2006年02月16日

狭小住宅 5

0254
先日の記事<1と1/3周年>でもチラッとご紹介した<富田の家2>が収録された単行本が今日、2月16日から発売されています。

LIVING SPHERES Vol.27 狭小住宅 PART5 狭小住宅のデザイン力−考えられないような小さな家−
ワールドフォトプレス B5判 税込 1600円

まあ、長いタイトルの本ですが、小さな本屋さんでも置いてあると思いますので、興味のある方は立ち読みではなく、買って下さい。(^^)
余談ですが、本を買う時には地元の本屋さんを守るためにも、アマゾンやその他通販なんぞで買わず、必ず本屋さんで手に取ってから買うように心掛けましょう!(^^)

狭小住宅 PART5

表紙にもあるように、内容は竣工時点の写真と5つの質問に答える形式でコンセプトや住まい手とのやり取りの様子を綴った、わかり易い文章の住宅本です。
下図は誌面掲載のために書いた空間構成図。

富田の家2 空間構成図

内容にここで深く触れすぎて、それがために買って頂けなくなると出版社も困るでしょうから、書かない事にしますが(^^)、一つだけ。
5つの疑問の内、最後の質問「家づくりには最低どのくらい広さが必要ですか?」に答えた文章を転載しておきます。文章は校正前の原稿で、文字数の制限で詰められてしまった掲載の文章とは若干異なります。
結局、住まいづくりにとって重要なのは、敷地条件と自分たちのライフスタイル、そして私たち作り手側の考え方がいかにマッチするかです。この三つの要素がマッチしさえすれば、どんなに狭い土地でも、また傾斜地のような特殊な条件の敷地でも、素晴らしい暮らしが描けます。
裏を返せば、それらの内どれか一つにでもズレが生じていれば、いくら敷地が広くても自分たちの暮らしを良いものとはできないわけで、だからこそ敷地探し以上に造り手探しも重要な要素ですし、敷地が既に決まっているなら、その敷地に合わせたライフスタイルを見つけ出す事もまた重要です。

ちなみに一昨日、記事<日本晴れ>にコメントをもらった自称“尼崎の建築家”F.K.君こと藤本克之氏のぜんぜん狭小住宅ではない「狭小住宅」も掲載されています。(^^)

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この記事へのコメント
ウチの場合は、もっと狭小の土地を探してて、どちらかといえば、広い土地に決めたつもりでいたのですが・・・(^^)
居室を大きな一部屋にしておいて、子供部屋が必要な時期になれば区切って使おうという発想にしたことが、敷地面積を有効に使えているポイントなのでしょうね。
あとは縁とかタイミングですかね。建築事務所にせよ、土地・間取りにせよ、直感みたいなもので突き進んだような気がします。ラッキーだったのかなとも思います。
少々、感覚的・抽象的なコメントでしたが。
Posted by karagon at 2006年02月17日 00:29
アドコメントありがとうございます。
※はじめてご覧になった方のために
  コメントをいただいたkaragonさんはこの住宅の住まい手です。

確かに敷地面積はぜんぜん狭小じゃないですよね。(^^)
面積がいくら以下なら狭小住宅か、なんていう定義があるわけではありませんが、この本には床面積40坪くらいの「狭小住宅」も数軒載っています・・・。
「狭小住宅」とタイトルを付けると売れる傾向にあるから、最近は(昔からかな)出版社もちょっと何でもかんでもというところも無きにしも非ず、です。
Posted by masai at 2006年02月17日 10:02
h-houseは、確かに狭小というには面積的に大きいと感じますが、現在の雑誌では狭小住宅の定義が今は曖昧になっている感じがします。通常の住宅地と呼ばれる敷地は、40〜50坪が平均で都心のミニ開発住宅は、25〜30坪となっています。
(新語)<狭小住宅>
5〜15 坪程度の狭い土地や三角形などの変形地に建てられる、一戸建ての住宅のこと。近年,狭さを感じさせない設計法の発達などを背景に、人気を得ている。
goo辞書より
その事を前提にしますと、敷地の大きさや建坪の面積で決まるのではなく、敷地面積に対する建物の割合・間口と奥行きの関係など、敷地に対する見た目の余裕の無さが一つのカテゴリーに成るのでは無いでしょうか。但しデザイン的に敷地一杯に建てる事になってもそれを狭小住宅と位置づけられると困りますが。
タイトルとして狭小住宅と付けているので、以前は都市住宅やスモールハウスなどの雑誌がありました。
Posted by 自称 建築家 at 2006年02月17日 12:47
狭小住宅の定義等、ご教授ありがとうございました。
お腹いっぱいです。(^^)
で、つまりは<狭小住宅>という言葉もまた、その実から乖離しイメージだけが「消費」されてゆく物の一つでしかない、ということですね。
ほんと何でもかんでも消費の対象となっていってしまう、ほんと怖い時代ですね。
「言葉が意味を失うとき文明は崩壊する」って言葉を確か誰かが残していたような・・・。
Posted by masai at 2006年02月17日 14:18