何度かこのブログでもお知らせし、また参加者を募っていた<森林ツアー2006 北播磨>。
予定通り一昨日の日曜日に開催し、事故もなく、無事終えることができました。
今回、ツアー事務局を担当しながら、当日はかなり行き当たりばったりのツアーガイドぶりで、参加者の皆さんには、段取りの悪さをかなり露呈したにもかかわらず、ご好評をいただけたようで、終ってホッと一安心&充実感一杯(←自己満足です)のツアーでした。
そんな当日の様子全般については「木の道」ブログの方に、取りあえずという形ですが掲載しましたので、そちらをご覧下さい。
木の道ブログ:「当日の様子」速報>http://blog.livedoor.jp/kinomiti24/archives/50282963.html
森林ツアーのスケジュール等>http://blog.kenchikusha.com/archives/50247812.html
で、このブログ<勝手口>の方では、詳報というほどのものではありませんが、ツアーガイドの合間を縫って愛機:GR DIGITALで撮影した写真を中心に、何回かに分けて当日の様子をご紹介して行きたいと思います。
というわけで、まずは「山林編」。
集合場所のJR加古川駅を出発してバスに揺られる事、約2時間。ほぼ予定通りの時刻に、多可町加美区(旧加美町)の山口氏の山に到着。この日のこの辺りの天気予報は曇り時々雨でしたが、昼前後にわずかばかり降られはしたものの参加者の中に晴れ男の方でも居たのか、太陽も顔を出すそこそこの天気に恵まれた一日となりました。
写真は行程が後先になりますが、山道の出口で撮った加美の山景色。
手前には切り倒されたばかりの杉丸太が並んでします。
下左は山の入口で所有者の山口さんから説明を受ける参加者の皆さん。
下右は、その後、人工林としてはトップクラスの手入れが成された山を三々五々登る参加者。

間伐材の放置木もなく、枝打ちが丁寧に成された森ですから、杉・桧の根元には下草が十分に生い茂り、美しくそして保水力も豊かな森に育った森です。左写真はクリックすると大きな画像(540×720)が開きます。
でも、ここまで手を入れるためには日々の努力はもちろんの事ながら、山にお金が入る=事業として経済的に成り立たなければ、到底成し得る事ではありません。
ところが日本の山の多くは、1970年代以降、商社主導による価格の安い外国産材に圧倒されて需要が激減し生産コストに見合った値付けもできない状況が長く続いていて、切り倒すだけで赤字というのが現在の実情。
自然林より高密度で植林されているにもかかわらず、枝打ちもされないままなので、梢で生い茂った枝葉が陽の光を遮り、森の地面には年中光も射さず、下草も繁らない昼なお暗い放置林がいたる所に点在しています。
原因の一端は、戦後、闇雲に拡大造林を重ねた林野行政や山側にもあるとはいえ、山林としては末期状態の放置林がこのまま増え続ければ、地球温暖化の元凶である二酸化炭素の吸収能力は減り続け、また山の保水力もほとんど無くなって豪雨の度に土砂崩れを起こす災害に弱い山が増えるばかり。
それを防ぎ、改善するための唯一の方法は、私たちが可能な限り、いま日本の山に、在住県の山に、そこにある山に生えている木を使う事。
そんな事をより多くの方に知っていただくのがこのツアーの目的であり、主催する<ひょうご・ネットワーク「木の道」>の結成主旨でもあります。
より詳しくは下記リンクをご覧下さい。
パッシブデザイン:木の家・山のこと>http://www.kenchikusha.com/concept/wood.html
風倒木>http://blog.kenchikusha.com/archives/50075642.html

私やうちの事務所の事を知っている方には「またか」というような内容の話になってしましましたが、でもね、山道の出口に切り倒されていた上写真の杉の樹齢は約100年。
100年前、この木の苗が植えられた時、いまの日本の山の荒廃ぶりを誰が想像できたでしょう。
そして、この杉が出荷された後、ここに植えられる苗が見つめるこれから100年の森の姿は・・・少なくとも私自身は自分の娘たちや孫に青空と山の緑、そして日本の四季の移り変わりの美しさを残してあげたいと願い、たとえそれが砂浜の砂一粒の力であったとしても、その努力を積み重ねて行こうと思っています。
森林ツアー2006 北播磨 かみ編>
