2005年08月01日

アクティブシステム

0113
昨夜、久しぶりに流れ星を見た。
願い事などする間もない一瞬の出来事だったけれど、なにか良い事がありそうな予感。

さて。
住宅設計をしているとパッシブデザインだけではなく、アクティブデザインによる省エネルギー低環境負荷型給湯冷暖房システムについても学んでおく事が大切で、それらを使わない場合でも、時にパッシブデザインにも活かせるような技術やヒントを見い出せる事もあって常日頃から関心を向けておくことも大事と考えています。
京都議定書が批准されて以来、実験的段階のものまで含めると様々なアクティブシステムが各社から登場してきていますが、戸建住宅向けに既に実用化されている範囲ではエコキュートとエコウィルが最近気になるシステムでした。

エコキュートとエコウィル。
双方ともエコが付いているのでよく似た感じに聞こえ、私なんか多少ごっちゃになっていましたが、エコキュートは電力を利用したヒートポンプ給湯器で基本的にオール電化住宅が前提のシステム。片やエコウィルはガス発電によって電力の一部を賄い、発電の際に出る排熱で給湯や暖房を行うシステムで、同じ省エネルギー低環境負荷を謳いながらも根本的に異なるシステム・・・だそうです。
詳しくはそれぞれのウェブサイトをご覧下さい。

エコキュート by 関西電力 : http://www.denka-life.com/bath/ecocute/index.html
エコウィル by 大阪ガス : http://www.g-life.jp/html/scene/cogeneration/ecowill/index.html

ノーリツ明石工場見学そんな多少ごっちゃになっていたところに折よく、<エコウィル工場見学&クッキングセミナー>という設計事務所を対象としたイベントに参加しませんか、と大阪ガスさんからのお誘いがありました。
これは渡りに船。
で、27日の日にスタッフ井上と共に見学に行ってきました。
新大阪駅集合後、新幹線で西明石へという太っ腹というかなんというか「大阪ガスはん儲かってまんなー」という行程。ちなみに後半のレストランでの飲食代も含めて全て無料のイベントです。
西明石からはバスで、エコウィルの給湯暖房ユニットを製造しているノーリツの明石本社工場へ。(右写真上)
ガス発電機ユニットの方はホンダの熊本工場で製造されているそうで、今回は見学の対象外となっていた点がちょっと残念でしたが、工場見学自体はエコウィルの製造工程とともに、通常のガス給湯器の製造ラインなども見学できて、メカ好きの私にとっては楽しめた見学会でした。
ただ、主に営業担当の方々が行っていた各ステージでの説明(右写真下)は、内容についてはわかりやすい話だったものの、全ての話がとどのつまり、エコウィルはエコキュートよりも給湯能力に優れていて、ランニングコストもオール電化住宅に比べれば安くてお得という話に終始して、将来的に役立つような広がりのある話はほとんどなく、ちょっとガッカリ。
エコキュートはエコキュートで、そのカタログやウェブサイトを見ると、ヒートポンプ給湯の方がガス給湯より如何に経済的かを強調していて、双方ともに相手方と比べての自社製品のランニングコストの低さを示すシュミュレーションも掲載していたりしますが、これって要は前提条件=ライフスタイルが違えばランニングコストも家々によって大きく変わると言っているだけの話。
裏を返せば、住まい手のライフスタイルにシステムが合わなければ、結局、イニシャルコストもランニングコストも高価なものとなって、環境負荷も逆に増大するやも知れないと言っているわけです。
こんなライフスタイルの場合は自社製品の方が高くなりますよ、というようなネガティブなシュミュレーションも自ら積極的に示してゆく度量がなければ、「地球のために未来のあなたのために」−エコウィルのカタログに書かれたフレーズ−なんて事はとても言えないんじゃないのか、と私なんぞは思うのですが・・・。
まあ、そんな事をやっていては製品が売れない、と営業担当者や経営陣は思うのでしょうけれどね。

さてさて、そんな工場見学の後は、場所を神戸市北野町のレストラン<ジャンティ オジェ>に移してのクッキングセミナー。
料理を作らせてもらえるのかと思っていたら、違って、家庭用ガスコンロを使ってオナーシェフがフランス料理を作るところを見学するというもの。
まあ、早い話がガラストップガスコンロを使えば本格的なフランス料理も簡単に美味しくできますよというデモンストレーションです。
でも、IHでは使えない土鍋を使っての蒸し煮や直火でしかできないあぶり料理を取り入れて、ガスコンロの良さをうまくアピールしているなぁ、と見ていて感心しました。
中でも魚焼きグリルを使っての鴨のロースト作りは目からウロコ。
オーブンがなくても簡単に手早く、そして何よりも美味しそうなローストができたのには驚きでした。
下写真を説明すると、上段左から土鍋を使った野菜の蒸し煮、ハモのあぶり、そしてグリルに鴨肉を入れるところ。
下段左は土鍋で煮込んだ野菜の上にハモを載せたオードブル。
右はメインディッシュの鴨のロースト・グレープフルーツソース。
どれもワインと共に美味しくいただきました。(^^)
大阪ガスさん、ご馳走様。m(_ _)m

ジャンティ オジェ

Posted by masai at 09:41Comments(2)TrackBack(0)パッシブデザイン 

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この記事へのコメント
をを!おいしそう!って、ちゃうか(^^)
サントリーのビール工場&ウィスキー蒸留所を見学して以来、すっかり、この手のイベントに興味があります。
オール電化はできても、オールガス化はできないもんなぁ・・・コージェネはもう少し大きい規模だしと、うちの家を建てたときは思っていたのですが、それも事情がかわってきてるのでしょうか?
まぁ、それにしてもライフラインをひとつにしぼるってのは、いざっちゅうときに困るような気がしますねぇ。
そういえば、マンションなんかでオール電化を売り物にしてるのがけっこうあって、それが安価だったのは配管が楽だからなのか、電力会社が特別価格にしているのかなぁとか思ったりもしました。
Posted by からごん at 2005年08月02日 23:45
だいぶ改良されてきたとは言え<からごん>さんちのライフスタイルですと、たぶんエコウィルを導入すると光熱費が増えるばかりか二酸化炭素排出量も従来方式より増えるかも、というのが正直なところ。
理由はエコウィルはお湯を一定以上使わない限り発電しないので、ある程度大きな家族でないと発電しない、そんな家でも夏場はほとんど発電しない、冬でも温水式床暖房と浴室乾燥機をつけていないと対費用効果は少ない・・・などなど。
また床暖房用の出湯温度を現システムでは制御できないので、低音式床暖房は使えない=杉床は無理、などシステム導入条件もかなり厳しいものです。
オール電化住宅の場合も、それはそれで対費用対環境効果が大きくなるライフスタイル条件はかなり狭い範囲のもので、似たり寄ったり。プロパンガス地域でもない限りあまりお奨めはできない代物です。
Posted by masai at 2005年08月03日 10:01