写真は先日の森林ツアーの下見の折、休憩に寄った道の駅<かみ>で買った<杉原紙(すぎはらがみ)>の巻紙。道の駅に隣接する杉原紙研究所で漉かれている楮紙だそうです。
杉原紙研究所サイト>http://www.takacho.jp/sugiharagami/
この研究所がある地は杉原谷と呼ばれ、かつては藤原摂関家の荘園(平安中期−室町末期)だったそうで、この地で漉かれた和紙はその質の良さから朝廷や鎌倉幕府の公用紙に用いられ、室町中期からは広く庶民にも普及していった紙だったそうです。
そんな杉原紙も時代の変化と共に大正中期には漉き手が居なくなり、以来久しく途絶えていたそうですが、昭和47年に<杉原紙研究所>を設立、昔ながらの技法による紙漉きを復活させ、現在に至る、てな事が買った和紙の包みやウェブサイトに書かれていました。
また、売店のおねえさんによれば、この地の旧町名<加美町>(現多可町加美区)の「かみ」はこの杉原紙に由来しているとの事でした。

まあ、そんな歴史云々はともかく、確かに手にした肌ざわりがなんというか心地よい紙で、色も純白ではなく上品な乳白色というか象牙色。かつて広く用いられた事もなんとなく分かるような気がする和紙です。
ちょうど<奥天神の家>で、家族の間に造り付ける家具の扉を和紙で仕立てたいと私から希望を出していて、その和紙にこの杉原紙なんかもいいな、との思い、サンプルついでもあって買ってみたのですが、翌土曜日、住まい手からは「やはり木質の扉の方で」という電話が入り、あえなくボツ。
でも、いつかは(できればこの杉原紙を使った)和紙仕立ての造付け家具を空間に据えてみたいと思っているところです・・・これから設計をはじめる住まい手候補の方々、ご希望受付中です。(^^)
