池田中央シネマで映画コンスタンティンを見ました。
同じキアヌ・リーブス主演のマトリックスと比べれば、最初のマトリックスよりは下、リローテッドやリボリューションよりは上という感想の映画。
映像だけ取れば、これはもう映画というメディアでしか表現できないというような映像に仕上がっていて一見の価値有りとも思いますが、いかんせんストーリーがちょっとあたりまえすぎるかな。敬虔なカトリック教徒には結構衝撃的ストーリーなのかもしれないけれど・・・。
同じキリスト教的世界観を基に描かれた映画ながら、マトリックスには発想の転換を誘発する物語性というか「目からウロコ」的な面白さを感じたけれど、コンスタンティンにはそんな要素もなく、予測可能な範囲でラストシーンを迎えたという印象でした。
まあ、それでも飽きずにラストまで見入らされたのは、やはり映像表現の面白さがあってからこそなのでしょう。
映画館の中はこれくらいにして、話は外の世界へ。池田中央シネマは池田市の栄本町というところにありますが、ここはNHKの朝の連続ドラマ<てるてる家族>で有名になった栄町商店街に連なる商店街。
でも、いまはご覧のようなありさま。
コンスタンティンには現実世界が荒廃した形で地獄が表現されていましたが、ある意味よく似た風景です。
1年前には栄町商店街と同じくここにもアーケードが架かっていました。
人通りは少なく店を閉めているお店が多かったのも事実ですが、再開発の名のもとに道路が拡張されることとなり、<てるてる家族>に描かれていたような商店が次々と取り壊されています。
いまだ道路拡張反対の姿勢を崩さずがんばっておられる商店や住宅もありますが、現実的には風前の灯火といった観です。
写真中央左に見える赤レンガの建物は旧三和銀行池田支店。
そんな建物が残っている事からも、ここがかつて池田市でも一等地であった事がわかります。
どこの町でも同じですが、かつて繁栄した通りも時代の移ろいとともに人の流れが他へと移り、しだいに寂れてしまったという事なのでしょう。
私には道路拡張に至った経緯やその是非はわかりませんが、時を積み重ねた建物が取り壊され、道路幅が広がった殺風景な空間スケールの中、デザインの行き届かないチンケな建物に建て替わってゆくのを見ていると、街づくりとしては前時代的な手法にしか見えません。しかも一方では、この地域をまちなみ保存整備事業の最重点路線として、改築や建替えにあたり歴史的街並みを維持したりや修景した建築に対しては最高200万円の補助金を出す条例を作っている。
これほどやってることがチグハグに見える街づくりも、オめずらしい。
街づくりもまた、個々の建築と同様にパッシブデザインという考え方を取り入れ計画してゆかなければならない時代だと考えています。
机上で引かれた一本の線に沿い大鉈を振るって道路を切り開き、そこに息づいていた<暮らし>というソフトな部分を切捨てた後で、ご都合よくファサードだけを取り繕っても、そこに生まれる街は映画セットやテーマパークの書割りのごとく、商業主義的な一過性の街にしか成りえません。
では、具体的にどうして行けばよいかとなると私自身もまだまだ考えがまとまっていない状態ですが、取りあえずそれはヘン!という事だけは言えるかなと、そんな話も徒然にブログを通じて語ってゆく中で、私自身の考え方を整理してゆければと考えています。
コンスタンティンのようにこの世の悪魔を祓い清めるまでには至らないかもしれませんが・・・。
