私が以前勤めていた工務店、ケイ・ジェイ・ワークス。
今年の夏、それまで長年営んできた吹田の地を離れ、箕面市・茨木市で開発中のニュータウン<彩都>に社屋を移転しました。なにか、どえらい展示場になったとかで見学に行こう行こうと思いながらも、仕事が忙しくなかなか足を運ぶ事もできませんでしたが、昨日ようやっと訪ねることができました。
折りしも昨日は月一度開かれている日曜市とやらで、右写真のようにエントランスコートに張られたテントでは、奈良県吉野地方の名産品や木材製品が売られていたり、私が勤めていた時代、もう7年くらい前に設計した住宅の住まい手が手作りパンのお店を出していたりで、懐かしい方々とお会いする事もできました。で、なぜか<小曽根の家>の住まい手にも偶然ばったり。(^^)
<小曽根の家>はケイ・ジェイ・ワークスが施工を担当したというわけでもないのですが、住まい手は毎月の日曜市を楽しみに来られているとか。もしかして結構メジャーなイベントなのか?(^^)
思い返せば私が入った1995年のKJ WORKSは、代表の福井さんを含めて6人という小さな会社。OMソーラー協会に加盟し、それを足掛かりとして家具内装業から建設業への脱皮を模索しながらも、内情は、いまだから書けますが、お抱えの大工職さえおらず、経営は自転車操業という会社でした。それから10年。いまや戸建住宅を年間何十棟と手掛け、こんな大きな展示場を持つようになったのですから大したものです。
それもこれも福井さんの尋常ならざる経営手腕と企業努力のなせる技なのでしょうね。
大きな展示場はほんとに見所一杯で、1時間くらいでお暇するつもりがスタッフ連中との楽しい話も交え、たっぷり3時間、楽しんでしまいました。(^^)でも、展示の内容には、見ていてちょっとした疑問点も。
展示場内部には国内外を問わず様々な木材や和紙・左官材などの自然素材、椅子・テーブルなどの家具類や木製品の小物類が所狭しと並べられ、住まい手との具体的な設計打合せには恰好の場となっているようでしたが、逆に言えば素材や物が溢れすぎ、はじめてこの展示場に足を運んだ人には<KJ WORKSの住まい>とはこういうもの、という空間のイメージを想起させるものが見えてこない印象を持ちました。
住宅を建てようという人が漠然と持っている住空間についてのイメージ、日々の暮らしについてのイメージを肯定要素であれ、否定要素であれ、感じさせる場が規模の大きさに対して少ない感じ。
工務店さんの展示場には往々にしてありがちな事ですが、住居という大枠からいきなり素材論に跳んでしまう感じで、<KJ WORKSの住まい>に暮らすという事への取っ掛かりが見え難いというべきか。
それを補うのはスタッフによる説明なのかもしれませんが、それはそれでスタッフ自身が様々な暮らしの場を体験していないときちんと対応して行くのは難しい話なわけで、そう簡単に行きそうもない話。
そんな風に考えながら自分自身を振り返ると、私も初対面の住まい手候補の方に対して、住まい手の質問に釣られる部分もありますが、空間や暮らしについてのイメージの想起よりも素材論や物質論に終始する事が多々あるわけで、自らの反省点も見えてきた次第。
これからはそんなところを気をつけよう、と思いながら、充実した時間を過せたKJ WORKS探訪でありました。
