2005年07月20日

アスベスト

0104
うちの娘たちも今日が終業式。
今朝は明日からの夏休みを楽しみに、いつもよりウキウキと登校して行きました。

さて、最近よくニュースで取り上げられているアスベスト=石綿。
石綿−学校とくれば、私などは真っ先に<石綿付き金網>が思い浮かびます。
理科や化学の実験で、ビーカーやフラスコに入った溶液をアルコールランプなどで加熱する際に使ったあの金網です。
中央の白い丸部分に高純度の石綿が使われていて、たぶん、誰しもの最も身近にあった石綿製品ではないでしょうか。
さすがに現在ではアスベストを使わない<セラミック付き金網>に取って替わったようですが、どこの学校も教材予算なんて限られたものですし、学校によってはまだまだ石綿を使った従来製品が使われているかもしれません。

石綿付き金網セラミック付き金網 中村理科工業ウェブサイトより転載
http://www.12rikachan.com/


この例に限らず、天然素材でありながら高強度で不燃性・耐火性・絶縁性・耐薬品性・耐久性など様々な面で優れた特性を持っていた石綿は、私たちの身近で長年にわたり様々な製品や用途に用いられてきたようです。パッと思いつく限りでも豆炭アンカ<9月9日抹消※コメントをご覧下さい>や石油ヒーター、電気ヒーターなどに使われてた事が思い浮かびます。
建築用材もまたしかり。
石綿の有害性が指摘されはじめた1970年代はじめまで、無機系ボードや板状製品には必ずと言って良いほど石綿が含まれていた、と書いても過言ではないほど使われていました。
セメント瓦・洋瓦・スレート波板・防火サイディング・各種無機系ボード・水道管・・・etc
そして石綿に替わる代替品が見つからない製品では、国の規制施策が緩やかな事もあって、いまもなお使われ続けています。

Pタイル私が大学を卒業して設計事務所に勤めはじめた頃には既に、事務所ビルなどでよく使われるPタイル(右写真:うちの事務所が入居するビルの床)という床仕上材でノンアスベスト商品が出回るようになっていたので、「あっアスベストって体に悪いんだ」と自覚し、現在までできるだけ石綿を含む製品は使わないよう心掛けてきましたが、防水や防火性が要求される壁下地などでは、代替品が出回っていなかった事もあり、石綿を含むフレキシブルボード(石綿セメント板)という汎用の無機系ボードを使い続けてきました。
クボタの被害公表以来、石綿を扱っていた工場周辺での一般住民の方々の被害者数が日に日に増してゆくのを見聞きしていると、一軒辺り使ったボードの枚数はほとんどの住宅で片手に余る程度でしかなかったとはいえ、その末端で石綿被害の一翼を担っていたのかと、心が痛む思いです。
いまさら遅い事ですが、これからはできる限り使わないではなく、絶対に使わない、またそうであるために、例え汎用製品とは言え石綿が含まれるかどうかを徹底的に調べてからのち使おう、という思いを新たにした被害実態のニュースです。

住まい手の皆様へ
いままで私が設計した住宅でフレキシブルボードを使用している箇所は、キッチンガスコンロ前のステンレス壁の裏打ち(ステンレス天板は除く)や浴室壁面の裏打ち、またFRP防水の屋根下地など全て通常の使用では人の手が触れない部分です。
また石綿繊維は近年問題となっている吹付け系石綿とは異なり、全てボードとして固定化されていますので、年数を経ても室内空気中に飛散する可能性はまず考えられませんので、ご安心下さい。
尚、2003年以後に竣工した住宅のステンレス裏打ち板には無石綿フレキシブルボードを使用しています。
もしご不明な点などありましたら、ご連絡下さい。

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 世間を騒がせているアスベスト。 ふとしたことからこんな物に使われていると知りました。 そう、理科の実験でお馴染みの石綿付き金網 中村理科工業株式会社のホームページでも 8/31付の情報でお知らせしてました。 本当にいろんな身近な場所で使われたんだ...
アスベスト【さんごblog】at 2005年09月06日 13:52
この記事へのコメント
豆炭に付いてはメーカーに問い合わせたところ,石綿でなくて人工的に作られたグラスウールを使用しているので繊維が太く別物ですと答えが返ってきましたよ。
Posted by mac at 2005年09月09日 14:15
macさんご指摘ありがとうございます。
子供のときおやじに豆炭あんかの中の綿は石綿と聴いた記憶があったので、特に調べもせずに書いてしまいましたが、確かに日本練炭工業会加盟5社からは豆炭あんか・豆炭こたつに石綿を使用したことはないとの見解がでているようですね。
お詫び申し上げ、抹消しておきます。
Posted by masai at 2005年09月09日 14:44