2005年11月14日

日本の建築空間

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日本の建築空間先日、新建築社から雑誌<新建築>の増刊号として<日本の建築空間>と題された本が出版されました。
日本建築史に関する本は数多あれど、写真をメインにして古代から現代までの建築を網羅した書籍は稀というか、編集後記によれば「日本建築のビジュアルな通史には以前から関心があった。なぜなら、そういう本がないからだ。理由はわからないが、少なくとも建築を学ぼうとする者にとってはいささか不便である。ならば、自分たちでつくってみよう、というのが出発点のひとつであった」という事だそうです。
法隆寺西院伽藍にはじまり、今春オープンした金沢21世紀美術館まで、空間を視点に選ばれた100選の建築が400ページ強に渡り並ぶ写真集。
100選という中で必ず付きまとう「なぜこの建築は載っていて、あの建築は載らないのか」という疑問は湧いてくるものの、掲載された数々の建築を見ているとその空間史というばかりだけではなく、日本という一つの枠組みが過去辿ってきた政治・宗教・経済・社会・科学技術の変遷をも読み取る事ができ、建築の専門書としてだけでなく、一般の方々にとってもおそらく見ごたえのある、今秋お奨めの一冊です。

聴竹居左は京都府大山崎町にある、パッシブデザインの先駆け的建築家・藤井厚二氏の代表作<聴竹居>が掲載されたページ。
この写真のように大半の写真が新たに撮り下ろされたもので、その点でもお奨めの一冊です。

新建築2005年11月臨時増刊「日本の建築空間」 新建築社
A4ワイド判 404ページ 税込み定価 5,000円

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