこんなで検品を終えたこれらの材は、明日には早速プレカット工場へ。
そして、来週19日・20日には現場に搬入され建方&上棟式を迎える段取りです。

検品を終えたのが11時。
住まい手にはまだお時間もあるという事でしたので、その後は吉野町に下って柿の葉寿司&茶粥などで食事。そして道中、アバウトな観光ガイドを勤めながら(?)さらに南に下って川上村林業資料館<もくもく館>↓を訪ね、吉野林業について若干のお勉強もしていただいた、そんな吉野での一日だったのでした。

川上村もくもく館
GR DIGITAL 1枚目のみ無修正・ノートリミング 後は適宜レタッチ・トリミング
私自身が写っている2枚目はセルフタイマーではなくスタッフによる撮影です(^^)


ちなみに上写真右は<もくもく館>に展示してある木馬(きんま、と読みます)。
現在のように架線やヘリコプターを使って山から木材を出材する以前、1950年代までは、小径丸太を引いた仮設道の上を「木馬」と呼ぶ小さな木製の橇に材を載せ、このような形で山から下ろしていました。
この橇を牽くのは馬や牛ではなく、人ひとり。
木材を載せた木馬の重さは約2tonにもなったそう・・・脆弱な私などが見ると、下りがほとんどとはいえ、よく牽けたもんだと思ってしまいますが、本当の話です。

「山のこと」について詳しくはこちら> 正井建築舎ウェブサイト パッシブデザイン 木の家・山のこと

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