2005年08月07日

吾妻ひでお

0116
昨日は午後から<苦楽園の家>、夕方からは<牧落の家>と、実施設計段階に入っている両住宅のダブル施主打合せ。
昼の2時から夜の10時まで、途中、少しのインターバルを挟んでの打合せとなり、さすがに疲れた。(^^;
でも充実した内容の打合せとなり、満足。
特に<牧落の家>は実施設計もほぼ最終段階となり、大方の決め事もほぼ決まって、後は工務店への見積依頼に向けてバリバリ図面を書く段階となり、まあ、これからが大変といえば大変なのですが、ちょっと一息という今日です。

ダブル打合せの場合、モチベーションが連続しているとかえって後々内容が混乱する事があるので、両打合せの間には頭をクールダウンさせる意味で(?)、吾妻ひでお著<失踪日記>を遅ればせながら読みました。マンガの単行本です。(^^;
で、今日はその話。

失踪日記以前の記事でも少し触れた事がありますが、吾妻ひでおというマンガ家を皆さんご存知でしょうか。
私の大学時代(1978年〜83年)前後にブレイクしたマンガ家で、まあ同世代前後の方ならご存知でしょう・・・少なくともマニアだった方は。って、それじゃあ余り知られていないのと同じですが。(^^;
吾妻ひでおについては<Wikipedia>に詳しく載っているので、そちらを見ていただくとして、
フリー百科事典<Wikipedia>:吾妻ひでお
<失踪日記>は面白く、また色々と考えさせられたマンガでした。
<失踪日記>は創作への悩みや苦しみから1989年、家族に「タバコを買ってくる」とだけ言い残して失踪した作者本人が、その後の顛末を「この漫画は人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いています」調の絵で綴った自伝。

大学卒業後はほとんどマンガは読まなくなっていたため、吾妻ひでおが創作への悩みから失踪していた事など最近までまったく知らなかった私ですが、マンガと建築、分野はまったく異なるとはいえ、同じ創作という行為にかかわる者の心境として共感できなくもない面を作品に感じ、二度目の失踪、アルコール依存症による入院など転落を繰り返しながらも再びペンを執った作者になんとなく、未来を感じることができた素晴らしいマンガでした。
また作品に描かれていない、こんな吾妻氏に愛想を尽かすこともなく、温かくかどうかまではわかりませんが、見守り続けている家族にもある意味感動した作品でもありました。
人生に疲れた際に読めば、希望が持てる逸品。
ただ、あまりに疲れているときに読むと、リアリズムが排除されているだけに、本書と同じ道を歩む事になる危険性がないでもないですが・・・。

ちなみにここに掲載しているカバーをスキャニングする際に発見したのですが、このカバーの裏には「発見した人だけが読める、スペシャルシークレットおまけインタビュー。ある意味本編以上に、吾妻氏の現在過去未来に迫っています」対談が印刷されています。
・・・いらぬお節介だったかな。(^^;

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今更ながら驚いてる。 刷部数22万部だってさ。 初版1万部以下でスタートして22万部! むひーっ!ムカつく! たまたまその版元の社員と会う機会に恵まれ、彼の用事を後回しに色々聞いてみた。すると…。 「いやぁ、うちなんかマダマダっすよ。10万超えなんて数年ぶりです
吾妻ひでお『失踪日記』【或る編集者のオケラ日記】at 2005年08月10日 12:29
この記事へのコメント
「吾妻ひでお」−なぜ知っているのかも忘れましたが、確かに知っている自分がこわい。このわけのわかんない、ロリコンとSF(といっていいのか)がごたまぜの世界を一時期読んだ覚えがあります。この方、放浪していたんですね。だから見かけなかったのか・・・。
Posted by かま猫 at 2005年08月09日 09:58
私の場合、結構影響力の大きかったマンガ家かもしれません。
まあ、いまから思うと、こんなマンガに影響を受けていたのかと感じなくもないですが・・・(^^;
あっ、でも私、ロリコンの気は一切ありませんので。(^^)
Posted by masai at 2005年08月09日 14:24