2006年02月01日

責務・責任

0246
防衛施設庁の官製談合、東横インとやらいうホテルの完成検査後の不正増改築、とまたぞろ建築関連の違法行為が世間を賑あわせています。
そして両事件ともまたか、という感じの事件。
このような行為が後を絶たないのは、私も含めて多くの人々の心のどこかに、このような行為を黙認してしまうものがあるからなんでしょう、やっぱり。
建築業界の談合行為なんて公共工事というものが生まれてから今まで、業界団体が表向きなんと言っていようが絶える事なく連綿と続いている事ですし、検査後の不正増改築の話にしても、程度の差こそあれ、例えば個人住宅でも、建蔽率や斜線制限・外壁後退などで建築基準法違反となるにも係わらず、検査後に青空駐車スペースに屋根を付けてみたり、塀や門を建てたり。あるいは、本当は確認申請が必要なのに、年々の法改正で確認申請を出すと建築に大幅な制限が掛かってくるので、そんな届出もせずリフォームを施してみたり。
そこに共通するのは、社会に対する責務・責任より個人や会社の利益・欲求を優先しようとする利己的な心。
構造計算書偽造をはじめ、ライブドアの事件やヤマハの無人ヘリコプター不正輸出事件、米国産牛肉の問題にアスベスト公害などなど。福知山線脱線事故や関電の原子力発電所で起こった冷却水漏洩なども根は同じところと言えるでしょう。

で、自らを省みれば、正直なところ、いままで住宅を設計する中で「建蔽率がオーバーしてしまうので、車庫の屋根は検査後でお願いします」というような話をした事も何度かはありますし、大学を卒業して間もない頃、勤めていた事務所が設計した某市営住宅の複数の工事が、全て入札予定金額とほぼ同じ金額で、しかも施工会社が重複する事もなく決まって行くのをみて、「ああ世の中こういうものなのね」と思っていた事もありました。

窓の外は雨自戒、反省。
こう書いたからといって、今日の雨のように心のわだかまりが流せるわけでもないのですが・・・。
これからは社会的責任・責務についてもっと考えて行かなければ、との思い新たな昨今です。

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