2006年12月10日

急傾斜地

0422
急傾斜地の家 1/100敷地模型 1今年の夏に竣工した<牧落の家>は敷地が前面道路から5m強高くなる傾斜地。
そんな特殊な敷地形状にしてはコストも厳しく設計も工事も大変でしたが、なんとか「この敷地だからこそ」の空間を生み出す事ができ「ホッ」。
「ホッ」とすると同時に、こんな面白いというかやり甲斐のある敷地には、そうは出会う事もないだろうと、一抹の寂しさも感じていたのですが、まあ世の中、上には上があるもんなんですね、これが。
それが、この度の仕事、西宮市ではじまった「急傾斜地の家」。
上の道路から下の小道(建築基準法上の道路ではない)までの高低差はジャスト10m。条例で<急傾斜地崩壊危険区域>に指定されており、最大斜度は約45度。
しかもご覧のように平坦な部分はほとんどなし、ときています。

しかも全体予算は<牧落の家>より厳しい・・・ムッムッムッ(*_*)です。
でも、住まい手の夢を実現するため、なんとかかんとか「この敷地だからこそ」のプランをまとめ、昨日の午後にプレゼンテーション。
プランについては、とても気に入っていただけたものの、やはり予算はオーバー。
今度は住まい手の方がムッムッムッ(*_*)となった場面でしたが、話を詰めて行く中で大まかな方向性は出てきたので、ある程度の予算の上積みはしていただかなくてはならないものの、少なくとも私の頭の中での着地点は見えてきたか、というところです。

急傾斜地の家 1/100敷地模型 2
2枚ともGR DIGITAL 40100010 カラー撮影後モノクロ化

崩壊危険区域のために、隣接地にも絡む敷地の安全性などについて西宮市側と協議を繰り返してゆかねばならず、その手続きもかなり煩雑なものになりそうですが、そんなマイナス面以上にこの敷地形状が持つポテンシャルは、まさに「設計者冥利に尽きる」と言えるもの。
これからの展開が自分自身でも楽しみなこの「急傾斜地の家」。
いままで同様、時々刻々、設計や工事の過程をこのブログで連載して行きますので、皆さんもお楽しみに!

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この記事へのコメント
3月の家はこんな斜面に建てられているのですか。驚きです。
匠の技です。
いつか家を設計してもらえたら嬉しいです。
(宝くじが当たったら)
Posted by めめ at 2006年12月19日 11:57
>3月の家はこんな斜面に建てられているのですか
違います。文章をよく読んでください。
3月の家は<牧落の家>で、既に完成しています。←サイドバーのリンクからご覧下さい。
これは最近設計をはじめたばかりの新しいプロジェクトの話です。
>匠の技です。
匠の技程度では建ちません。
アーキテクトと各分野のエンジニアによる様々な技術がコストバランスという土俵の上で結合してはじめて成立します・・・簡単に言えば、それほどに大変という事です。(^^)
>いつか家を設計してもらえたら嬉しいです。
ご予約承りました。宝くじが当ったらご連絡下さい。(^^)
Posted by masai at 2006年12月19日 14:41