2005年12月24日

鉄筋の籠

0226
地下2階 配筋以前紹介した記事<掘る>の後、仮設の擁壁(山留め)工事を施し、記事<どえらい雪>で心配された寒波による遅れもなんとか取り戻して、今日、無事、工程通りの配筋検査日を迎えた<牧落の家>。
その様子が右の写真です。

鉄筋コンクリート造の場合、通常、コンクリートは基礎+各階毎など何回かに分けて打設して行きますが、その度ごとに鉄筋が図面どうり施工されているか検査を行います。それが配筋検査。
今回は最下層の基礎の配筋という事で、建築基準法で定められた民間検査機関による第1回目の中間検査(2回目は木造部の上棟時)も受けました。
当然の事ながら民間検査機関による検査は何の問題もなく通りましたというか、年末で忙しいのか検査員は鉄筋の太さと配筋ピッチを検査しただけで、時間もものの5分ほど。とてもちゃんと検査しているようには見えませんでしたが、こんなんでほんまに良いのでしょうか国土交通省殿(怒!)
もちろんその検査以前に、うちの事務所と構造設計を担当している森林経済工学研究所できっちりと配筋検査は行っているので、問題や是正点などあろうはずもないのですが、検査料に1万2千円も取るんだったら、もうちょっとちゃんと検査しろ!という中間検査でした。

地下2階 配筋 部分でも、どうです上の写真といい左の写真といい、この鉄筋の数。日頃、配筋を見慣れている私でさえ思わずスゴイと感じた景観。
ある意味コンクリートで覆い隠してしまうのがもったいないような美しさです。
ここは完成すれば地下2階となるため、上階からの大きな荷重と共に周囲の土から常時大きな圧力を受ける部分。加えて構造計算での安全率を1.5倍見ているので、こんな鉄筋のカゴが出来上がったという次第。

いま話題の総合経営研究所の内河氏や木村建設の元東京支店長がこんな配筋を見ると、「不経済だ!半分に減らせる」などと言うんでしょうね、たぶん。(^^)

鉄筋カゴの向こう側、仮説の擁壁(山留め)に張られたフェルト上のシートは、この現場で地下防水として採用したボルクレイ防水の先付けシート層。
ボルクレイ防水は美術館の地下室などにも採用されている漏水の危険性が極めて少ない防水で、故に価格もそれなりのものですが、鉄筋量と同じく無闇にコストパーフォーマンスを追求するのではなく、建築物の耐久性に大きくかかわる部分にはコスト云々よりも高い安全率を求める、そんな私たちの事務所のスタンスの表れです。

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この記事へのコメント
年末、仕事が立て込んでいて土日も拘束されています。
その合間で時間ができましたので、昨日の夕方現場を見てきました。
素人目で見てもこんなに鉄筋を使うのか?とあんぐりしました。
Posted by seshu at 2005年12月25日 10:39
自分で言うのも変ですが、ほんとスゴイ鉄筋量です(^^)
結局、年末はお会いできる予定が立たないとの事でしたが、年始の現場での打合せ、楽しみにしております。
Posted by masai at 2005年12月25日 11:09