いま東京・南青山にある<ギャラリー・間>では、ギャラリー開設20周年を記念した展覧会「日本の現代住宅 1985-2005」が開かれていますが、それに合せた企画本がTOTO出版から発売されています。日本の現代住宅 1985-2005
TOTO出版 税別 3800円
過去20年に渡って発表された膨大な住宅作品の中から、監修者・小嶋一浩氏曰く、住まい手のためだけの「閉じた幸せな世界」に留まらず、いまなお<建築>としての存在性を失わない住宅作品が集められた<住宅カタログ>ともいえるもの。
建築を学ぶ学生諸子には、役立つ一冊かもしれません。
私は1983年の卒業ですから1985-2005年というと、私の社会人生活にほぼ一致する20年間です。
書籍をめくって行くと、中にはこんな住宅あったけか、というようなものもないではないですが、掲載されている住宅はほぼ記憶に残っていますし、そのうちの幾つかについてはその住宅が発表された当時、大きな衝撃や感銘を受け、いまなお影響を受けている作品がちゃんと載っていたりもして、ハズレはなさそう。
これら年代順に並べられた住宅群を見ていると、各年代でその当時自分が描いていた建築に対する理想や疑念、あるべき姿や取ってはならない道も思い起こされ、そこから一歩も二歩も進んだと自覚しうる自分もあれば、反面大きく後退した自分もあるな、と自分自身の20年間を振り返る事ができる一冊でした。
