2005年08月09日

帰還

0119
スペースシャトルコロンビア号(すんません、ディスカバリー号です)<STS-114>無事帰還!
着陸予定地のケネディ宇宙センターの天候が悪く、着陸予定は再三変更されましたが、米国太平洋時間9日05時11分(日本時間同日21時11分)、カリフォルニア州のエドワード空軍基地に無事着陸しました。
何はともあれ、おめでとうです!
帰還の模様は、思わず仕事の手を休め(そう仕事してます)スタッフと共に<NASA TV>の生中継で見ていました。
でもカリフォルニアはまだ夜明け前だったので、着陸の瞬間は暗くてよくわかりませんでしたが・・・(^^;

ただ、最も問題視されていた大気圏再突入もクリアし無事帰還したとはいえ、打上げ前に発生した外部燃料タンクのセンサー異常とそれによる再三の延期、対策を講じていたはずなのに再発した打上げ時の断熱材の剥離、主機底面の断熱タイルスペーサーの異常なまでのはみ出しと史上初めての軌道上での修理(除去)作業・・・NASAの信頼回復を誓った<Return to Flight>には、ほど遠いフライトとなってしまいました。
このような事態を受けNASAはコロンビア号(ディスカバリー号・・いやなにを勘違いしたのか恥ずかしい(^^;)が軌道上にある内から、問題が解決されるまで次回のアトランティス号の打上げを無期延期すると発表しました。
それでもマイケル・グリフィンNASA長官は「年内に打上げ再開ができないとは考えていない」と相変わらず強気な発言を続けていますが、次回同じような問題が発生した場合には、国際宇宙ステーションISSの2010年内の完成をはじめ、次世代宇宙往還機の開発や今後の宇宙計画にとって、取り返しのつかない痛手となる事は間違いなく、その意味からも完璧な対策を施して欲しいと願っています。

関連記事:<Return to Flight>・<All Green>・<Lift up !
ブログを愛読いただいている方の中には、なぜ私が、一見パッシブデザインとは対極にあるようなこの話題を取り上げるのか疑問に感じておられる方もいるようですので、この機会に私なりの思いを語っておきます。

夢のようなSFのような話に聞こえるかもしれませんが、宇宙開発や宇宙への進出は人類にとってエネルギー問題や地球温暖化と並び最も重要な課題の一つなのではないかと私は考えています。
現在、世界の人口は64億人強。このペース(8千万人/年)で増え続けるとするなら、2050年には100億人に達します。
その時、地球上の資源(土地・エネルギー・食料etc)だけで、はたしてその人口を維持できるのでしょうか。
維持できないとしたら、いつかどこかで、いま以上に悲惨な事が起こっているはずです。
そんな悲惨な事を可能な限り回避するためには、人口増加の要因となっている発展途上国も含めた貧困層への援助や、それを成し遂げる意味でも必要になってくる次世代のエネルギー開発・確立と共に、宇宙に資源を求めてゆく事も、人類が成し遂げねばならない重要な課題一つ、と私には思えるのです。
もちろん宇宙開発が今後順調に進んだとしても、2050年までに人類が宇宙の資源や空間を実用段階で利用できるようになっているとは思えませんし、ましてアニメ<ガンダム>に登場するのようなスペースコロニーに人類が暮らしているなどとは考えてもいません。
だからこそ、なお・・・なのです。

折りしも今日は、長崎に原爆が投下された日。
その惨劇に思いを巡らすとき、科学は必ずしも人類を幸福にするものではないと痛感し、NASAの手掛ける宇宙開発もまた軍事とは切り離せない事に不安や憤りを感じないわけではありませんが、それでも私はNASAが真の意味で<Return to Flight>を成す事をこれからも応援してゆきたいと思っています。
たとえ、それが超微々力にもならないこんなブログの中であったとしても。
そして日本の宇宙開発の拠点、宇宙航空研究開発機構<JAXA>の活動に対しても、です。

さてさて、明日からは以前お知らせしていたように勝手ながらの夏期休暇。
しばらくはパソコンとは無縁の生活となりますので、ブログも少なくとも土曜日まではお休みです。その間コメントへのお返事もできませんのでご了承下さい。
では、一足先に夏を満喫してきま〜す!

Posted by masai at 22:54Comments(0)TrackBack(0)熱血科学少年  | 旬の話題

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