2006年09月11日

土モルタル

0362
奥天神の家>の母屋の外壁仕上げは土壁の風合いを持つ左官壁。
うちの事務所では<土モルタル>と呼んでいる顔料入りのモルタル+土のかき落とし壁です。
いままでもよく使っている外壁仕上ですが、最近は鋼板張りや板張り・塗装仕上げなど乾式工法の外壁が続き、ふと考えると<加西の家>以来約3年半ぶりの施工・・・いやぁ、月日の経つのは早いもんです。
土モルタルについて詳しくはこちら↓
http://www.kenchikusha.com/concept/tuchi-mortar/tuchi-mortar.html

奥天神の家 施工中の左官壁1先週の金曜日に訪れた現場では、まさにその施工の真っ最中。
左の写真はかき落したてホヤホヤの外壁・・・まだ生乾きの状態ですが、イメージ通りの柔らかくかつ力強い風合いを持った外壁に仕上がりそうです。

下写真左は施工中の様子。
ちょっと写真ではわかりにくいかもしれませんが、下奥では剣山のような道具で半乾きの壁を掻いていて、手前の足場では左官の親方が若い職人に塵際のコテ使いを教えているところです。
この<土モルタル>は見た目以上に手間のかかる仕上げなのですが、いままでどの工務店のどの左官屋さんも、楽しそうというとちょっと語弊があるかもしれませんが、意欲的に取り組んでくれる仕上げで、今回もまたそう。
建売住宅にしろ、建築家の設計した住宅にしろ、戸建て住宅の世界では工期短縮の名の下、なんでもかんでも乾式工法化が進み、左官といってもせいぜい土間のモルタルコテ押えやタイル下地(それさえも壁のタイルについてはほとんどボード下地で左官仕事は不要)くらいしか仕事がないとうような時代になってしまってますから、腕自慢の左官屋さんにとっては漆喰や大津壁には到底及ばないこのような仕上げでさえ、それなりにやりがいのある仕事になってきている、で、自ずと意欲も湧いてくる・・・どうも、そんな感じのようです。

奥天神の家 施工中の左官壁2

ところで、右は<土モルタル>に望みの色をつけるための左官用顔料<冨士印 パーフェクチン>。
「絶対変色せぬ」なんだそうです(^^)
PL法の時代、こんな威勢の良い言葉はなにかと表示できなくなりましたが、ロゴの横書き文字から察するに戦前からある顔料なんでしょう、その時代の気概を感じさせられる顔料です。

この記事へのトラックバックURL

http://app.blog.livedoor.jp/cpiblog00793/tb.cgi/50242648