雨の日や朝から現場という日以外はほぼ毎日、愛車を駆っての自転車通勤をしている私ですが、その途中では記事<朝霧>でも登場した<ビッグハープ>という愛称を持つ新猪名川大橋をくぐります。
阪神高速11号池田線が大阪府池田市と兵庫県川西市を分けて流れる猪名川を跨ぐ場所に架けられた結構長大な橋で、ビッグハープという名が示すように、ハープの弦のように張られたケーブルで橋桁を支える吊り橋の一種、斜張橋と呼ばれる構造の橋です。
で、<GR DIGITAL>を手にして以来、何点かいい写真が撮れてきたので、その写真の紹介方々(こっちの方がメインかも(^^;)、橋についての諸々について少しばかりのお話を。
この橋は日本にいくつかある斜張橋の中でも最大級の橋だそうで、主塔1塔で支える鉄筋コンクリート製の斜張橋では日本一のスパン長(198.7m)を誇っているのだそうです。川西でも池田でも、まあ、こんな身近に日本一のものがあるなんて事を知らない人は多いようですが・・・。ちなみに私も最近まで知りませんでした。(^^;
自動車や列車が通る吊り橋といえば、ひと昔前までは明石海峡大橋のように主ケーブルで懸垂曲線を作り、そこから垂らした副ケーブルで橋脚を支える構造の吊り橋ばかりでしたが、私が大学に在籍していた前後から、この斜張橋と呼ばれる構造の吊り橋も各地で造られるようになってきました。
大学時代、構造力学の授業で習った記憶では、斜張橋は理論的には以前から知られていたが、実際に築造するとなると各ケーブルに架かる応力の計算が難しく、コンピューターによる解析が不可欠であったために、その発達を待たなければならなかった云々、だったと思います。
複雑な解析を経て生まれるシンプルな造形。橋梁設計者にとってはたぶん最もヤリガイのある構造形式なのでしょう。
橋梁設計といえば、アテネオリンピックの主競技場を設計した事で、一般の方にもその名前が知られるようになったスペインの建築家サンチャゴ・カラトラバ<Santiago Calatrava>が業界では有名で、美しい橋を世界中に築いていますが、この<ビッグハープ>はそれらの橋に比べれば造形性では遠く及ばないものの、日本にある斜張橋の中ではなかなかに洗練されたデザインで、美しい橋だと、いつも見上げながらその下を通っています。
でも、そんな美しい橋も利用されなければ税金の無駄、無用の長物。
この橋が架かり阪神高速が池田木部まで延伸されたとはいえ、池田市内の国道176号線・173号線の混雑は一向に解消されないようですし、だからどうしろという意見までは持ち合わせていませんが、まあ、阪神高速道路公団も10月から民営化され阪神高速道路株式会社なった事ですし、ここは一つ様々な面で努力して欲しいものです。
