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昨夜の<筑紫哲也NEWS23>での筑紫さんとライブドア堀江さんの対談を興味深く見ました。
内容については既に多くのブログで記事となっていますのでそちらをご覧いただくとして、対談を見ていて思ったのは既存メディアとブログに代表されるインターネットメディアの世界、Push型メディアとPull型メディア、お互いがお互いにその将来像が見えていない(あるいは見る事ができない)のだろうという点でした。
もちろんの事ながら、私にも見えていません。(^^;
「建築とはその時代の世界観を形にする事」と定義するなら、いまPush型からPull型へと移行しようとしている世界観を<形>にしてゆかなくてはならないわけですが、その形はなかなか見えてきません。
どのようなコンセプトによるものであれ、建築として建ち上がった時には、少なくとも外部空間からみればPush型としてしか存在しえないという矛盾を抱えているわけで、形としては存在できない、とも言えるのかもしれません。
けれども、内部空間に限ればPull型ともいえる世界観を持つ建築や住宅は生まれてきています。
住宅の話でいうと、集団から個人が自立し男女参画社会へと向かう中、旧来の家族制度が持っていた夫婦間・親子間の主従関係に囚われず、自分たちの家族オリジナルのルールを作り、その中からお互いの関係を作っていこうとする家族が増えてきています。
そんな家族関係に対応するものとして、n+LDKといういわばPush型の空間構成ではなく、家族の成長変化に合せて間取り(ネットワーク)を変えてゆけるオープンプラン、ワンルーム形式の住宅が増えてきています。
ところがこれを戸建住宅で理想の形にしようとすると平屋建てとなるわけで、農村部であればまだしも、いまの日本の土地事情ではなかなか一般化してゆくには難しい形です。2階建て以上となると吹抜で各階を結びワンルーム空間としたとしても、そこには自ずからクラス分けが生まれ、空間の自由度は激減してしまいます。場合によってはより不自由な空間となる事もありえます。
また、間取りを自由に変えられるとはいっても、ソフトウェアの世界とは違いそこは重力のある世界。それなりに手間と時間を要し容易ではありません。
では、日本の戸建住宅の土地事情に見合った普遍的なPull型の空間構造とはどんなものなのか。
・・・まだ解答は見出せていません。
おい、おい、という感じですが、それを見出す事ができれば、世界とは言わないまでも少なくとも日本の建築界をリードできる建築家になれるわけで、それはなかなか。(^^;
私たちの仕事はクライアントあってのものなので、その時その場の住まい手と築き上げてゆく特殊解の連続という形でしか表現できませんが、その中から普遍性のある答えをいつか見つけられれば、と思うこの頃です。
