2006年05月23日

地鎮祭

0306
奥天神の家>では先々週から既存家屋の解体工事と一部の造成工事をはじめていましたが、その工事も先週末に完了し、今日は晴れて地鎮祭。
略式ではなく神官を呼んでの本格的な地鎮祭でしたが、どうも空も晴れて、とはいかなかったようで、雨。
まあ、でも、神主さんも「雨降って地固まると申しますように・・・」と仰ってくれたので、良し、としましょう。(^^)v

地鎮祭

上写真左は雨の中「四方清の儀」を行う神官。
上写真右は神事前の祭壇を撮ったもの。前日に出来上がったばかりの最終案の1/100模型も祭壇に並べてもらって式を執り行いました。

うちの事務所に設計依頼のお話を頂いた当初はあいにくこちらがかなり忙しい状態で、ために設計着手までしばらく待っていただいたりもして、私と縁あって出会うまでの期間も合せると、住まい手、特にご主人にとっては首を長くして待たれていたこのハレの日でした。

1/100模型住まい手からのお話によると、うちの事務所にお話をいただく前は、大阪府内のある工務店と設計を進められていたとの事。
でも、その担当者と打合せをしていても、どうもしっくりとこない。
曰く、今は飼っていないけれど将来は柴犬と一緒に住む事を楽しみとしていて、その想いを伝えたはずなのに出てきたプランには犬の居場所が皆目なかったり、独立型の書斎を持つことが子供の頃からの夢だったご主人のその要望とはかなり違った書斎の扱い方だったり、あげく予算面では「○○さん、それではウォシュレットも付けられませんわぁ」と言われる始末だったり、諸々。
まあ、多岐に渡る要望間の比重やそのニュアンスまでを完璧にプランに反映する事は難しい事ですし、ファーストプレンゼンテーションでの多少のズレは避けがたいものですが、犬との生活や書斎についての要望の比重の重さは話をちゃんと伺っていれば十分に伝わってくる事ですし、ウォシュレットの話なんてその担当者はいったい何が言いたいの?という言葉のニュアンスだったそうで、理解しがたい話。
そんな事を言われてまでそこに住まいづくりを依頼しようと思う人は、世の中、あんまりいないわけで、「これでは埒が明かない」と、その工務店との話を断ち、縁あってうちの事務所にお話をいただいた、そんな経緯がありました。

そのお陰でというか、その甲斐あってというか、当初予算から工事費はかなり膨らんだものの(元々、予算にはかなり余裕をみていたそうですが)、無事、犬との生活を楽しむ空間も生まれましたし、別棟仕立てとした書斎(模型写真:左手道路側の小屋)も計画できました。
もちろんウォシュレットも1階・2階のトイレ共に付いてます。(^^)
ただ、このような話は私自身にとってもどこかで起こっているかも・・・そう思うと反面教師として学ぶ事も多いと考え、今回、文章にしてみました。

そんなこんなのここまでの道程でしたが、なんといっても工事はこれから。
11月初旬の竣工に向けて、住まい手と私の思いが様々に積み重なった設計図面を、現実の形、空間へと仕上げるために、施工工務店と共にさらなる努力を積み重ねて行かなければ、と思いを新たにした、私にとってのこの日でもあります。


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この記事へのコメント
 富田の家2に住んで1年を書こうと思いながら、住んで2年目になりかけています・・・(^^)
 実は、最初に書きかけていたのがこの問題です。要望を形にするのが設計だとは思いますが、実際のところは設計者の色がかなり出るものだと思います。設計者との相性がすべてとはいいませんが、大部分を占めているのは間違いないと思います。
 たとえば、自動車の場合、スバルが好きなスバリストの方々とかがいるのと似ているかもしれません。もっとも、そういうピッタリ感と商業的成功というのは必ずしも一致せず(どちらかといえば反比例?)、顔の見えない「大衆受け」を考えなければならないのが、作り手側のつらさかなとも思います。
 大量生産の工業製品はいざしらず、資金と時間をかけて、長い時間をすごす家を思い通りに仕立ててもらうというのは幸せなことだなぁと思います。
Posted by からごん at 2006年05月27日 17:21
過去の私の仕事=建築や住空間に対する考え方を気に入っていただてご依頼を受け、そこにその住まい手側独自の要望や敷地諸々の諸条件が加わって、また新たな空間が生まれてゆく。
住まい手にとっては長い時間をすごす住まいであり、私にとっては一つ一つがかけがえのない子供であり作品・・・建築設計はとてつもなく大変な仕事だなぁと日々感じながらも、そこに生まれた新しい住まいを見る時、ああやっぱり幸せな仕事をやってるんだぁと思います。

「住まい手からのメッセージ」気長にお待ちしております。(^^)
Posted by masai at 2006年05月27日 22:49