<奥天神の家>の構造材は奈良・吉野材。
土台と通柱は桧材、その他の柱や梁・大引・根太・垂木・間柱は全て杉材としています。
かつて、これらの構造材への仕口や継手の加工作業は大工職が手キザミで行う、というのがごくごく当たり前の世界したが、工事費に占める人件費の増加や工期短縮、機械加工技術の発達と共にCAD/CAMの加工機械を使って工場でプレカット加工する事の方が当たり前となってきました。
私たちが今まで手掛けてきた仕事もまた同じで、大工職が手キザミへのこだわりを見せてくれた<加西の家>以外の住宅は全てプレカットによる加工に依っています。
理想を言えば、木造在来工法による架構は手間を掛けた手キザミによる仕事がベストであることは言うまでもない事なのですが、コストバランスや工期を考えるとプレカットによる機械加工は現実的に必要十分な選択肢となっています。
ただ、プレカットによる工場加工の優れた点の一つは、加工前に事前にCAD/CAMによる加工図面が描かれ、それをチェックする事によって手間を掛けずに詳細な打合せができる点で、今回も3回程の打合せで最終図面が上がってきました。
<奥天神の家>でプレカットを担当するのは、三重県松阪市にある<丸紅ランバー・紅陽事業所>。<岬町の家>・<富田の家 II>に続いて、施工工務店の大和建設・製材の松本木材とのトリオで3回目のお付き合いになりました。
ここのCAD/CAMの売りは加工図を3Dっぽくアイソメトリック図で出力できるところ。
まあ、図面のチェックはさすがにこれではできないので普通に構造伏図と軸組図でチェックしますが、最後にこのアイソメトリック図を眺めると架構の状態が一目でわかり便利です。
住まい手にお見せする際にも専門的な伏図などより自分たちの家の構造・架構がどうなっているか、直感的にご理解願えるのではないかと思ったりしています・・・って、昨日、事務所に送られてきたばかりで住まい手の方にはまだお見せしてないんですが。(^^;

来週月曜日には加工前の材の下見と選定を兼ねて住まい手と共に吉野の松本木材さんを訪れる予定ですが、その際、ここの材にはこれを使いましょう、などとご説明するのにも最適、と思うアイソメトリック図です。
