2006年10月04日

防犯対策

0375
完成見学会後の<苦楽園の家>。
先週木曜日には竣工写真撮影第1段(第2段は入居してからの植栽工事後)を終え、土曜日には警備保障会社による警戒も開始されました。
写真は竣工写真撮影時に私が撮ったもの・・・竣工写真は例によって松村芳治さんにお願いしています。

苦楽園の家 書斎

ところで住宅の防犯対策。
なにかと物騒な昨今、設計に当って防犯対策に重きを置きたいという住まい手の方が増えてこられました。
対策としては開口部に格子やシャッターなどの浸入防止設備を施すのも一つの方法ではありますが、格子付きの窓は内部空間が陰鬱となりがちですし、雨戸兼用のシャッターは外観上どう処理しても不細工なもの。
こんな時、近年は素直に警備保障会社との警備契約を結ばれる事をお奨めしています。
で、この<苦楽園の家>をはじめ、<牧落の家>も<奥天神の家>もセコムの警備システムが導入されています。関電や大阪ガスも住宅警備事業に乗り出し選択肢が増えましたが、単純なコスト比較だけでなく警備システムの内容や火災保険の掛金割引制度、警備員待機所からの出動時間などをじっくりと比べると、住宅警備といえばやっぱりセコム、となるようです。

とはいえ、防犯対策は多分に心理的な面が大きいもの。
警備契約を結んでも、浸入されて警備員が駆けつけるまでになにかあったらどうしよう、と思いだすとやっぱり不安にもなります。
そんな時には防犯合わせ複層ガラスを施すのも一つの手。

防犯合せ複層ガラス

数年前まで住宅に使える特殊ガラスといえばコスト面や施工性を考えると、防犯を優先して2枚のガラスに樹脂膜を挟んだ合わせガラスにするか、断熱性能を優先して2枚のガラスの間に乾燥空気層を設けた複層ガラスするか、このどちらかを選ぶしかなったのですが、防犯と省エネ、共に時代の要求から、住宅クラスでも使える程度の価格に下がってきた防犯合わせ+複層ガラスがやっと出回るようになってきました。
写真は<苦楽園の家>で採用したセントラル硝子の防犯合わせガラスのなにやら自慢げに印字されている文字のクローズアップ。
耐打ち破り性能に優れた60milの樹脂膜を挟んだ合わせガラス(ラミレックス)を外部側に使い、さらに空気層を挟んで内側にフロートガラスを設け複層ガラス(ペアレックス)化したガラスです。
セントラル硝子だけでなく、旭硝子日本板硝子など各ガラスメーカーからも同様のものが発売されていて、万が一浸入された場合にお見舞い金が支払われる保険付きのガラスもあったりします。

何事も100%安全なんて事はありませんし、全体工事費の中で防犯対策にいくら割くか(あるいは割けられるか)は住まい手それぞれで、この防犯合わせ複層ガラスもお手軽に使えるようになってきたとはいえ、まだまだ値段的には「ゲッ」って感じですが、少なくとも設計者側からはこのような高性能なガラスが使えるようになってきて、設計の自由度も上がってきた、という今日この頃です。

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